錦鯉・渡辺が『M-1』にかけた思い。テレ東『家、ついて』で父親の口から明かされる(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2021年のテレビ鑑賞記録。


『家、ついて行ってイイですか?』

江戸川区の銭湯「あけぼの湯」で声をかけたのは「42歳のせがれと住んでいる」という70歳の男性。「息子さんはお仕事は?」との問いに「うーん、何やってるんだろう? いや、知ってはいるんですけど、言わないほうがいいのかな?」と濁す。

自宅に到着するとそこは4LDKの持ち家。奥さんは、2000年に朝、犬の散歩をしていて車側が信号無視で交通事故に遭い亡くなったという。「犬だけ帰ってきた」と苦笑いを浮かべながら、「警察が(遺体に)対面させなかったね。高揚しちゃってるから、何するかわからないから」と回想し、「思い出せない、そのときのこと……。自分であって自分じゃない。別世界の話みたいで」「そのあとは車、運転できなかった。横断歩道を見られなかった」と悲痛な表情を浮かべる。

そして、部屋のカレンダーの12月20日の日付には大きな丸印があり、「M-1決勝」の文字が(取材は12月8日)。

「せがれがM-1の決勝に出るんです」とサラッと言う。「息子の仕事は漫才師」だと。実は錦鯉の渡辺隆の父親。「最近テレビ出てますね。あとは事件を起こさないことだな」と笑う。言われてみればその笑顔が似ている。『M-1』決勝進出を息子から聞いたときのことをうれしそうに再現する父。

奥さん、つまり渡辺の母は芸人になって2年目のころに亡くなった。芸人をつづけていたのは「その思いもあるんじゃないかな」「活躍するところを見せたかったんじゃないですか」と言う父。「もし優勝したらなんと声をかけるか?」と聞かれ「ご苦労さま、かね? 『ご苦労さま』が出るよね。大した遊びもしなかったんじゃないの? 金もないんだから。我慢強い。親よりまじめじゃないのかな」と目を細める。

「息子さんの漫才、好きですか?」と尋ねられ、「大好きです」と即答して笑う父親がとても愛情深かった。

『M-1』終了後の後日、再び渡辺宅に。そこには父親と共に本人も。「おもしろかった。ほかの人間よりも。親のあれでね」と言う父に、「親のあれって言っちゃダメでしょ」とツッコむ息子。月が変わっても12月のカレンダーは保存している。

息子は「ここまで来たら、親父とずっと住もうかな」と言い、「いいんだか悪いんだか」と笑う父。本当に温かくて素敵な親子の光景だった。

2021年12月19日追記:錦鯉は『M-1グランプリ2021』で見事優勝(おめでとうございます)。速報記事はコチラ

『水曜日のダウンタウン』

2018年の「重量借り物競争」につづく「借り物競走」企画第2弾「巨大借り物競争」。前回に引きつづき参加のオードリー春日は、「巨大な犬」というお題に元ドッグカフェの店員だった妻・クミさんに電話。「今、『水曜日』でね」と言う春日に、クミさんは「なるほど、『水曜日』かぁ」と対応。これにスタジオの浜田「おい、嫁! お前!」とツッコミ。

説明を聞き「急だね。それが『水曜』だね」とクミさん。グレート・ピレニーズを飼っている知人と連絡を取ってもらう約束を取りつけると「いやぁ~、結婚っていいですね」と微笑む春日。しばらくしてクミさんから折り返しの電話。「ちゃんと、大事に扱ってくれる番組なら……」と知人の言葉を伝えると、食い気味に春日は「じゃ、『水曜』はムリだねぇ」。「そうでしょ」とクミさん。この素の感じのやりとりが無性に可笑しかった。

一方、意外にも「(触れるのは)柴犬の赤ちゃんでMAX」と言うほど、犬が苦手な平子が腰を引かせながら連れてきたのは動物病院の看板犬・グレートデン。立ち上がると182cmの平子とも肩を並べるほどの大きさでトップに。

「巨大ダンボール」というお題では「これ、僕にはチャンス問題です」と自信満々の平子。外国から入ってくるコンテナのチェックをするバイトをしていたという平子は、「ハーレー」を入れるダンボールが最大ではないかと予想。

ななまがり初瀬の持ってきた冷蔵庫のダンボールに対し、「うわーでかい」と渋い表情を見せつつ入ってきた平子だが、その大きさは圧倒的。体積1.1立方メートルの初瀬を大きく上回る3.7立方メートルを記録。勝利を確信した平子だが、最後に戻ってきた春日は3人がかりで持つほど長いダンボールを持ってくる。盲点ともいえる、TBSの美術倉庫にあったミラーパネル用のダンボールだという。春日、頭が切れる。だが、体積は意外にもわずか0.5立方メートル。長さは圧倒的だが、薄く奥行きがないため最下位に。

「朝も早くてね、すったもんだも色々ありましたけどね」と振り返りつつ「楽しかったですね」という春日の言葉どおり、楽しい企画だった。


今日観たい番組:『アメトーーク!』で「立ちトーーク」

『千鳥のクセがスゴいネタGP』(フジ)。あべこうじ×高橋愛、大村朋宏&晴空、COWCOW、蛙亭、河合郁人、空気階段、小島よしお×よしお兄さん、佐久間一行、三四郎、天竺鼠、友近×渡辺直美、トレンディエンジェル、武将様×ゴエ爺、マヂカルラブリー。

『アメトーーク!』(テレ朝)に出川哲朗、陣内智則、アンタッチャブル、おぎやはぎ小木、バイきんぐ小峠、かまいたち、ガンバレルーヤで「立ちトーーク」。

『夜の巷を徘徊しない』(テレ朝)は「AD企画」完結編。


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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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