これは「ハープ芸人」としてやっていけるんじゃないか
──たしかに、似合ってます。
高佐 このコントの一番のハードルはハープを手に入れることで。調べたら中古でも3~40万するんですよ。さすがにひとつのコントに30万円かけるのはスベったときの代償がでかいなと。ツイッターで呼びかけたりまわりに聞いて回っていたら、ラバーガールのマネージャーさんのお友達の、お母様が持ってらっしゃるとわかりまして。
──おお!
高佐 連絡を取って、その方の豪邸にマネージャーと一緒に受け取りに行って。最初は単独のためだけだったので、1週間いくらというかたちでレンタルをお願いしたんです。
──そこから単独に向けてコントを作られた?
高佐 はい。「ハープが手に入るぞ! じゃあコントを作ろう」と。お借りしてから単独まで2週間くらいしかなかったんですけど、見よう見まねで独学で練習して披露したら、まあまあ反応がよくて。僕自身、やっていくうちにどんどんハープに愛着が湧いてきたんですよ。これは「ハープ芸人」としてやっていけるんじゃないかと。相方(尾関高文)は広島カープファンの「カープ芸人」なので、カープ芸人とハープ芸人のコンビとしてやれるんじゃないかと。

──語呂もよく(笑)。
高佐 貸してくれた方も、ライブを観てすごく喜んでくださって。「もしよければ今後もやりたいと考えています」とお伝えしたんです。そしたら「本当にハープを愛していますか?」と、誓いのようなことを聞かれまして。
──ハープの誓い。
高佐 でもう、「誓います、ハープを愛しています、一生添い遂げます」と。その熱意が伝わって、追加でお支払いをすることもなく、そのまま譲っていただいたんです。
──そこから見事にあのコントが持ちネタになって、決勝にも行かれたわけですね。ネタではないですが、おかずクラブのゆいPさんがプライベートでハープをやられていますよね?
高佐 僕のはアイリッシュハープですが、ゆいPはもっと大きいグランドハープですね。単独ライブの初日を終えて、ハープもウケて機嫌よく帰宅したら、ちょうど『ダウンタウンDX』(日本テレビ)でゆいPがハープを弾いている映像が流れて。スタジオは爆笑でしたけど、僕はひとりテレビの前で頭を抱えていました(笑)。ゆいPとはいつかハープ共演したいですね。

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