『M-1グランプリ準決勝』納得の人選と、見どころ満載の発表会見(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


敗者復活戦、決勝がより楽しみになる準決勝

配信で『M-1グランプリ準決勝』

さすが準決勝、全組おもしろかった。そして決勝進出者発表会見。麒麟・川島の司会が絶品。しっかりボケて、ツッコミ笑いを取りつつ、格式を損なうことがない。

決勝進出者は、準決勝の出来を見れば納得の人選。ウケ方を観てもしかしたらいくんじゃないかって思ったウエストランドが最後に名前を呼ばれたときは、思わず声が出てしまった。錦鯉が呼ばれたときの芸人仲間の喜びようも印象的。おいでやすこがは、『R-1』の出場資格変更が逆に追い風になり、爆発的なウケ。選ぶしかない空気を作り上げていて圧巻だった。

キュウやコウテイが入らなかったのは残念だけど、金属バットや、現在の自分たちの置かれた状況を見事に漫才に組み込んでいたぺこぱもいる敗者復活戦を含めて、決勝がより楽しみになる準決勝だった。

『水曜日のダウンタウン』

「芸名と本名の知名度格差が最も大きい芸人、笑福亭鶴瓶説」で「意外と知らない芸人たちの本名」を芸人たちに調査。筆者は仕事柄(?)本名とかも含めて調べることが多いから比較的知ってるほうだと思ったけど、いざ出されるとフルネームで答えられるのは半分ちょいくらいだった。

説では知名度格差が最も大きいのは鶴瓶になっていた(実際に一般の人での調査で知名度97%に対し、本名を答えられたのはまさかの0人)けど、「駿河学」はわりと本人もよく名前を出しているので、より本格的に調査すると鶴瓶に匹敵する知名度を持った所ジョージがきっと格差ナンバー1になる気がする。春日はその所の本名を「同郷だから」と答える。それを見たスタジオの日向坂の佐々木久美「春日さん、すごーい!」。そんな春日でも出ないザコシショウの本名。「ザコシショウって本名あるのかな?」と春日。普通に芸名としても使っていたバカリズムの本名が最後まで出ずに残ったのが意外だった。

「BKB、最初のBは8割『バリ』説」ではBKB、森田、屋敷という組み合わせのロケが実現。この3人のロケ、もっと観たい。

ABEMA『しくじり学園お笑い研究部』

う大に評価されたい若手芸人のコントを観て、う大がレビューする「キングオブう大」。1回目はザ・マミィの言葉があべこべのバーテンダーのコントを寸評。100点満点で91点という高評価をつけるう大だが、そこから改善案を出していく。コントの冒頭、酒井演じるバーテンダーは氷を入れているマイムをしているが、酒井生来のキャラもあって、手で掴んでいるように見え、最初から「変なことをやる人」に見えてしまう。「酒井のバーテンダーは最初はスマートな振る舞いのほうがいい」と。ここまでなら指摘する人もいそうだが、さらにう大は「マイムが苦手ならうしろを向いて始めたほうがいい」と酒井の能力に合わせた具体策まで提案する。

「言葉があべこべになってる」という林田のツッコミも、ネタの構造をバラすタイミングが早いとそのあとの展開への興味が薄れてしまうから「ハッキリわからせないほうがいい」と。ほかにも、ホテルを探すというラストよりも救急車を呼ばなければならないなど言葉を聞き取らないといけない緊急事態を起こし、感情移入させることで盛り上げる展開を作ったほうがいいなど、具体的かつ納得感があり、すぐにでも改善できそうな指摘ばかり。

どうすれば笑いがより多く生まれるかというのが理路整然と解説されていて、とても興味深い。このアドバイスを踏まえて作ったコントで観比べてみたい!

今日観たい番組:『アメトーーク!』で「ついつい深夜に食べちゃう芸人」など

『千鳥のクセがスゴいネタGP』(フジ)に蛙亭、コウテイ、しずる、ジャルジャル、ジョイマン、滝音、ニューヨークら。

『アメトーーク!』(テレ朝)はブラックマヨネーズ小杉&サンドウィッチマン伊達&FUJIWARA藤本&ドランクドラゴン塚地&アジアン馬場園&ジャングルポケット斉藤で「ついつい深夜に食べちゃう芸人」。

『夜の巷を徘徊しない』(テレ朝)に渡辺謙。

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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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