粗品「マヂラブが第七世代ブームを終わらせた」当時の複雑な心境も明かす(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『ボクらの時代』

野田クリスタル×粗品×ゆりやんのお笑いビッグタイトル2冠王鼎談。

ゆりやんはしばらく首がめちゃくちゃ荒れてたという。薬を飲んでも治らなかったが、『R-1』で優勝したあと「一瞬で治った」そう。賞レースの重圧を物語る。

そんなゆりやんは世界に行き「映画撮りたい」と夢を語る。それに対しツッコむわけでなく「めっちゃいい夢じゃん!」と肯定するのが野田らしい。ホラーとコメディは紙一重だからホラーを撮りたいとゆりやんは言う。それにも「めっちゃいいじゃん」と野田。

野田もゆりやんも子供のころからお笑い芸人になりたいというよりも“なるもの”だと思っていた、というのも興味深い。

野田は早くにデビューしたため、同期がパンサー尾形など年齢がひと回り上。だから自分たちの世代の好きなアニメやゲームの話をすることができなかったという。

「いつからなんだろうな、自分の話してもよくなった時代が急に訪れた。それがすごいうれしくてめちゃめちゃやりやすい」と野田。そういう思いがあるからこそ、他人の話を肯定的に受け入れているんだろうなと思った。

最近はあまり言われなくなった「第七世代」という枠組みについて「言われなくなってどう?」と聞かれ「気分いいですよね」と粗品。

「一緒にすなってめっちゃ思ってたんですよ。俺はがんばってるのに。『俺はがんばってるのに一緒にすな』って言ってる奴がほかにもおって『誰が言うてんねん!』っていうのもありました。『お前は第七世代でよかったやろ!』って(笑)」。

その「第七世代」ブームを終わらせたのはマヂラブではないかと粗品が言うと、野田は「俺らというより、去年のM-1ファイナリスト」ではないかと。これは的を射た分析ではないか。

『アタック25』

46年の歴史に幕を閉じる、最終回1時間SP。

予選を勝ち上がった東日本ブロック、西日本ブロック各6人が出場。4問正解したら勝ち抜け、ただし2問間違えたら失格という厳しいルールの戦いで各2人、計4人の決勝進出者を決める。

それに挑むのが「元祖クイズ女王」石野まゆみ、日本クイズ協会代表理事・齊藤喜徳、年間チャンピオン大会でパーフェクト優勝を果たした青木紀美江などそうそうたるメンバー。

そして勝ち上がったのが大学クイズ研究会のエースで唯一の20代の「赤」倉門怜央、クイズ作家としてもおなじみの「緑」日高大介、2000年の年間チャンピオン「白」國光恭幸、「『アタック25』を愛しすぎる男」と呼ばれる「青」安本健太郎。

オープニングのパネルクイズは「ある都市の名前」。この答えは長年この番組の優勝賞品の旅行先だった「パリ」。前半は日高が果敢に攻め、パネルを獲得していく。「アタックチャンス」直前の時点で赤2、緑16、白2、青0と大きくリード。だが「21」と「25」の角が空いているため、日高の持つ角「1」をアタックチャンスで取られると大逆転もあり得る状況。

その大事なアタックチャンスで日高は誤答。アタックチャンスを獲得したのは「赤」倉門。やはり「1」を空け、その次の問題も倉門が取り、一気に追い上げる。ここで指が動かなくなった日高に対し、倉門は覚醒し、連続正解して逆転。まさにこの番組の醍醐味。

3問を残し赤12、緑8、白2、青0と赤と緑の一騎打ちに。が、残り2問の時点で日高が再び誤答し、万事休す。最後の3枚を勝負とは関係ない「青」が取るという『アタック25』あるあるも炸裂。

そして、最終問題の答えが「エピローグ」という最終回にふさわしい洒落た構成。

さらに優勝者への旅行チャレンジクイズの答えは「始皇帝」。「終わり」から「始まり」へ。しかもそれを答えたのがクイズの未来を担う20代の若きクイズ王だったというのも含め、とても美しい最終回だった。


『おしゃれイズム』

こちらも最終回。サプライズゲストに有田哲平。上田の最初のピンでのMCがこの番組だったそうで、ことあるごとに「イズムあんのよ~」などと言っていたと有田がイジりまくる。

ドラマをまったく観ないため俳優などもよくわかってないのに、いかにも知っているふうに司会できる上田に、有田「上田は司会がうまいとは思わなくて、知ったかぶりがうまい」。

よくネタにしていた「これロッキーの撮影じゃないんで」というたとえツッコミで盛大にスベった話も。その実際の映像が流れ、言ったあと、一瞬の間ができ「……ねぇ」と呟いていたのがめちゃくちゃ可笑しかった。

明日観たい番組:『お笑い王者が激推し!最強ピンネタ15連発』MC・陣内智則&バカリズムがお送りする新しい“ピン芸特番”!

『バナナサンド』(TBS)2時間SPに香川照之。

『マツコの知らない世界』(TBS)「ご当地おでんの世界」に柳生九兵衛、「パントマイムの世界」が〜まるちょば。

『お笑い王者が激推し!最強ピンネタ15連発』(フジ)に友近、ゆりやんレトリィバァ、おいでやす小田、吉住、ヒコロヒー、ルシファー吉岡、岡野陽一、守谷日和、ふみつけ大将軍小仲、もう中学生、佐久間一行、お見送り芸人しんいち、今井らいぱち。

『ロンドンハーツ』(テレ朝)売れっ子格付け。

『にゅーくりぃむ』(テレ朝)最終回。「マヂラブ野田&アインシュタイン稲田のそっくりフェイスは誰?」。

『イグナッツ!!』(テレ朝)「10文字委員会傑作選」。

『チマタの噺』(テレ東)最終回。

『徹子の部屋』(テレ朝)に船越英一郎。


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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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