キスマイ宮田俊哉、『劇場版BEM』で声優初挑戦!アフレコの現場で活きたジャニーさんの教え

2020.9.29

文=神武団四郎 編集=森田真規


Kis-My-Ft2のメンバーとして、歌手や俳優、バラエティでも活躍している宮田俊哉が、1968年にスタートした名作アニメ『妖怪人間ベム』のリブート版『劇場版BEM〜BECOME HUMAN〜』でアニメの声優に初挑戦する。

アニメファンを公言してきた彼と『妖怪人間ベム』の出会いから、出演が決まったときの周囲の反応、収録現場の模様まで、声優デビューの裏側を聞いた。


出演決定に、アニメ友達のSnow Man佐久間と天津・向から祝いの連絡

初放送から50年以上にわたってカルトな人気を誇ってきた『妖怪人間ベム』。これまで何度も映像化されてきた名作への出演が決まったとき、テンションが上がったという。

『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』2分でわかるTVアニメ「BEM」

「出会いは子供のころに観た再放送で、おそらくオリジナル版だと思います。新シリーズとして復活した『妖怪人間ベム -HUMANOID MONSTER BEM-』は、『涼宮ハルヒの憂鬱』や『コードギアス 反逆のルルーシュ』と同じ2006年なので、もう高校生でがっつりアニメを観ていましたから。というか、アニメ作品で年代を覚えてるって、ちょっとやばいですかね(笑)。

亀梨(和也)君が主演していた実写版も観ていましたが、初めてすごさを実感したのは“大人俊哉”として観た『BEM』(2019年)なんです。人の心の弱さとかドラマ部分もすごく深くて、観ていて思わずグッときました。だからその劇場版のお話をいただいたときは、すごいテンション上がりましたね。

出演が決まった話をメンバーにしたら、みんな『おめでとう!』と祝ってくれました。メディアで発表されたのも7人が一緒のときで、二階堂(高嗣)が『俺ブログで書くわ』と言ってくれたり、ほんといい仲間たちなんですよ。アニメ友達では、ご飯によく行く後輩でSnow Manの佐久間(大介)が『おめでとうございます』と連絡くれたし、『ラブライブ!』仲間のお笑い芸人、天津・向(清太朗)さんからも連絡が来て、一緒に映画館に『劇場版BEM』を観に行く約束をしています(笑)」

宮田が声優を務めるバージェスは、「ベルム」を名乗り人間として暮らすベムの同僚にして親友

本作で宮田が演じるのは明るく楽しい劇場版オリジナルキャラクターのバージェス。ポジティブな一方、謎めいた一面を見せる役を演じるにあたり、自ら志願し声優スクールで基礎を学んだという。

「僕が演じたバージェスは、ベムの親友でポジティブで楽しい男。役作りにあたっては、特に参考にした作品や声優さんはなかったです。これまでいろんなアニメを観てきたし、好きな声優さんもたくさんいます。でも今回は、台本を読んで自分が感じたことを素直に表現したいと思ったんです。

ただし僕は声優の仕事について、たとえばマイクとの距離感からページのめくり方、そもそも台本をどう持てば読みやすいのかも知りませんでした。そこでお仕事をする前に、声優スクールに通わせてもらったんです。収録ブースでどの位置に立つのかなど、本当に初歩の初歩から始まって、ダメージをくらったときの声の出し方などのテクニック、舞台やドラマのお芝居にはない強弱のつけ方も勉強になりました。

バージェスは1時間半の映画の中で、陽気なキャラから何か秘密がありそうな男にどんどん変化していきます。そんなキャラの移り変わりを感じてもらえたらうれしいですね」

『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』キャラクターPV~バージェス編~

そんな宮田が共演するのはレジェンド級のベテランをはじめ、声優界を代表するトップアクターたち。憧れのメンバーの演技を目の当たりにして、しびれまくったという。

「そもそも出演される声優さんたちは、みんな百戦錬磨のメダリストばかり。共演の方々全員のお名前を知ったのは、アフレコをする少し前だったんです。それで、山寺(宏一)さんいる!とか、(水樹)奈々様だ、すげー!とか、なんで俺がここにいるの?みたいな感じでした(笑)。サッカーファンが、日本代表として明日からワールドカップに出てくれって言われたような感覚でした(笑)。

僕の収録は別日だったんですが、アフレコ初日に録るガヤ(その他大勢の声)に参加させてもらうことになり、皆さんそろって収録するのを見学させていただいたんです。ソニア役の内田真礼さん、水樹奈々さんに高木渉さん、なんといっても初代ベムの小林清志さんまでいらっしゃる! 目の前で小林さんが『それは、いつ生まれたのか、誰も知らない……』と冒頭のナレーションを語る姿は、マジしびれましたね。スタジオは憧れの方々ばかりで、思わず笑いが出てしまうほど最高の体験でした」

現場で手を加えながら作る作業はジャニーズと一緒


この記事の画像(全6枚)


この記事が掲載されているカテゴリ

神武団四郎

Written by

神武団四郎

(じんむ・だんしろう)映画ライター。雑誌、パンフレットなどの執筆、編集を担当。編書に『別冊映画秘宝 絶対必見!SF映画200』(洋泉社)など。

CONTRIBUTOR

QJWeb今月の執筆陣

酔いどれ燻し銀コラムが話題

お笑い芸人

薄幸(納言)

“ラジオ変態”の女子高生

タレント・女優

奥森皐月

毎日更新「きのうのテレビ」

テレビっ子ライター

てれびのスキマ

⾃⾝の思想をカタチにする「FLATLAND」

アーティスト・モデル

森田美勇⼈

お笑い・音楽・ドラマの「感想」連載

ブロガー

かんそう

「BiSH」元メンバー、現「CENT」

アーティスト

セントチヒロ・チッチ

ドラマやバラエティでも活躍する“げんじぶ”メンバー

ボーカルダンスグループ

長野凌大(原因は自分にある。)

“永遠に中学生”エビ中メンバー

アイドル

中山莉子(私立恵比寿中学)

最新ニュースから現代のアイドル事情を紐解く

振付師

竹中夏海

平成カルチャーを語り尽くす「来世もウチら平成で」

演劇モデル

長井 短

子を持つ男親に聞く「赤裸々告白」連載

ライター・コラムニスト

稲田豊史

頭の中に(現実にはいない)妹がいる

お笑い芸人「めぞん」「板橋ハウス」

吉野おいなり君(めぞん)

怠惰なキャラクターでTikTokで大人気

「JamsCollection」メンバー

小此木流花(るーるる)

知らない街を散歩しながら考える

WACK所属「ExWHYZ」メンバー

mikina

『テニスの王子様』ほかミュージカル等で大活躍

俳優

東 啓介

『ラブライブ!』『戦姫絶唱シンフォギア』ほか多数出演

声優

南條愛乃

“アレルギー数値”平均の約100倍!

お笑い芸人

ちびシャトル

イギリスから来た黒船天使

グラビアアイドル/コスプレイヤー

ジェマ・ルイーズ

QJWebはほぼ毎日更新
新着・人気記事をお知らせします。