ゆりやん「“嘘つき明星”だ」霜降り明星とのエピソードをめぐって裁判に(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

【関連】広瀬アリス「エロとグロは大事」マニアックなマンガ愛を披露した「マンガ大好き芸人」


『アメトーーク!』

4月につづき、早くも「マンガ大好き芸人」第2弾。ケンコバが「4月って蛍原さんが大変やった時期」と言い、さらに「のんきにマンガの話してすみません」とつづける。すると蛍原は「4月“まで”がしんどかったんや」と笑う。前回の収録のあと、バカリズムは別の現場のセットの裏で山内とマンガの話をしたそう。「それがめちゃくちゃうれしくて。後輩に話しかけられるの皆無だから」「うれし過ぎて奥さんに報告しました(笑)」。

前回と被らないように挙げる傾向があったためか、比較的、今回は票が集中する作品は少なめ。わりと前回も紹介したものを変わらず挙げる川島や濱家、前回ほかの人が紹介したマンガを読んで自分のリストに加えるバカリズムなど、性格が出ていておもしろかった。そんななかで票を集めた作品のひとつは、予想どおり『川島・山内のマンガ沼』の第1回「このマンガがすごい! 芸人楽屋編」でも1位になった『JUMBO MAX』。主人公と同じ年齢の蛍原も、主人公の悩みに「わかる!」と食いつく。できれば女性芸人なども加えてくれると、女性向けマンガも紹介されていいのでは、と思う。

バカリズムが紹介した『ケンシロウによろしく』がめちゃくちゃおもしろそうだった。それにしても芸人は、作品の魅力を短い時間で端的に紹介するのが本当にうまい。

複数の票が入った作品は以下のとおり。

きのうのテレビ0917
※黄色枠はプレゼンしたもの、赤字は前回も挙げたもの

ひとりだけが挙げた作品は以下のとおり。

※黄色枠はプレゼンしたもの、赤字は前回も挙げたもの

『霜降りバラエティ』

ゆりやんレトリィバァとの王者対談。進行役においでやす小田。2013年1月に霜降り明星結成、同年4月にゆりやんがデビューしているため、ふた組はほぼ同期。ゆりやんは粗品から、「女芸人で初めておもしろいと思った」と言ってもらったという。それを「言うてません」と否定する粗品。「そんなヤバいこと言うわけない。女芸人で初めておもしろいと思ったのは、4歳のときに見た久本さん」だと。ここから、小田が“弁護士”になり、「裁判」が始まる。

2015年の2月、『R-1ぐらんぷり』準決勝のあと粗品としゃべりながら帰ったとき、道頓堀の御堂筋のほうの金龍とローソンの間で大きなフリップを抱えた粗品が言っていた、とディテールを語るゆりやん。さらに、「そんなやつイタいでしょって言うけど、イタかったよ」と“弁護士”小田が援護射撃。2018年4月4日に朝日劇場でピン芸人のイベントがあった。関西のピン芸人は仲がよく、そこで芸歴3日目の新人芸人・山ノ内も仲間に入れようとしていたが、ライブのエンディングで粗品が「お前こんなとこおったらアカンで」と言った、と。これに粗品は「記憶が曖昧ですわ」と訂正。正しくは、「お前、ここおったら腐るぞ」だと。トガリエピソードに枚挙にいとまがない粗品。

2017年にゆりやんが考案したゲーム企画イベント『ゆSJ』で、「(ゆりやんが)リハーサル時にうれし過ぎて、自分のボケで笑い過ぎておしっこを漏らした」という有名なエピソードをせいやが語り、それを「みんなで拭いた」とつづけると、「みんなで拭いてない、”嘘つき明星”だ」とゆりやんが否定。漏らしたのは確かだが、ズボンに染み込んだから床にはかかってないし、かかってたとしても他人に拭かせるわけがないと。本当の顛末は、おしっこを漏らしたゆりやんを見てみんなが笑ったが、令和喜多みな実の野村だけは笑わず、「お前ら笑うな」と言って自分のジャケットをかけてくれた。それを見てダブルアートの真べぇが「キモっ!」とひと言。それぞれの人間性が出ていてめちゃくちゃおもしろいエピソード。


