「世界への挑戦権を本気で取れるボーイズグループを作る」SKY-HIが新たにした決意【『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』レポート#12】

文=坂井彩花 編集=森田真規


SKY-HI(スカイハイ)が率いる会社「BMSG」が仕かけるオーディション『THE FIRST』。その模様を追いかける番組『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』の第11回では、10歳もの年齢差を抱えながらクリエイティブ審査へ挑むチームCの様子が放送&配信された。

そして6月18日に公開された第12回では、合宿での1回目の審査となるクリエイティブ審査の順位発表の様子が届けられた。15人の参加者は12人へ。運命の発表のあと、SKY-HIと参加者たちの目からこぼれ落ちた涙に、胸が熱くなるはずだ。

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SKY-HIを悩ませたうれしい誤算

クリエイティブ審査を終えたSKY-HIは、安心と苦悩を滲ませながら「『THE FIRST』がうまくいく確証をみんなにもらった」と語った。そして、心中に抱えていた想いをぽつりぽつりと話し始めた。

「クリエイティブ審査という題目になった時点で、チーム全員が輝くことや高いモチベーションをキープしつづけることは難しいのではないかと思っていたが、それは全然お門違いだった。全員はるかにレベルが上がっていた」

安堵を浮かべていた表情は、言葉を紡ぐにつれて次第に曇っていく。
「全員が伸びたということは、サバイバルオーディションとしてはどんどん難しくなっていくということ。選考という作業は地獄だな……」

過酷な状況になることは、最初から覚悟していたことだろう。しかし、想像を超えてのしかかる重圧に、思わず顔を強張らせる。

「しばらくひとりにしていただけると、ありがたいなと思います」と撮影スタッフに声をかけると、夜な夜な選考作業に打ち込むのであった。

人生を分ける、3つの審査基準

そして、迎えた結果発表当日。緊張する15人を前に、SKY-HIは審査基準について語り始めた。

クリエイティブ審査の3つの審査基準は、以下のとおり。
「自分をリスペクトして同じように他者をリスペクトすること」
「自分の100%も他人の100%も削らないでクリエイションしていくこと」
「チームでパフォーマンスがどうよくなるかを考えつづけること」

この観点をもとに、チームを率先して引っ張っていった参加者が上位に順位づけられる。

個人順位の発表の前には、チーム順位が公表された。3位はチームBで、「独創的なクリエイティビティを発揮しているところもあったが、不明瞭なところも多いまま本番を迎えていた」と辛辣な評価が下された。

2位のチームCには、「本人たちができる100%を誰も棄損せず自分の100%も棄損せず、パフォーマンスをしていたと思う」と温かい言葉が送られた。

そんななか1位に輝いたのはチームAだ。「作ったものが素晴らしかったのもそうだが、最初の段階から“クリエイティブファースト”な姿勢が一向にぶれなかった」と称賛。つづけて、「早い段階で楽曲が完成したあともブラッシュアップを怠らず、長期間にわたって練習を積み重ねたようなパフォーマンスになっていた」と圧倒的なクリエイティビティを絶賛していた。

唯一無二のボーイズグループを目指して


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