BE:FIRST、初ワンマンライブで感じさせた可能性。“かっこいい”で世界のトップへ(初出し写真あり)

2021.11.23

文=坂井彩花 撮影=ハタサトシ 編集=森田真規


SKY-HI(スカイハイ)がCEOを務めるマネージメント会社でありレーベルの「BMSG」が主催したオーディション『THE FIRST』。ここから生まれた7人組のボーイズグループが「BE:FIRST(ビーファースト)」だ。

プレデビュー曲「Shining One」がYouTubeで2000万回以上も再生され、2021年11月3日にリリースされたデビュー曲「Gifted.」が米ビルボードの“Hot Trending Songs”の24時間チャートで1位になるなど、デビュー間もないアーティストとしては異例の注目を集めている。

そんな彼らの記念すべき初ワンマンライブ『“FIRST” One Man Show -We All Gifted.-』が、11月5日に立川ステージガーデンにて行われた。ここではQJWebで初出しとなるステージ写真と共に、昼夜2部で構成されたライブの昼公演の模様をレポートする。

【関連】『THE FIRST』発のボーイズグループ「BE:FIRST」インタビュー「僕らにはSKY-HIさんが目指すものを叶える義務がある」


ライブで魅せつけられた「Gifted.」という楽曲が持つ可能性

SKY-HIは、BE:FIRSTを生み出したオーディション『THE FIRST』開催前のインタビューで、次のように話していた。

“かっこいい”って、本当はわかりづらいことなんです。(中略)視覚で訴えることができるパフォーミングアーティストなら一気に“かっこいい”をわかりやすいものにすることができる。

「SKY-HIが今、新会社とボーイズグループを作る理由。大切なのは未来へバトンをつなぐこと 」、『QJWeb』掲載

11月5日、立川ステージガーデンにて開催されたBE:FIRST初となるワンマンライブ『“FIRST” One Man Show -We All Gifted.-』は、前述のSKY-HIの言葉を体現して魅せたような時間だった。ソロとしてグループの一員として、表現やエンタテインメントと向き合うなかで培ってきたSKY-HIの感性を注ぎ込み、表現者としてすべてを背負うBE:FIRSTの姿がそこにはあった。

SEで「One More Day feat. REIKO」が流れると、オーディエンスは自然とスタンディングの状態に。どこからともなくクラップも生まれ、正解も間違いもない“ただ音楽を楽しむ”という空気が広がっていく。フルコーラスの終わりを合図に暗転し、特大の拍手が会場を埋め尽くした。

攻撃的な赤い照明に、視界を惑わす白いスモーク、そして妖しげなメンバー紹介のVTR。胸の高鳴りが最高潮を迎えたとき、ステージ後方の扉が開きデビューソングと共にBE:FIRSTの7人が現れた。

BE:FIRST/『“FIRST” One Man Show -We All Gifted.-』より
BE:FIRST/『“FIRST” One Man Show -We All Gifted.-』より

ライブで魅せられる「Gifted.」は、MVで観たり音源で聴いている以上にインパクトが凄まじかった。空気を一瞬にして掌握するRYUHEIの歌い出しに、安定感と深みのあるMANATOの声がつづき、すっかり惹きつけられていくとサビでJUNONの伸びやかな声が響き渡る。

それに合わせて展開されていく照明やスクリーンの演出が彼らの魅力を最大限に引き出し、舞台芸術として昇華していった。楽曲を映像や照明を交えて魅せていくことにこだわってきたSKY-HIだからこそできるステージングとでもいうべきだろうか。「この楽曲の可能性を見誤っていた」ということを、観客にまざまざと突きつけてきたのである。

BE:FIRST / Gifted. -Live from “FIRST” One Man Show -We All Gifted.-

多彩な資質でオーディエンスを魅了

「Move On」では高難易度の振り付けをより高い精度で披露し、『THE FIRST』のテーマ曲ともいえる「To The First」ではそれぞれのカラーをより楽曲に乗せて表現していく。ジャンプの高さや腕の角度など細かなところまで配慮が行き届いていることはもちろん、自身の強みや伝えたいことを一人ひとりが認識し、歌やダンスに落とし込んでいることが確認できた。

BE:FIRST/『“FIRST” One Man Show -We All Gifted.-』より
BE:FIRST/『“FIRST” One Man Show -We All Gifted.-』より

『THE FIRST』初期ともいえる2次審査、3次審査の様子をまとめたVTRを挟み、「楽しんでいきましょう!」とオーディエンスを焚きつけるLEO。その声と共に「Be Free」が導かれると、先ほどまでの攻撃的な空気はどこへやら。ポップで爽やかなアイドルオーラを、これでもかと放ってきた。スカッとしたSOTAのラップが駆け抜け、SHUNTOは笑顔で<君とならムチャしたいな>と人たらしな一面を発揮。

つづく「First Step」では、メンバーの合図と共に観客のタオルがクルクルと宙を舞った。RYOKIがカメラ目線で観客を悩殺したかと思えば、RYUHEIは計算度外視の楽しそうな笑顔をのぞかせる。スキルのあるパフォーマンスアーティストとしてだけでなく、ジャパニーズアイドルたる素質を持っていることも誇示して見せた。

BE:FIRST(QJWeb初出し写真)/『“FIRST” One Man Show -We All Gifted.-』より
PRADAの衣装を身にまとうBE:FIRST(QJWeb初出し写真)/『“FIRST” One Man Show -We All Gifted.-』より

“かっこいい”を突き詰めて、世界のトップへ


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坂井彩花

(さかい・あやか)1991年、群馬県生まれ。ライター、キュレーター。ライブハウス、楽器屋販売員を経験の後、2017年にフリーランスとして独立。『Rolling Stone Japan Web』『Billboard JAPAN』『Real Sound』などで記事を執筆。エンタテインメントとカルチャーが..

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