『cocoon』連載、SNS断捨離、富山でのコロナ禍ほか<今週のおすすめ記事>

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文=谷地森 創


QJWeb編集部が本気で読んでほしい記事をピックアップする「QJWeb 今週のおすすめ記事」。6月5日(金)、全国のTOHOシネマズが営業を再開するなど、少しずつ「アフターコロナ」の日常がやってきた感のある今週。今読んでほしい「これからの生き方」を考える記事をピックアップ。

今週のおすすめ記事

今年の夏上演予定だったマームとジプシーの『cocoon』(作・演出:藤田貴大)は、上演が見送られることとなりました。 その決断がなされるまでにあったであろう葛藤、藤田さんが『cocoon』や他の多くの作品たちと歩んできた創作の道のり、そして、75年前の沖縄での地上戦。この記事を読みながら、本当に多くのことを想像しました。
記事の中で、書き手である橋本倫史さんはこう綴っています。
「事実を見据えながらも、今とは違う時間のことを想像することだってできる。こうならなかった世界のことを、今とは違う世界のことを、わたしたちは想像することができるはずだ。」

SNSから情報を得たいが、見る必要のない「便所の落書き」を見る時間をできるだけ減らそうと、「SNS断捨離」を行ったゲーム作家の米光一成さん。「16歳のピュアで繊細な妹」を心の中に設定し、見たくないアカウントをバンバンミュートし、NGワードでのミュートも設定。心の平穏を手に入れます。興味深いことに「SNS断捨離」を数カ月つづけた結果、タイムライン上からいわゆる「インフルエンサー」が消えたといいます。SNS時代に生まれ、もてはやされる存在である「インフルエンサー」の本質とは一体なんなのでしょうか。考えさせられます。

富山県在住ライターのピストン藤井さん。「人が少ないから感染者も出ない」など余裕ムードだった地方コミュニティでも、コロナ禍が深刻化するにつれ全体主義的な閉塞感が感じられるようになったといいます。そんななか、藤井さんが大切にしているのが「役に立たないことを楽しむ」、そんな心のあり方。写真つきで紹介される富山の個性派コンビニ「立山サンダーバード」、独特の佇まいのドライブイン「日本海食堂」は必見です。

2021年3月に開催予定のイベント「D2021」関連企画の連載「得体の知れないD」。第6回の書き手は音楽家の青葉市子さんです。文、写真、この記事のために録られた新音源が合わさり、まったく新しいひとつの作品となっています。ぜひ、想像力を働かせながら聴いてみてください。

バーチャルで音楽をやる利点と可能性を、斯界を見守ってきたたまごまごさんが考察し、おすすめVTuberをたくさん紹介。特に驚いたのが「VRChat」上での即売会の動画、ロボットや美少女などさまざまな人種(?)が入り乱れる光景に映画『レディ・プレイヤー1』のような未来を見ました。

今、読んでおきたい1本

加賀さんが自由律俳句に興味を持つきっかけとなったという『カキフライが無いなら来なかった』(幻冬社文庫)を自粛期間中に読みました。俳句の魅力は、ひとつの句に接したとき、その文字数以上の想像力をかき立てられることにあると思います。この数カ月間、家にこもっているときも、散歩のときでも、想像力を働かせることがストレス解消になっていたような気がします。

クイック・プレイバック

いつもは、『クイック・ジャパン』本誌からの転載記事を紹介する「クイック・プレイバック」のコーナーですが、今回紹介したいのはQJWebオープン当初の1月16日に掲載されたこちらの記事。アニメーション研究家・土居伸彰さんの熱意あふれるレビューとなっています。現在、アニメーション映画『音楽』は新宿武蔵野館、T・ジョイ PRINCE 品川ほか全国で上映再開中! この機会にぜひご覧ください。

「QJWeb 今週のおすすめ記事」は以上です。これからもQJWebをよろしくお願いします。



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