EXIT兼近『ワイドナショー』でお笑い離れと政治について自分の言葉で語る(てれびのスキマ)

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昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


爆笑・太田『サンジャポ』で「お笑いなんてみんな社会を反映したネタをやってる」

『ワイドナショー』コメンテーターとしてEXIT兼近が初登場。最近までずーっと中堅層が出ていたから若い子がお笑いから離れ、廃れていったという。兼近「活躍してる芸人たちがたとえるのが『ドラゴンボール』とかプロレスだったりするからなんですよ。プロレスとかマジ意味わかんなかった」「こっちは気を遣って笑うしかできないんですよ。何言ってんだ、この先輩たちはって」と。この前の『アメトーーク!』で博多大吉が冗談交じりで言った「プロレスを知ってる・知らない、好きか・嫌いかでまったく芸人としての実力が変わってくる。だから僕ら、お笑い第七世代は全然怖くない」という言葉との対比がおもしろい。

政治発言の話題でも「大人たちが都合悪いから、若者は参加するだけで叩かれたりする」「芸能人なんて特に影響力あるから言わないでくださいとか言われるんですけど、そんなの影響力持ったのは自分で持ったもので」「政治に参加したらこういう嫌な思いするんだな、って衰退していくのが一番、だりぃッスね」などと自分の言葉でしっかり語る兼近。

『サンジャポ』でも芸能人の政治的発言の話。「『歌手やってて何も知らないかもしれないけど』って言った人は、自分のほうが世の中を知ってるっていう、なんでその前提に立てるのか」と爆笑問題・太田。「たとえば我々なんて時事ネタをやって安倍さんのことを直接言うから政治的な時事ネタっていうけど、実はそうではなくてお笑いなんてみんな社会を反映したネタをやってる」「全部、社会ネタなんですよ。日本はそれを分け過ぎるんですよ」。 

『ザ・ノンフィクション』「花子と先生の18年」後編。絞り取られるようにずっと泣いていた。動物に対してめちゃくちゃ愛情深い太田先生だけど、意外と武闘派なのもいい。あんな最期を迎えられて花子、幸せだったろうな。これを観た人たちが太田先生に診てもらいたいと殺到してしまいそうで心配。ただでさえ過労気味だから。

『日向坂で会いましょう』ストックが尽きたため総集編。が、ただの総集編ではおもしろくないからということで、リモート収録でメンバーそれぞれがおすすめするシーンをプレゼンし、オードリー春日がVTRを流すか否か判定するという形式。その結果、総集編と謳いながら、ちゃんと流したVTRはたったの1本。つまり、ほとんど新録! 新録だと思っていたら、ほとんど総集編でガッカリみたいなことはよくあるけど、まさかまったく逆のことがあるとは。すごく“観てよかった!”感がある。

昨日1日、『仮面ライダー響鬼』の同窓会的なトーク配信(すでに俳優を引退した栩原楽人も参加!)が、ツイキャスやインスタライブなどで行われていてうれし懐かしかった。でも、こういうのがすごく増えて全然追い切れない。

今日観たい番組:詳細不明の『マツコとバブル時代 特別編』など

『しゃべくり007』(日テレ)に「亜生軍団」としてミキ亜生、EXIT兼近、フワちゃん、3時のヒロインゆめっち。

『Qさま!!』(テレ朝)、15周年企画で、春日の潜水挑戦など貴重映像公開。

『マツコとバブル時代 特別編』(日テレ)は『教師役の陣内孝則が推定家賃70万の一軒家でひとり暮らしをしていた時代…とマツコ』の再編集版かな? 一部の番組表ではタイトルが『角川春樹が薬師丸ひろ子に機関銃を乱射させた時代…とマツコ』となっているので詳細は不明。この番組シリーズのスタンスで角川映画も特集してほしい。

『有田ジェネレーション』(TBS)はジェラードンとランジャタイの再々試合。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。
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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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