かが屋が涙の復活、爆笑・太田は「俺が見た中で一番いいコンビ!」(てれびのスキマ)


昨日観た番組、そこで得た気づきを綴る連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日更新中の“てれびのスキマ”によるテレビ鑑賞記録です。


『シンパイ賞!!』

爆笑問題・田中が復帰。それを「どうしても祝いたいという人」として、花束を持った加賀が登場。遂にかが屋が復活! 霜降り明星はもちろん、爆笑問題がとてもうれしそうにしていたのが印象的。「僕が休んでる間に、田中さん2回休んでる」とさっそく笑わせる加賀。

昨年6月に寝れない日がつづき病院で脳波を見てもらったところ、それが異常だったため「すぐ休んでください」と言われ休養したという加賀。その原因を「自分を責めすぎてた」と語る。休養中の過ごし方について話していると、隣で泣きそうになっている賀屋。「なんか隣でしゃべってるわあと思って」と感慨深げ。

それを見て、加賀は「僕の知っている賀屋とは別人になってる。賀屋の口からこんなにギャグって聞いたことなかった」と語り、「最初は夜、お見舞いに来てくれてたんです。途中から、僕が賀屋を励ます会みたいになった」と賀屋も悩んでいたことを明かし、「復帰しなきゃ」と強く思ったと笑う。

そんな様子を見て太田は「いいコンビだよ。お前ら、俺が見た中で一番いいコンビだよ!」。

VTRでは、昨年8月から休養して今年3月2日に自身のラジオ番組『かが屋の鶴の間』(RCCラジオ)で復帰するまでのドキュメント(完全版がTVerで配信中)。

加賀が休養したあと、ストレスで前歯が欠けたという賀屋。しかし「加賀くんが帰ってきやすい空気を作りたい。かが屋の居場所を作るために俺が優勝したい」と『R-1』に挑戦していたという。それまでは、できるだけ前に行かず、苦手なことはせず、スベらないようにしていた賀屋が、積極的にギャグをしてスベっている。その姿は「正直僕からすればカッコいい」と加賀。

8カ月ぶりのネタ合わせをして、賀屋「マスクしながらだからよかったけど、ずっとはにかみながらやってました」、加賀「圧倒的にクオリティが違う。コントをやれてるだけで楽しい」とふたりとも心底うれしそう。

出演者全員が涙ぐみながらそのVTRを観ているのが、あまりにもいい光景だった。「こういう経験をしたら強くなるからね。お笑いのいいところはなんでもネタにできるところだよね。こっから始まるんだから」としみじみと語る太田。

だが、かが屋のコントを見たあとは、つづけて一言。「(賀屋の)ギャグは封印したほうがいいね。あれ、なんにもおもしろくない!(笑)」。

『テレビ千鳥』

「出張!!顔面テープ選手権2」。

前回チャンピオンの「研ナオミ」こと小島瑠璃子もテープをしたまま同行。最後の挑戦者はなんと今田耕司。「スベったのを見たことない」「実はおもしろい顔をしてる」と大悟。

何も知らない今田に企画趣旨が伝えられると「俺?」「え、俺?」「俺に?」「俺か?」と戸惑いつつも、「ドキドキしてきたわ」とどこかうれしそう。賞レースに縁がなく「無冠」だという今田は「ゴリゴリのお笑いの賞レースやもんな」とやる気をみなぎらせる。

自ら設定したテーマは「昭和40年代の演芸場からタイムスリップしてきた男」。テープで坂田利夫風の顔になった今田は「ここどこだに~?」と登場。名前を問われれば「ベリーグッド・ボンだに~」、芸風は「めちゃくちゃ熱い熱湯をかぶるだけ」、そして「いま、メキメキ来てる後輩は?」と聞かれると「なんかようわからんけど、萩本」と答える。完璧なキャラ設定。最高のキャラコントだった。

去り際も「お金だけ……」とギャラを要求するのも忘れない。ノブ「俺、もっとがんばろうって思った」。


今日観たい番組:『監察医 朝顔』最終回など

『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)は庵野秀明スペシャル。

『万年2番手だった麒麟川島が転生したら千鳥おぎやはぎ山里を従えるメインMCだった件』(テレ東)。

『激レアさん』(テレ朝)「真面目なのにエイプリルフールにウソをついてみたら大騒ぎになって1000万円使う羽目になっちゃった人」、「『新婚さんいらっしゃい!』で文枝師匠と一緒に50年間転がり続けているイス」。

『おもしろく入る部屋 ※東野幸治 監視中』(テレ東)。

『有田ジェネレーション』(TBS)最終回、「問題児芸人下克上ネタバトル」。

『さまぁ~ず論』(テレ朝)に狩野英孝。

『監察医 朝顔』(フジ)最終回。

真木よう子・主演『ハクタカ 白鷹雨音の捜査ファイル』(テレ東)。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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