SKY-HIがパフォーマンスを絶賛「15人の仲間が2021年春にいたことを証明したかった」【『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』レポート#9】

文=坂井彩花 編集=森田真規


SKY-HI(スカイハイ)が率いる会社「BMSG」が仕かけるオーディション『THE FIRST』。その模様を追いかける番組『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』の第8回では、富士山合宿や審査課題に挑む参加者の様子が放送&配信された。

そして、5月28日に公開された第9回では、クリエイティブ審査に挑むチームAの様子が到着。固い絆で圧倒的なパフォーマンスを作り上げ、SNSにも賞賛の声があふれていた5人の姿をお届けする。

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完璧なスタートを見せたチームA

抜群のチームワークで順調なスタートを切ったのは、マナト、ソウタ、ナオキ、テン、レオからなるチームAだ。楽曲提供をしたMatt Cabから「どういう絵が見えますか」と尋ねられると、それぞれから「晴れの日」「明日は晴れるさ」「1日のスタート」などポンポンとアイデアが飛び出す。そして、ムードメーカーであるレオを中心に制作が進められていった。SKY-HIも「レオが普段のテンションをそのままに、クリエイトをリードしていてびっくりした。アイデアも一番出していた」と大絶賛。

メンバー同士のコミュニケーションも円滑で、2日目の朝には自主的に集合して各々で考えた歌詞を共有。丁寧に方向性を確認しながら、メロディーラインを作り上げていく。結果的に、2日目のプリプロの段階でメロディーも全体的にでき上がり、歌詞もみんな頭に入っているという完成度の高さ。思わずSKY-HIからも、「マジか」と驚きの声がこぼれた。

パフォーマンス要素のひとつとなる振り付けも、曲作りと同時に進行。ダンス経験豊富なテンとソウタが担当し、先陣を切っていく。あまりに順調な滑り出しに、「チームワークのよさ。全員の個性を全員が出そうとしている空気を感じる。どうやったら楽曲がよくなるかをみんなで考えている姿勢が素敵で、チームAは輝いて見えた」とSKY-HIも舌を巻いた。

過去のトラウマとの決別

誰の目から見ても順調そうなチームA。しかし、その陰でナオキは人知れず悩みを抱えていた。それは“どのポジションでやればいいんだろう”という葛藤だ。そもそもナオキは、誰かが「やりたい」と言ったら、自分が我慢して譲ってしまう人柄。SKY-HIから渡された“エゴをいかに出せるか”という課題が、彼にとって至上命題になっていた。

事態が動いたのは、ダンスの振り入れを進めていく場面だ。どこか浮かない表情をしていたナオキが、自ら「ちょっと反省してることがある。練習に全然集中してなかった。自分と葛藤していて……」と切り出したのである。さらにナオキはつづける。「(立ち位置が)ずっとうしろだなって思ってる自分と、チームをよくしたいなっていう自分とずっと戦ってたの。俺さ、前にそういう経験したから、そう思っちゃった」と。かつて大型オーディションに参加し、経験した後悔がナオキを苦しめていたのだ。

ともすれば、雰囲気が悪くなってしまってもおかしくない。しかし、チームAのメンバーは、ナオキの想いを包みこむように受け止めた。レオが「チームがよくなるなら、それは言ったほうがいいと思うし、俺は我慢しなくていいと思うよ」と言うと、「(パターンは)1000万通りくらいあるから」とソウタもフォロー。ナオキの想いを理解し、ダンスの構成を変えていったのである。


高みを目指して、絆を強める

4日目には、スペシャルゲストとしてBMSG所属のラッパー、Novel Coreが合宿所に登場。事務所の先輩アーティストとして、参加者にエールを送った。

この日、プリプロでSKY-HIとNovel Coreの度肝を抜いたのはソウタだ。SKY-HIは、「ソウタといるとラッパーの自分が当てられて、ディレクションが強めになったり、アーティストとしての自分がすごく刺激される。最大級のリスペクトと感謝をしています」と漏らした。Novel Coreも「自信を持ってラップをがっつりやれる瞬間が、すぐ近くに来ているんじゃないかな」と語った。

6日目には、現段階のパフォーマンスを確認すると同時に他チームの進行状況を共有する中間発表会を開催。それぞれのチームが現段階のベストを尽くした。クオリティが高いチームAのパフォーマンスを目の前に、チームB・Cのメンバーも一緒に盛り上がる。SKY-HIからも「仕上がってるね! すごくまとまってるように見えるし、この段階ですでにこう見せたいって意思を感じました」と賛辞が贈られた。

傍から見ていると、メンバーの仲もよく、練習も順調なチームA。何も問題がないように見えるが、6日目の夜、彼らはレオを中心に集まっていた。彼らはチームの仲がいいからこその苦悩を抱えていたのである。

「仲よくチームAらしく終わりたいがゆえに、いいものを作りたいがゆえに……」とレオが切り込むと、ソウタが「中間発表までの練習が濃かったから、やることないねっていう練習をしていたら下がっていっちゃうと思う。自分とかチームと向き合って練習を濃くするために、一人ひとりが意見をまとめてから集まったほうがいい」とつづけた。チームAの絆は、より強固なものとなっていった。

それぞれの人生が詰め込まれたパフォーマンス

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坂井彩花

(さかい・あやか)1991年、群馬県生まれ。ライター、キュレーター。ライブハウス、楽器屋販売員を経験の後、2017年にフリーランスとして独立。『Rolling Stone Japan Web』『Billboard JAPAN』『Real Sound』などで記事を執筆。エンタテインメントとカルチャーが..

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