「輝かされるのではなく自らが輝く」SKY-HIが求めるネクストレベル【『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』レポート#13】

文=坂井彩花 編集=森田真規


SKY-HI(スカイハイ)が率いる会社「BMSG」が仕かけるオーディション『THE FIRST』。その模様を追いかける番組『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』の第12回では、クリエイティブ審査の順位発表の様子が放送&配信された。

そして6月25日に公開された第13回では、束の間の休息を楽しむボーイズたちや合宿第2審査となる擬似プロ審査で、「Be Free」の楽曲を担当したチームの様子が届けられた。「これがデビュー前なんて嘘だろ」と思わず唸ってしまうような高レベルのパフォーマンスで、視聴者を痺れさせた。

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山中湖ピクニックで束の間の休息

合宿での第1審査となったクリエイティブ審査を通過した12人は、SKY-HIに誘われ山中湖ピクニックへ。水陸両用バスKABA BUSでのツアーや3人1組に分かれてのスワンボートレースを楽しんだ。

富士山の絶景スポットへ出向いた際には、それぞれが意気込みを語った。SKY-HIが「今くらい声を張ったリュウヘイは初めて」と言うと、リュウヘイは「ボケもがんばります!」と返した。それぞれの個性が表れた宣誓のあと、最後にはSKY-HIが「まずはこの国、獲るぞ!」と叫んで締め括った。

宿舎へ戻ると、ボーイズたちを待っていたのは合宿2度目となるバーベキュー。特大の骨つき肉も飛び出し、12人のテンションは最高潮。初回のバーベキュー時よりもスムーズにコミュニケーションを取る姿は、参加者たちの距離がグッと近づいていることを感じさせた。

甘えが通用しない、擬似プロ審査

そして、新たな課題が発表される。12人のボーイズたちが立ち向かう次なる試練は、6人1組に分かれてパフォーマンスを競う擬似プロ審査だ。彼らはプロが作った楽曲をプロが作ったコレオグラフ(振り付け)で、プロフェッショナルに歌いこなすことを要求される。期間は7日間。作った課題曲は、正式に配信リリースされることも決定。“デビュー前だから、このレベル”という甘えは、もはや通用しないのだ。

この審査を経て、脱落するのは1名のみ。勝利したチームは自動的にメンバー全員が次の審査へ駒を進めることが、SKY-HIから告げられた。個人の課題をクリアすると同時に、グループとしていかに音楽ファーストなステージを作り上げられるかが、擬似プロ審査のカギとなる。

課題曲は、はChaki Zulu、sty、SKY-HIが制作した「Be Free」と、SUNNY BOY、SKY-HIで制作した「Move On」の2曲。曲調こそまったく違うが第一線で活躍する一流のクリエイターたちが手がけた圧倒的なクオリティを誇るナンバーに、ボーイズたちの瞳もキラキラと輝いた。

擬似プロ審査を導入した経緯について、SKY-HIは次のように語った。
「今残っているメンバーは、トッププロたちの手にかかれば輝かされることは簡単にできる人たち。輝かされるのではなく自らが輝き、音楽を通して感情を表現していく。そういったことができるようになってほしかった」

また、練習過程も評価に含めていたクリエイティブ審査に対し、擬似プロ審査ではステージ上のパフォーマンスのみでの評価となる。すでに活躍しているプロたちが世間に出たものでしか評価されないように、今回のボーイズたちも表に出たもののみでの勝負となるのだ。

気になるチーム分けは、SKY-HIとの面談を受けて決定となった。「Be Free」チームになったのは、ソウタ・レオ・マナト・ルイ・ジュノン・レイの6人。

いつもダンスで実力を魅せているソウタは、SKY-HIから「ラップのスキルアップ」を今回の課題に挙げられた。また、マナトが「一発で人目を惹きつける破壊力」、レオが「歌とダンスのデザイン」など、それぞれに超えるべき壁も提示された。


振り入れに求められる、プロとしての意地

「Be Free」のコレオグラフは、s**t kingzのOguriが担当。ジュノンとレイがダンス未経験なこともあり、最初こそついていくのに必死な様子だったが、後半にはなんとか全体像が見えるまでに。振り入れをしたOguriも、「最初は不安だったけど、練習を重ねていくとちゃんと形になってきているのが見えた。がんばれると思う」と太鼓判。

レオ・マナト・ソウタの3人は早朝練習を実施。クリエイティブ審査でパフォーマンスを絶賛されたチームAとして、ひたすらにクリエイティブファーストを目指した日々が、彼らの日常にはすでに沁みついていた。

いきなりプロの自覚を求められて必死に食らいついてくるボーイズたちを見たSKY-HIは、「振りの難易度が上がることに対して、むしろ前のめりなくらい。難しくなっていくことを喜んでいるような印象があった」とうれしそうに語る。また、ダンス初心者のジュノンに対しては、「あんな顔をして、できるまでやる根性派」とその姿勢を絶賛した。

心から放たれる“Be Free”

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坂井彩花

(さかい・あやか)1991年、群馬県生まれ。ライター、キュレーター。ライブハウス、楽器屋販売員を経験の後、2017年にフリーランスとして独立。『Rolling Stone Japan Web』『Billboard JAPAN』『Real Sound』などで記事を執筆。エンタテインメントとカルチャーが..

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