2020年の『キングオブコント』(TBS)で決勝進出10組に選出されたザ・ギース。そのコント内で高佐一慈が披露したハープ演奏は、ハープ業界を揺らした。
衝撃はお笑いの垣根を越え、創業147年の老舗ハープ専門店・銀座十字屋からランチタイムコンサートに招待され、さらに2021年8月2日の「ハープの日」にも特別ゲストとして演奏することに。そもそも、たったひとつのコントのためにハープを習得するってどういうことなのか。なぜそんな扱いにくそうな楽器を? 「笑いのための労力を厭わない男」高佐一慈に話を聞いた。
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目次
自分で言うのもなんですけど、合っているような気がして
高佐一慈(たかさ・くにやす)
1980年、北海道函館市生まれ。函館ラ・サール高校在学中、校内でお笑いの試験「高佐共通一次」を実施したことも。早稲田大学では早稲田寄席演芸研究会に所属。特技にはハープ、パントマイムやピアノのほか、卓球も。YouTubeチャンネル『タカサ大喜利倶楽部』では毎回ゲストを招き、さまざまなスタイルの大喜利を試している。2004年、尾関高文と結成したお笑いコンビ、ザ・ギースで活躍中。
──高佐さんといえば『キングオブコント』決勝でのハープ披露が印象的ですが、あのコントが初めて披露された単独ライブ『スプリングボンボン』(2019年開催)前、ザ・ギースのおふたりは「ハープを探しています!」と呼びかけをされていましたよね?
高佐 してました、してました。
──ということは、ハープのコントをやろうという構想がまずあって、それを叶えるためにハープを手に入れようと?
高佐 単独ライブのネタ作りをしているときに「楽器を使ったコントができないかな」という話になって。ピアノはやってたので弾けるんですけど、それだと普通だし、何かおもしろい楽器がないかと考えたんですよ。バグパイプとかテルミンとか、いろいろ候補が出た中で「ハープじゃね?」と。ハープをネタに使ってる人って観たことないし、形もおもしろいし、自分で言うのもなんですけど、合っているような気がして。
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