『ジロジロ有吉』

ヒコロヒーが、山奥の「野湯」探しに挑戦。やっとの思いで見つけたのは、50度という有吉いわく「上島さんがキレる熱さ」の温泉。そのままでは熱くて入れないので、ブルーシートを敷き、岩盤浴のようにして入浴することに。ブルーシートで寝そべるヒコロヒーを見て、「ヒドいよこれ、園子温だよ」と有吉。『ゴッドタン』での劇団ひとりにつづき、ここでも園子温の映画にいそうと言われるヒコロヒー。

明日観たい番組:注目の若手芸人たちが地上波に登場『ツギクル芸人グランプリ』

『ツギクル芸人グランプリ』(フジ)
MC:爆笑問題、決勝進出者:Yes!アキト、キュウ、9番街レトロ、金の国、サスペンダーズ、ゼンモンキー、ダイヤモンド、ダニエルズ、トンツカタン、ポンループ、マッハスピード豪速球、ママタルト、モシモシ、や団、4000年に一度咲く金指。

『有田Pおもてなす』(NHK)「ホラン千秋 “爆笑オンエアバトル”が大復活!」。

『さんまのお笑い向上委員会』(フジ)「芸人界の借金王岡野&相席山添がザ・マミィを救済」。

『有吉反省会』(日テレ)岸本拓也。

『アニマルエレジー』(テレ朝)「サボテン」「サケイ」。

『ゴッドタン』(テレ東)「コンビ愛確かめ選手権」マヂカルラブリー、見取り図、かが屋。

『ETV特集』(Eテレ)「私の欠片(かけら)と、東京の断片」岸政彦

『ザ・ハイスクール ヒーローズ』(テレ朝)最終回


この記事の画像(全3枚)


この記事が掲載されているカテゴリ

てれびのスキマ

Written by

てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

CONTRIBUTOR

QJWeb今月の執筆陣

酔いどれ燻し銀コラムが話題

お笑い芸人

薄幸(納言)

「金借り」哲学を説くピン芸人

お笑い芸人

岡野陽一

“ラジオ変態”の女子高生

タレント・女優

奥森皐月

ドイツ公共テレビプロデューサー

翻訳・通訳・よろず物書き業

マライ・メントライン

毎日更新「きのうのテレビ」

テレビっ子ライター

てれびのスキマ

7ORDER/FLATLAND

アーティスト・モデル

森田美勇⼈

ケモノバカ一代

ライター・書評家

豊崎由美

VTuber記事を連載中

道民ライター

たまごまご

ホフディランのボーカルであり、カレーマニア

ミュージシャン

小宮山雄飛

俳優の魅力に迫る「告白的男優論」

ライター、ノベライザー、映画批評家

相田冬二

お笑い・音楽・ドラマの「感想」連載

ブロガー

かんそう

若手コント職人

お笑い芸人

加賀 翔(かが屋)

『キングオブコント2021』ファイナリスト

お笑い芸人

林田洋平(ザ・マミィ)

2023年に解散予定

"楽器を持たないパンクバンド"

セントチヒロ・チッチ(BiSH)

ドラマやバラエティでも活躍する“げんじぶ”メンバー

ボーカルダンスグループ

長野凌大(原因は自分にある。)

「お笑いクイズランド」連載中

お笑い芸人

仲嶺 巧(三日月マンハッタン)

“永遠に中学生”エビ中メンバー

アイドル

中山莉子(私立恵比寿中学)
ふっとう茶☆そそぐ子ちゃん(ランジャタイ国崎和也)
竹中夏海
でか美ちゃん
藤津亮太

QJWebはほぼ毎日更新
新着・人気記事をお知らせします。