SKY-HI「100%正解している人も100%間違っている人もいない」個性を尊重し合うパフォーマンスが完成【『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』レポート#10】

文=坂井彩花 編集=森田真規


SKY-HI(スカイハイ)が率いる会社「BMSG」が仕かけるオーディション『THE FIRST』。その模様を追いかける番組『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』の第9回では、クリエイティブ審査に挑むチームAの様子が放送&配信された。

そして、6月4日に公開された第10回では、悪戦苦闘しながらクリエイティブ審査と向き合うチームBの様子が到着。ケンカしながらもパフォーマンスを作り上げた5人には、高い壁を乗り越えた強さがあった。

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それぞれの迷いにSKY-HIが応える

合宿審査の1、2日目の様子が届けられた#8でも、不穏な空気が流れていたチームB。ジュノン、ラン、リュウヘイ、リョウキ、シュンスケと個性が強い面々がそろったこともあり、1日目のプリプロの時点から制作は難航していた。

翌日、完成した曲の構成をSKY-HIへ伝えた際にも、チームのチグハグさを指摘され、急遽個人面談へ。SKY-HIがチームBのメンバーそれぞれの考えを解きほぐしていった。

ランが「いざやろうとなったときに振り回されて、うまく自分の『いいんじゃない』が言えなかった」と後悔を口にすると、SKY-HIは「モヤッとしたときに解決しようとするんじゃなくて、モヤッとしていることをみんなで共有できると違うんじゃないかな」と助言。自身がグループの一員として感じたことを、惜しげもなく伝えていく。

リュウヘイが「みんなエゴが強過ぎて……」と迷いを言葉にすると、「1個だけ絶対なヒントがあるとしたら、音楽ファースト」とSKY-HIは断言した。「音楽としてこのほうがよくない?と、みんなが考えていけば勝手にいい曲になる」と、考えの指針を示した。

「自分が引っ張っていかなきゃ!」とプレッシャーを感じていたリョウキに対しては、「甘えることも思いやり」と進言。焦りから楽しむことを忘れていたリョウキだったが、新たに気を引き締め直していたようだ。

ジュノン
ラン
リュウヘイ
リョウキ
シュンスケ

ようやく立てたスタートライン

3日目、早朝の自主練習室には、ランと共にダンスの基礎練習に励むジュノンの姿。途中からはチームCのレイも合流し、グループの枠を越えての練習タイムとなった。誰かに教えることは、自分に割ける練習時間が削られるということ。それでもランは「みんなが練習しようとしているのを見ると、自分もモチベーションが上がる。(合宿に参加している15人は)ライバルである以上に仲間なので、一緒にやることは大事だし助け合いだ」と語る。SKY-HIの目指す、お互いを頼りながら進んでいくグループの片鱗がすでに輝いていた。

午後の審査課題へ打ち込む時間になると、リュウヘイのもとへチームBのメンバーが集結。リュウヘイが考えたメロディーを披露すると、「めっちゃいいね!」と称賛の声が集まった。学業のためシュンスケが一時離脱するかたちとなったが、話し合いはスムーズに進んでいった。

SKY-HIに現時点の完成形を披露した際には「曲として完全にまとまっていると思います」と、初めて褒め言葉も出た。合宿が始まって3日目、ようやくスタートラインに立ったのである。


「自分が持っている世界が正しいことは100%ない」

順調に進み始めたように見えたチームB。しかし、4日目には新たな壁にぶち当たる。振り付けを任されたランのメンタルが崩壊したのだ。自分のやりたいダンスはある、しかしチームには未経験者もいる。焦りと葛藤の狭間に立ち、押し潰されそうになっていたのである。

中間発表を翌日に控えた5日目になっても、振り付けはまだ完成していなかった。行き詰まっているように見えたランを見かね、リョウキが「振り付けは全部やりたい? パートを分けて作ろうか?」と助け船を出した。ランがその提案を受け入れたことによって、3人のアイデアを共有した振り付けへと変更された。

現時点の最善を尽くした中間発表となったが、SKY-HIからは「スタートのプリプロでつまずいた影響が、まだ出ている。移動の動線があやふやなところが多い」と厳しい指摘。さらには、次のようにつづけた。

「個性がそれぞれ違うので、僕はそれを尊重しているし、みんなにも違う個性を尊重してあげてほしい。この中に100%正解している人はいないし、100%間違っている人もいない。『この中に』と言ったけど、世の中全部そうだから。今後、一生そう。自分が持っている世界が正しいことは100%ない。ただ、自分が持っている世界が完全に間違うことも100%ないから、揺るがない自分を持って、揺るがない自分の自信を信じて、同じくらいほかの人もそういうものを持っていることを認めて、愛してあげてほしい。そうしたら、すごい個性が共存したグループができるので、それを見たいです」

芳しくない評価となったが、ほかのグループのパフォーマンスはリュウヘイの心に火をつけた。翌日には、ジュノン、シュンスケ、リョウキのために、ダンスのクオリティを上げるための“to doリスト”をリュウヘイが作成。加えて、ランと共に振り付けを一から作り直すべく立ち上がった。

強い個性を活かしたチームBのパフォーマンス

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坂井彩花

(さかい・あやか)1991年、群馬県生まれ。ライター、キュレーター。ライブハウス、楽器屋販売員を経験の後、2017年にフリーランスとして独立。『Rolling Stone Japan Web』『Billboard JAPAN』『Real Sound』などで記事を執筆。エンタテインメントとカルチャーが..

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