2冠チャンピオン対決、霜降り粗品vsマヂラブ野田。圧勝した野田「俺がお笑い王じゃ!」(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

【関連】マヂカルラブリーは君臨しない。野田「3冠獲ったら落ちるだけ」


『霜降りバラエティ』

開口一番「決戦や!」と叫ぶ粗品、「久しぶりに現れたな、邪魔な奴! 正直、向かうところ敵なしやったんよ、お笑い始めてから俺」と。そこに現れたのはマヂカルラブリー。「わからせてやる!邪魔なんだよ!」と野田。

粗品と野田は『M-1』『R-1』2冠被りはもちろん、ゲーム、アニメ、オタク系と得意分野も被っている。「どこに行っても粗品が先にやってるのよ、俺の仕事」と野田は言う。そこでふたりの対決が行われることに。それぞれがこれなら自分が勝てるという対決をリストアップし、その中から選び実際に対決。粗品がリストアップしたのは『Call of Duty』「シルクスライダー」「パンスト相撲」「熱々Yシャツ」「ノック」。一方、野田は「オタククイズ」『ストリートファイター5』「ダンク」「ワキ汗早出し」「綱引き」というもの。

まず選ばれたのは「ダンク」対決。野田は2014年から我流でジャンプの仕方を研究していたという。粗品も180cmと長身のため途中まで成功するが、野田は同じ成功でも滞空時間がやたら長くて妙に可笑しい。ミニバスと同じ高さの2m60で粗品が失敗。野田は相変わらずの滞空時間の長さで空中で止まっているかのよう。

せいや「こんなダンクって笑えるんですね」

つづく「ノック」対決では野球は「猿より苦手」という野田がダンクとは打って変わってヘタクソなのがおもしろい。このふたりのライバル関係はとてもいい。今回は圧勝だった野田「俺がお笑い王じゃ!」。

『しくじり先生』

ミルクボーイの漫才『コーンフレーク』ができるまでの話がとても興味深かった。「行ったり来たり」のフォーマットはすでにできていたが、当初は駒場が「そば」などを忘れるというものだった。けれど、それでは設定に無理がある。そこでおばあちゃんや父親などいろいろな人が忘れるようにしていったところ「オカン」に行き着いた。だが、このころは「滋賀」を忘れるなど、関西色の強いテーマが課題だった。

全国的にウケるテーマは何かと試行錯誤。ミルクボーイが立ち上げ、金属バットらと行っていたライブ『漫才ブーム』の前日、後輩が「コーンフレークダイエットをしている」という会話していた。それに引っかかりを感じたふたりは、「さっき変なこと言ってたよな、あいつ」「コーンフレークってなんなんやろうな」と言っているうちに、どんどんとコーンフレークあるあるが出てきた。それを漫才に当てはめると、1時間くらいであっという間にできたという。『漫才ブーム』の大トリでかけると、「お客さんが幕が閉まってもザワザワするほど」「人生で数えるほど上位にウケてた」と。

それを間近で見ていた金属バットがVTRでコメントを寄せる。「ネタがとにかくおもろい」(友保)、「ムチャクチャトガった先輩」(小林)と思っていたが、ミルクボーイが「サボっていた」5年間は、「黒光り紫ムートンブーツ」になった駒場のことを「ホンマに嫌いだった」という。「急におかしくなって、急に帰ってきた」という印象だったという。

「コーンフレーク試したとき、めっちゃウケたんですよ。今はシンプルに昔とシステムは変わらないけど、ただただおもしろさが死ぬほど増したなって」と友保は語る。金属バットがこんなにも真正面からインタビューに答えているのが印象的だった。それだけ2組の絆が深いのだろうなと思った。

サボる前は舞台袖で芸人たちが観てくれていたが、サボり出して全然いなくなったと振り返る内海「自分らでもわかってるんですけど、わからんふりしてた。がんばり出してからみんな舞台袖に来てくれるようになった」。


『大豆田とわ子と三人の元夫』

先週の谷中敦演じるクソ社長の車に乗ったとわ子、という終わり方+第1章完結という予告に、どんな展開になるんだろうといろいろ想像したけど、そのどれもとまったく違う衝撃的展開。あまりのことに呆然として理解が全然追いつかなかった。心がえぐられた。

明日観たい番組:『NEWニューヨーク』で「嶋佐サプライズ誕生日」完全版

『アメトーーク!』(テレ朝)は、バイきんぐ&ハリウッドザコシショウ&錦鯉&コウメ太夫&アキラ100%&キャプテン渡辺&AMEMIYA&だーりんず&マツモトクラブ&野田ちゃん&やす子&ロビンフット&モダンタイムスで「ソニー芸人」。

『かまいガチ』(テレ朝)、「日向坂46加藤史帆の乱」。

『VS魂』(フジ)に「大悟軍団」として大悟、かまいたち、マヂカルラブリー、3時のヒロイン。

『クセがスゴいネタGP』(フジ)。AMEMIYA、エミリン、おいでやすこが、河合郁人、久保田かずのぶ&加藤礼愛、コウテイ、小島よしお&はねまりチャンネル、シソンヌ、ゼンモンキー、ダチョウ倶楽部&ハナコ、天竺鼠、友近&バッファロー吾郎A、パンクブーブー、FUJIWARA&もう中学生、レインボー。

『アウト×デラックス』(フジ)はエンリケ、羽田圭介&中神円。

『オドぜひ』(日テレ)、「ティモンディ襲来!春日vs高岸」。

『NEWニューヨーク』(テレ朝)、「嶋佐サプライズ誕生日」完全版。

『川島・山内のマンガ沼』(日テレ)、「マンガのカバー裏-1GP」。

『アナザースカイ』(日テレ)は尾野真千子・後編。

『徹子の部屋』(テレ朝)に広末涼子。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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