新たに浮き彫りになったボーカルの課題
擬似プロ審査のボーカルレッスンでは、りょんりょん先生こと佐藤涼子が講師として参加。さまざまな表情を駆使して表現力を磨いていく際には、SKY-HIがレイの胸元を掴みガンを飛ばすという練習まで飛び出した。ジュノンには、SKY-HIに対して「お前になんか負けねえよ」とケンカを吹っかける試練も与えられた。
りょんりょん先生の課題に、人一倍苦戦したのはレオだ。リーダー気質で普段は弱音を吐かない彼も思いどおりに歌えない自分自身に対して、「心が折れそうになった」と今の心境を吐露。考え込み過ぎて、空回りしてしまっていた。
さらにSKY-HIから、「ここまで残っている人は本当に技術が高い人しかいない。ここで存在感を証明しておかないと厳しい戦いになるかもしれない」と辛辣な評価が告げられた。
プロとしての意識と責任
それぞれが自身に突きつけられた新たな課題に向き合っている一方で、レオはチームのことも考えていた。4日目夜の自主練の際にはメンバーを集め、「責任感を持ったほうがいいと思う」と切り出した。
「朝に自主練しよう」と確認しておきながらルイ・ジュノン・レイの姿がなかったこと、ルイが練習にサンダルで参加していること。チームの意識を高めようとするレオの思いを汲んで、ソウタも「自分が本当にその言葉を吐いていいのか、吐いた言葉を有言実行できるのか考えてほしい」と声をかけた。
そして、レオは「みんな弱いところはあるし、甘いところもあっていいと思う。だけど、ひとつ固いものを持っておかないと『Be Free』って曲がちゃんと生まれない」と締め括った。プロとしての意識と責任が欠けていたことをチームメンバーに自覚させ、次なるレベルへ歩みを進めた。
その後は時間が許す限り互いに確認し合い、パフォーマンスを向上させていく6人。最終確認時には、全員が納得いく仕上がりにまで持っていった。
心から放たれる“Be Free”
そして迎えた、擬似プロ審査当日。会場となる河口湖円形ホールには特設ステージが設置され、スーツに身を包んだボーイズたちが肩を並べる。ゲストには、SKY-HIの盟友であるちゃんみなが登場。ピリッと緊張が走るなかでのパフォーマンスとなった。
「Be Free」チームのステージ前には、SKY-HIが「あんなに狭い合宿所のボックスのひと箱の中でも、自由を感じる瞬間ってたぶんあったのではないかなと思う。そういう瞬間を込めたくて、『Be Free』という曲を作っております。非常に緊張するシチュエーションだと思うんだけど、そのなかで音楽や言葉の力を借りて、君たちのパフォーマンスで、君たちの才能で自由を掴み取って、自由をみんなに振りまいてほしい」と言葉を贈った。さらに、「ものすごく君たちのことを尊敬しているので、隣にいる人にリスペクトをつないだままパフォーマンスを最後までやり切ってください」とつづけた。
「Be Free」チームのパフォーマンスは、「これがデビュー前だとは思えない」という完成度。歌い出しでマナトが魅了すると、13歳とは思えないような色気をルイが放出。レイはきれいなだけで終わらない安定感ある歌声を響かせ、レオは不安を感じさせない余裕のスマイルを浮かべる。ソウタもファストラップも込みの長いフロウを鋭くかまし、ジュノンのエモーショナルな落ちサビを経てフィニッシュ。プロとしてデビュー前の6人がここまで仕上がったパフォーマンスができるのか、と驚きの感動を残したのである。
素晴らしいパフォーマンスにSKY-HIは、「覚えたものをパフォーマンスするのではなく、自分たちの音楽として表現する段階まで進めていたのがうれしかった」と絶賛。ちゃんみなも「今の日本の若い世代に、こんなにもキラキラしてて、アーティシズムがあって、クオリティが高い人たちがいるなんて……とにかく素晴らし過ぎた。ひとりのエンタテインメントオタクとして、本当に楽しいステージだった」と、高揚感を抑えられない様子だった。
次回、「Move On」チームは高難易度の振りに大苦戦!?
7月2日に放送される#14では擬似プロ審査の後編、「Move On」チームがパフォーマンスに臨む様子が届けられる予定だ。高難易度の振りに苦戦しながらどんな結果を残すのか、引きつづき目が離せない。
【『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』#14放送&配信予定】
■2021年7月2日(金)朝8:00~『スッキリ』(毎週月~金曜朝8:00~10:25、日本テレビ系)
番組URL:https://www.ntv.co.jp/sukkiri/
※放送日時変更の可能性あり
■7月2日(金)20:00~『Hulu』
番組URL:https://www.hulu.jp/the-first-bmsg-audition-2021
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