千鳥「放送されたほうがやばかった」番組ディレクターの思い出話に感激(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

【関連】大悟の片想い「ノブはワシには振り向かない。一生追いかけるしかない」


『テレ朝バラエティMC芸人 夢の共演スペシャル!!』

7年ぶり2回目の開催。

前回は爆笑問題、さまぁ〜ず、雨上がり決死隊、ネプチューン、ココリコ、ロンドンブーツ1号2号、千原ジュニア、有吉弘行というメンツだったが、今回は2014年以降MCになった芸人だけということで、アンタッチャブル、バカリズム、小峠英二、サンドウィッチマン、千鳥、山里亮太、かまいたち、霜降り明星というメンバー。霜降り明星が飛び抜けて若く芸歴も浅いことが改めてスゴい。

「テレ朝初登場シーン」や「こんなコトやってました」コーナーでは『虎ノ門』や藤井智久Pがいかにこの世代の芸人にとって大きな存在かがよくわかる。上京後、苦しんでいた濱家の激変っぷりにも驚く。

2019年の『ロンハー』「うらやましい芸人」アンケートで1票も入らなかった「あの瞬間から芸風が180度変わった」という濱家。あの日、加地Pから「おしゃクソ事変」並みの衝撃があったと言われ自信がついたという。

山里はえげつないドッキリの映像を振り返り、スタッフに向けて「あのころあなたたちが持っていなかったコンプライアンスを急に持ち出しやがって!」と絶叫。そこに添えられたテロップは「※時代は変化しています」。

千鳥は『黄金伝説』で島育ちの大悟の力が発揮できるはずの「素潜りロケ」の映像。が、台風接近のため中止になってしまい地味な貝磨き企画に。ボケがカットされたため、マスクにはいつの間にか口紅がついている。その編集に不満げな千鳥。この企画のディレクターはのちに「ナスD」と呼ばれる友寄。まったく眠らないでロケしていたそう。

「当時、作家や上司から千鳥は品がないから数字を持っていないと言われていましたが、僕が千鳥さんのことを大好きだったので反対を押し切ってキャスティングしました。なるべく東京の人に受け入れられるように下品なノリを削った結果、口紅のくだりはカット。現場はすごくおもしろかったです」という友寄のコメント。

そうとは知らなかった千鳥は「放送されたほうがやばかったな」と言い合い、千鳥が磨いた貝を友寄が今でも自身のデスクに飾っていると知って感激している様子だった。それぞれの関係性トークはやはりおもしろい。

柴田とバカリズムは「しばっちょ」「ヒデ」と呼び合う若手時代からの友人。先輩・日村と共に近所に住み、よく遊んでいたそう。そのバカリズムは小峠と福岡・田川郡の同郷。学生時代のバカリズムを、絡んで殴ったのが小峠の友人だったという近い存在。

「武闘派でヒデでシュール」でややこしいとザキヤマら。粗品がバカリズムに憧れているという話に心底うれしそうな表情をするバカリズム。そのイメージゆえ後輩から話しかけられにくいが、本当はもっと話しかけてほしいのだとバカリズムは言う。

伊達のマンションの上の部屋にノブが住み家族ぐるみの付き合いをしているそう。せいやも同じマンションで6〜7人の芸能人が住んでいるという。番組では不在のため触れられなかったが確か大吉も住んでいたはず。

ノブ一家は過剰に物音に気を遣って生活し、せいやも伊達の妻にばったり会うと緊張するなどと言われ、伊達「俺、引っ越したほうがいいかな?(笑)」。

小峠はいきなり本番で話すのは嫌だから、本番前に何かしら話しかけるそう。大悟には「最近家出んのです?」、山内は「スニーカーの話」、柴田は「響の長友くんと会ってる?」、バカリは「最近何か書いてる?」ノブは「車乗ってる?」と小峠の話しかけパターンが一覧になっているのがくだらなくていい。と同時にやっぱり気遣いの人なんだなと思う。

けれど、あまり答えは聞いていないようでたいてい「へぇー」と返す。そのトーンが抜群におもしろい。その「へぇー」も、答えの内容によって「へー」とか「はー」とかに活用する。その最上級は「かぁー!」。それを引き出そうとする面々がバカバカしくて最高。

『脱力タイムズ』

芸人ゲストは山里亮太。毒舌系YouTuberを招いて解説員たちと討論するという企画。

最後のお題は「山里亮太は終わってる」。が、YouTuberはそうは思っていないので、山里のことを悪く言えないと言い出す。実はスタッフが思ってることをお願いしたと。その結果、山里が覆面を被り、山里自身の悪口を言うことに。

「いいヤツみたいなキャラクターを最近出そうとして気持ち悪い。急にコンビ仲よくなったみたいなアピールして」「すげぇダサいんですよね」「『東大王』って『問題!』って言ってるだけでしょ」「覚えてきたこと言うだけ、目の前で出た指示を読むだけ、そんなのバカでもできる。結果、あいつの名前のついた冠番組が一個もないんですよ!」「山里亮太でやろうっていうのが誰もいないから今この状態なんですよ」「結局おもしろみがないんです、ロボットなんです」と自分が世間に思われているであろう悪いイメージを的確にあげつらう山里。いかに自分を客観視しているかがよくわかる。

「天の声って、汚ねぇ声で地面こすってるような声出しやがってどこが天の声だ! 地獄の声だ、馬鹿野郎!」「顔を出せないから声だけなんだ、あいつは!」などと止まらない。

これに反論するかたちで「超えられない、あの発想は誰にも。オリジナリティだから」などとアリタが称賛すると山里、涙ぐみながら「最高っすね……」。


明日観たい番組:『バナナサンド』『マツコの知らない世界』『華大さんと千鳥くん』ほか

『バナナサンド』(TBS)に爆笑問題、松下洸平。

『マツコの知らない世界』(TBS)「防災グッズの世界」「ショートムービーの世界」。

『華大さんと千鳥くん』(フジ)「クセがすごい観客大喜利」に千原ジュニア、久保田かずのぶ、塚地武雅、RG。

『ロンドンハーツ』(テレ朝)「おかえり後藤さん!うちらがガヤですみません!」。

『作画プレゼン!刺さルール』(テレ朝)にかが屋、ラニーノーズ。

『ぼる塾のいいじゃないキッチン』(テレ朝)「田辺の熱血ポテトプレゼン」後編。

『ハネノバス』(テレ朝)新作「後藤が草薙をもてなす旅」第1夜。

『紙とさまぁ〜ず』(テレ東)にきゃりーぱみゅぱみゅ。

『徹子の部屋』(テレ朝)に立川志の輔。


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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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