なんでこんな仕打ちをするの
グリーンゲイブルズに帰ってきたアン。記録は残っていなかったが、来週教会の記録を調べに行きたいとマリラとマシューに懇願する。
その後、マリラは、自分の部屋でアンが泣きながら神様に「愛されてるかどうか確かめるまで」不安だと述べてるのを聞いてしまう。マリラの不安は、さらに募る。そして、アンが書いたミクマク族の記事を見てマリラが爆発してしまう。
「野蛮人とかかわりを持つなんて」
殺されていたかもしれないとマリラは言い放ち、「危ないことをした罰としてしばらく遠出は禁止します。ノヴァスコシアもですよ」と叱責する。
「そんなこと言わないで」
「話は終わり」
マリラは、まるでグリーンゲイブルズにやって来たばかりのアンに戻ったように扱う。
「なんでこんな仕打ちをするの」と言うアンに、マリラはつい叫んでしまう。
「愛してるからです!(Because I love you!)」
アンにはマリラの不安は理解できず、階段を駆け上がっていく。
原作『赤毛のアン』でも、マリラは自分の気持ちを伝えることが苦手だ。
最終章のひとつ前になって、マリラはアンにようやく自分の気持ちをストレートに伝えようとする。
「自分の気持ちを口にするのはずっと苦手だったけれど、こういう時なら言えそうだからね。私はアンのことを、血と肉を分けた実の娘のように愛しているんだよ」
『赤毛のアン』L.M.モンゴメリ 著/松本侑子 訳/文藝春秋
ドラマのマリラは、不安をこじらせて、「愛している」という大切な言葉を、ふたりの仲を引き裂くように言ってしまう。
ケンカをしながらもお互いの信頼を築き上げてきたマリラとアンの間に、大きな溝ができてしまった。
しかも、アンの両親の情報はいまだ得られず。マリラとマシューとアンの家族、最大の危機といってもいいエピソードが進む。
シーズン3の第3話では、ミクマク族の少女カクウェットも再び登場。アンとマシューとマリラの家族関係、アンとギルバートとウィニフレッド嬢の三角関係、アンとカクウェットとカナダ政府の関係、3つのこじれた関係が描かれていく。
『アンという名の少女』全話レビュー・あらすじまとめ/記事一覧
『アンという名の少女』
原題:Anne with an “E”
制作:2017年 カナダ
原作:L・M・モンゴメリ
製作総指揮:モイラ・ウォリー=ベケット
キャスト
アン・シャーリー(エイミーベス・マクナルティ)(上田真紗子)
マリラ・カスバート(ジェラルディン・ジェームズ)(一柳みる)
マシュー・カスバート(R・H・トムソン)(浦山迅)
ダイアナ・バリー(ダリラ・ベラ)(米倉希代子)
ギルバート・ブライス(ルーカス・ジェイド・ズマン)(金本涼輔)
レイチェル・リンド(コリーン・コスロ)(堀越真己)
ジェリー・ベイナード(エイメリック・ジェット・モンタズ)(霧生晃司)
Netflixシーズン1から3まで配信中
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