見取り図の『相席食堂』ロケで勃発した「ロケかロケじゃないか論争」(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2021年のテレビ鑑賞記録。


『相席食堂』

全国ネットでゴールデンSP。リアルタイムで観られるのがうれしい。関東では本編の前に15分間の煽りパートが。千鳥の局内入りにも密着。「すごいことになったみたいに。恥ずかしいで、正直。浮かれちゃってるやんABC、みたいになるよ」と大悟。「寝れました?」と聞くスタッフに、ノブ「寝れるわ!」。

この番組についてノブは「結局、原点。一番最初、俺と大悟がしてたやつですもんね。高校時代とか、社会人になってすぐ芸人なる前とか。なって1、2年目、同棲してたときくらいにテレビ観ながら、なんかおもんないなぁとか、なんやねんこれとかツッコんだりしてたやつなんですよ」と語る。このVTRが本編前に流れると聞いて大悟「煽って観るような時代じゃないから、テレビって」。

「スタッフ、みんな硬いよ。このままだったら失敗するよ」という大悟のひと言から始まった本編。『M-1』ファイナリスト10組がコンビどちらかの地元を旅し、その得点を競うという趣向。『M-1』のネタ順どおりのため、インディアンスきむの1ショットからVTRが始まると「ゴールデン、誰から始まっとんねん!」とノブ。

インディアンス田淵の父は名カメラマン。今回、両親の意外な経歴なども知れたのもおもしろかった。父が撮った女性の写真を見て「“むかし下乳”が出たよ」と大悟が言ったのに対し、「お前、『シンドラーのリスト』で興奮するタイプ?」というノブのツッコミワードのチョイスも光る。採点はノブが85点、大悟は60点。「今のをワシが80~90点つけると、(初見の人は)もう観ない」と大悟が言うと、考え直したノブは「62点です」とまさかの点数変更。

つづく東京ホテイソンも「昔の『M-1』みたい」に点数が伸び悩む。この流れを変えたのはニューヨーク。自然体のロケで、ノブも「ロケ、観やすぅ!」と絶賛。カラオケ店「ひょうたん島」を営む屋敷の母は28歳から始めた空手で「たまたま世界2位」になったという。小学3年のころ、ジョギング中に出会い、母子家庭の屋敷をかわいがって高校卒業まで食事などに連れて行ってくれていた「更谷さん」の自宅へ。

ここで初めて、更谷さんの仕事が「福祉の母子家庭担当」だったことが明かされる。「初めて聞いたんやけど。福祉の一環で仲よくしてたんですか?」「福祉やん、ただの」と愕然とする屋敷。最後に更谷さんの前で漫才を披露。それを観て笑う更谷さんだが、大悟「福祉の笑い方しとる(笑)」。

つづく見取り図は、登場から大ボケを連発。美容室に立ち寄れば髪型をコーンロウに。大悟「こういう大会じゃないのよ!」、ノブ「これがありならインディアンスがかわいそう」と言うが、VTRの後半に盛山がコーンロウをしている過去の写真が流れると「なんやねん、この伏線!」とノブ。採点も『M-1』で起こりがちなインフレ化して高得点に。ノブ「オンエア後に、ロケかロケじゃないか論争にならん?」。

今回、改めて光ったのは大悟の視野の広さ。たとえば錦鯉がロケ中、ずっと軽スベリをつづけていると「16スベリ中にひとつの愛が生まれてたの知ってた? スベリ倒してる奥で親子がチューしてた」と言う。確かに店の奥の席で親子らしきふたりが寄り添っているのが見える。

そしてその視野の広さが大きな笑いを生んだのが、オズワルドのVTR。「芸人になる」と誰にも言わずに上京した畠中が7年ぶりに地元・北海道函館に。漁師の父親と対面を果たす。そんないいシーンに「漁師仲間Cまでおる」と漁師仲間が立ち会っていることを嘆くノブ。

本人が好きなことやってるんだったら親としては幸せ、いつか『家族に乾杯』に出たら最高だと朴訥と語る父親が長渕剛の「乾杯」を歌い出すとVTRを止める大悟。「(漁師仲間)AとBとCはわかんねん。奥にお化けがおる」と悶絶。「そんなわけないやん」と観返すと、確かにふすまの奥の隙間にうっすらと人影が。

「ひいじいちゃんがようがんばったなって出てきた」と(実際にはおじいさんがのぞいていたそう)爆笑し、「畠中のご先祖」への得点でオズワルドが優勝。どんなシーンでも笑いの種を見逃さない千鳥の瞬発力とすごみを2時間堪能した。

『霜降りバラエティ』

粗品の持ち込み企画「R-1おじさん芸人」で、常連だった『R-1』出場資格を急に失った三浦マイルド、岡野陽一、ヒューマン中村、ルシファー吉岡が集結。「『R-1』は売れてないおじさん芸人の唯一の希望。温情でやってもらってた部分もあった。福祉のようなもんだと思ってた。『R-1』は福祉。今回、福祉が打ち切られた」と語る三浦マイルド。まさか同じ日に「福祉の笑い」というキーワードを2度も聞くことになるとは!

「急はダメですね。借金業界でも一番やってはいけないこと。『急に返せ』ってのだけはNGなんですよ」と岡野は語り、「まだ認めてない」というルシファーは「R-1グランプリ2021、出ます!」と勝手に宣言。そして『R-1』常連だったふたりのユニット「おいでやすこが」が登場。

ルシファーは「『R-1』をコンビ芸人に駆逐された恨みもあったんで、途中までは行け、行け!って観ていて気持ちよかったんです。めちゃくちゃ応援してた。でも、応援できるラインをとっくに越えましたね」とその複雑だった心境を明かす。『M-1』後、びっしり詰まった彼らのスケジュールを見て、岡野「果たして幸せかね?」。


今日観たい番組:『水ダウ』で「2020年予告ドッキリ」

『有吉の壁』(日テレ)は「名作ゲームの壁!カベゴンクエスト」。

『水曜日のダウンタウン』(TBS)は「2020年予告ドッキリ」「豆柴の大群“フィーチャリングゲスト”ランクアップチャレンジ」。

『バナナサンド』(TBS)に中川家。

『それって!?実際どうなの課』(日テレ)は「森川葵が最新アート・マーブリングに挑戦」。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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