霜降り明星せいや『金八先生』パロディで中学生の質問にガチ回答。一日限りの漫才も(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。


『霜降り明星の校内放送ジャック』

霜降り明星が、閉校する中学校で一度きりのサプライズ校内放送をするという番組。

中学校教員の教員免許を取ろうと勉強していたせいやは、「ホンマにうれしいっすわ。生徒とこういう触れ合い待ってたんすよ! 芸人と教師の一番いいとこ取りの最高の企画」とやる気満々。

生徒たちは、サプライズで霜降り明星が登場すると「きゃー!」「ヤバい!」と歓喜の声。が、この中学の生徒たちに事前に「好きな芸人」アンケートを取ったところ、結果は5位なかやまきんに君、4位クロちゃん、3位かまいたち、2位ガンバレルーヤ、1位サンドウィッチマン。霜降り明星は10位。そういったものにツッコみながら盛り上げていく霜降り明星。

全校生徒とパソコンを駆使してコミュニケーションを取っていくのも今っぽい。せいやは得意の憑依芸で、瞬時に先生たちのものまねをして生徒たちを笑わせる。

生徒たちの悩みを聞く、『金八先生』ならぬ「せい八先生」では、「ものまねするからふざけると思ってただろ? このコーナーはマジで気合い入ってる」とおふざけなしで真剣に回答。

「人生ってなんですか?」という生徒の質問に「30歳になってもわからない」と答えるせいや。なんで生きているのか?自分は価値があるのか?と自問自答するが、妹が子供を生んだときに気づいたことがあると言う。

子供が生まれて産声を上げた瞬間、妹が「見たことないくらい幸せな顔してた」と語りつづける。「全員、生まれた瞬間、誰かを幸せにしてる。実は人生ってそれだけで使命を果たしていて、あとはそれのご褒美で生きてるだけ」。

最後は体育館で「今日しかできない」漫才を披露。学生時代、文化祭で体育館のステージに立ったことを思い出しながら「テレビで帰ってこられるなんて感動する」と感傷に浸りながら披露したのは、先生や生徒のものまねを交えた、まさにこの日限りの漫才。

学校のよさ、霜降り明星の魅力が詰まった番組だった。せいや「学校、最高!」。

『激レアさん』

「伝説のロックバンドのボーカルなのにその裏で駄菓子屋さんの店主も23年続けている人」としてニューロティカのあっちゃん。

登場するなり「ええっ!?」と叫ぶ、ゲストのスピードワゴン小沢。「僕が子供のころからずーっと一線。パンクスたち、キッズの憧れ」と解説。その後も要所要所で的確な解説をしていてベストキャスティング。

VTRには小峠も登場し「人生のサントラ」「常にニューロティカは人生のいろんな場面に合う曲が流れてる」などと評す。東京ダイナマイトはニューロティカの曲名から取ったものだし、野性爆弾の出囃子はニューロティカの曲が使われており、芸人にもファンが多い。

そんな彼の、駄菓子屋店主とロックバンドボーカルの2重生活をしながら、初武道館ライブ“最遅”公演記録を樹立するまでを追う。

ずっとニコニコしながら穏やかに話していたあっちゃんが「事務所とかレコード会社に入ってるバンドはできねぇ時期にやったんだよ!」と「急にパンク出してくる」感じもおもしろいし、その瞬間に抱えていた思いや葛藤の深さが垣間見えた。

武道館ライブでは、床のデザインや時計など主戦場の新宿ロフトのステージを再現したというのがグッとくる。

ライブの感想を語るファンの中にまちゃまちゃ(らしき人)がいたけど、なぜか触れられず、名前も出なかったのもちょっと可笑しかった。


明日観たい番組:『あちこちオードリー』『お笑い実力刃』ほか

『あちこちオードリー』(テレ東)勝俣州和&菊地亜美。

『じゃないとオードリー』(テレ東)板倉俊之、さらば青春の光、モグライダー。

『バチくるオードリー』(フジ)特別版。

『お笑い実力刃』(テレ朝)漫才協会特集。

『まんが未知』(テレ朝)「まんが未知ファミリーから新展開のご報告SP」。

『ぺこぱポジティブNEWS』(テレ朝)「空気階段と初めて本音で語り合うポジティブ会」後編。

【関連】霜降り明星のふたりが持っている「武器」とは


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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