キスマイ千賀、和田アキ子ら出演の『相席食堂』ゴールデンSPで光った千鳥のツッコミ力(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

【関連】見取り図の『相席食堂』ロケで勃発した「ロケかロケじゃないか論争」


『相席食堂』

「大阪でやってる変な番組」(大悟)が2度目の全国ネットゴールデンSP。旅人は5人の大物ミュージシャン。トップバッターは登場するなり「大谷翔平です」とボケる大友康平。「俺、一番最初にCD買ったの大友さん。『ff(フォルティシモ)』と思いきや『BRIDGE』」とノブ。最初からボケまくる大友に大悟は「こりゃしんどいぞ」と呟き、ノブ「マジでここのスタッフ、ロケ中、笑わんよな?」。

2人目はキスマイ千賀。「30になってこんなにドラマが来ないジャニーズなかなかいないですよ」と言って『捜査一課長』の演技を実演する千賀に、大悟「すべらんなぁ~」とひと言。「どこがやねん! 厳密にはすべってもないよ。ボケてもないから」とノブ。さらにスタッフに向かって「ぶった切れ、こんなシーンは!」。

3人目のGLAY・HISASHIの登場には「ええ? マジか?」とノブが驚くなか、「無限大(ホール)のピン芸人じゃないよな?」と大悟。「これといった特徴はないがGLAYの音楽に欠かせない男」という紹介ナレーションに、「おいおいおい!」と当然のようにツッコむ千鳥。ロケなどはしたことがないであろうが、そつなく地元の人と交流し、ミュージシャンとしては理想的なロケ技術を見せる。

4人目はMay J.。カメラマンと一緒に足湯に入る主観視点で撮られたシーンでは「AVの最初か!」とツッコむ大悟。イカの活魚料理を見たときに発した「オーマイガー」には「ちんちん見たときのオーマイガー」だと悶絶。この「オーマイガー」で一気に優勝候補に躍り出る。

そして最後は旅人として「紅白39回出場のR&Bの女王」と紹介され、「ウソでしょ?」「シャチホコであってくれ!」と千鳥のふたりが言い合うなか、登場したのが和田アキ子。大悟「和田だよ……(笑)」。

ロケの最後には動物が苦手な和田が乗馬クラブを訪れる。スタッフは馬に乗ってもらおうと誘導するも、頑なに近づきもしないままエンディングに。それでも「最後に馬乗りましょうか?」と迫るスタッフに、「アカンって言うてるのに。怒らせようとしてんの?」と凄む和田。その不穏な雰囲気のままVTR終了。ノブ「気持ち悪っ、最後」、大悟「隠し撮りの映像みたいになってる!」。

前回のゴールデンSPは、10組のロケで詰め込み過ぎな感が否めなかったけど、今回はロケに不慣れな人たちのロケを千鳥のツッコミでおもしろくしたり、意外なロケ巧者が発見できたり、という番組のよさがしっかり出ていておもしろかった。

『トゲアリトゲナシトゲトゲ』

3人の憧れの芸人についてのトークの流れから、ラランド・サーヤが「伝説の芸人」だというマジシャン「ジョニーけんじ」の名前を出す。そこから3人は、「消すよ~」というギャグが大流行したとか、「消すよ~」からの「ほらぁ~」がやみつきになるとか、CM前に謎の「ひょこひょこ」という言葉を発するだとか、その「ひょこひょこ」は都市伝説で編集点にするためのものだとか、ジョニーたかしという弟子がいるとか、カメラのないところで右2歩、左1歩で歩くだとか、次々とジョニーけんじ伝説を挙げていく。

もちろんジョニーけんじは架空の人物。番組後半には、Aマッソ加納とサーヤがジョニーけんじとジョニーたかしに扮して登場。ずっとふざけてて楽しい。


明日観たい番組:『アメトーーク!』で「大学お笑いサークル芸人」

『クセがスゴいネタGP』(フジ)。秋山竜次&山本博、エハラマサヒロ、COWCOW、狩野英孝&遠藤章造、河合郁人、神奈月&東儀秀樹、久保田かずのぶ&加藤礼愛、コロコロチキチキペッパーズ、スリムクラブ、せいや、滝音、チョコレートプラネット、ネルソンズ、見取り図。

『ダウンタウンDX』(日テレ)。河本準一、後藤輝基、柴田英嗣、スピードワゴン、ロッチ。

『アメトーーク!』(テレ朝)。ミルクボーイ&ハナコ岡部&ラランド・サーヤ&マヂカルラブリー村上&ななまがり&トンツカタン森本&令和ロマン高比良くるま+ナイツで「大学お笑いサークル芸人」

『かまいガチ』(テレ朝)、「山内が突然消えた…!?いったいどんな理由が?」。

『オドぜひ』(日テレ)、「チェリー人狼ゲーム」。

『NEWニューヨーク』(テレ朝)、「男の色気」をしみけん先生に学ぶ。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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