出川哲朗&田中裕二&岡村隆史“スモール3”とユーミンがコラボして軽妙なポップソングが完成(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


『スモール3』

岡村隆史の結婚発表以来、初めての対面だという出川哲朗と爆笑問題・田中。「正直予想はしてた」と出川。「岡村隆史が珍しく出川さんに会ってもらいたいって。1年くらい前。そのころには確実に意識してた」と。恋愛・結婚エピソードを聞いても、まったくボケずに返す岡村に激しくツッコむ田中と出川。「なんじゃその話! 俺が結婚したときは『俺の好きな芸人が死にました』とかさんざん言ったよな!」と詰め寄る出川に「勘弁して! そのときはごめん!」と土下座する岡村。

以前、松任谷由実&松任谷正隆に番組テーマソングを依頼していたが、3人には曲の字数に合わせて「なりたいもの」をテーマに詞を考えるという宿題が。すると岡村、「宿題を昨日(妻と)ふたりで考えました」と衝撃的な告白。まさかそんなことをするようになるとは!

田中は「令和のイモ欽トリオ」をイメージに作詞。「あのこがいま オレみてた それはナイナイ/ひとりでなく かえりみち それがモンダイ」「こいびとが せのたかいサンタだって ヤバイヨ」などと3人の要素に加えて、ユーミンの歌詞も入れるという歌謡曲好きの田中らしい作詞。しっかり韻も踏んだりして完成度も高くそのまま採用されてもおかしくない出来。

出川も「イタイイタイ バツゲーム いつものことだ/カライカライ タバスコを からだにかける」「オジサンになっても かわいそうにみないで/わらってくれ アハ アハ アハ」と、どこまでも“らしい”歌詞。

一方、奥さんと共作した岡村の歌詞は、「だいじょうぶ どこまでも そらたかく とべるはず/あふれだす ありがとう みちびかれる あなたへ」など、気恥ずかしくなるほど、まっすぐ真っ当なラブソング。

この3人の歌詞と、あらかじめユーミンが考えていた歌詞とを組み合わせて完成させるという。1コーラス目は「不思議な定理」を「やばい定理」に変え出川要素を加えた以外はユーミンの歌詞をそのまま採用。2コーラス目は、田中の「あの子が今俺を見た それはナイナイ/一人で泣く帰り道 それが問題」、岡村の「大丈夫さどこまでも 空高く飛べるはず」を取り入れ、サビが終わると「空を見ろ! あれは鳥か、それとも飛行機か?!」と「タケちゃんマン」オマージュからセリフパートへ。そして再びサビで出川の「笑ってくれ アハ アハ アハ」が入ってくる。とても軽妙でポップな曲に。

『さんまのお笑い向上委員会』

またもチャンス大城の独壇場に。「金魚飲み太郎(46)が7年ぶりに復活したんですけど、金魚飲まなかった」「ひやけのジョー(59)が天然の日にこだわってまして河川敷とかで寝るんですけど、1回寝たら起きない。そしたらゲリラ豪雨で水死しかけた」「ギブ大久保(55)はギブ↑(アップ)大久保に改名した。ギブ大久保がウケてるところを見たら死ぬっていう都市伝説がある」「『おいおい教』教祖(50)はR-1の1回戦で客を舞台に上げ圧縮パックをするというネタで出入り禁止に」「げんきいいぞう(55)は家の庭に穴を掘って首まで埋めて般若心経を唱えてるっていうYouTubeがバズらなかった」などと、まったくハズさない鉄板の地下芸人近況トーク。『明石家サンタ』前哨戦のトークでも他を圧倒していた。


『ゴッドタン』

「マジ歌ルーキーオーディション・前編」。ヒコロヒーは「私の一番好きなジャニス・ジョプリンスタイル」で『チャンスの時間』でも語っていた女性芸人に対する「出待ちのおじさん」について歌う。最後は「一番悪いのはニッチェさんじゃないのか ニッチェさんのせいで出待ちのおじさん つけ上がりまくってるやん」とウザい出待ちのおじさんにも神対応をしていた優しいニッチェが悪いというオチに。

HIP HOP好きなオッパショ石の広田は、ラップで衝撃的な事実を告白。6月に結婚したが、その彼女と付き合っているとき、まだ高校生だった彼女の弟もよくライブに来てくれていて、芸人になりたいと言うので背中を押してあげていたそう。すると数年後、その義弟が先に売れてしまったと。「四千頭身 売れすぎ 石橋凌大 売れすぎ♪」。

ラランド・サーヤは椎名林檎風に「戯れ」というタイトルで「芸人よりヤバいのD(ディレクター)」「スタッフロール先頭のディレクターが不誠実(ヤリチン)」「廊下で霜降りとベタベタ 錦鯉には喋らないのに」と業界の裏側を歌う。「佐久間P加地P(尊師)に媚びへつらい」などと当て字がヒドい。サーヤ「リハ終わりでメイクさんが『めっちゃある!』って(笑)」。

ほしのディスコは少しずつ関係性がよくなってきた相方あいなぷぅへの思いを歌に。だが、番組からあいなぷぅにほしのへお手紙を書いてくれないかと依頼するも、「返事がないまま」。

みんなレベルが高く本編でも見たい人たちばかりだった。

今日観たい番組:EXIT&宮下草薙&四千頭身ら出演の『千鳥の対決旅』

『千鳥の対決旅』(フジ)。出演は秋山竜次、田中卓志、かまいたち、チョコレートプラネット、EXIT、宮下草薙、四千頭身。

『シンパイ賞!!』(テレ朝)に「今最もコンビ内格差がシンパイなコンビ」としてラランド。

『テレビ千鳥』(テレ朝)は「出張!!顔面テープ選手権」。

『有吉ぃぃeeeee!』(テレ東)はすゑひろがりずと『マリオカート ライブ ホームサーキット』。

『関ジャム』(テレ朝)は「松任谷由実の夫であり全てを知る男…松任谷正隆初登場」。

『おかべろ』(フジ)にノンスタ、ダイアン、キンコン西野、南キャン山里。

『おしゃれイズム』(日テレ)にミルクボーイ。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

    #【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ) の記事一覧


この記事が掲載されているカテゴリ

てれびのスキマ

Written by

てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

CONTRIBUTOR

QJWeb今月の執筆陣

酔いどれ燻し銀コラムが話題

お笑い芸人

薄幸(納言)

「金借り」哲学を説くピン芸人

お笑い芸人

岡野陽一

“ラジオ変態”の女子高生

タレント・女優

奥森皐月

ドイツ公共テレビプロデューサー

翻訳・通訳・よろず物書き業

マライ・メントライン

毎日更新「きのうのテレビ」

テレビっ子ライター

てれびのスキマ

7ORDER/FLATLAND

アーティスト・モデル

森田美勇⼈

ケモノバカ一代

ライター・書評家

豊崎由美

VTuber記事を連載中

道民ライター

たまごまご

ホフディランのボーカルであり、カレーマニア

ミュージシャン

小宮山雄飛

俳優の魅力に迫る「告白的男優論」

ライター、ノベライザー、映画批評家

相田冬二

お笑い・音楽・ドラマの「感想」連載

ブロガー

かんそう

若手コント職人

お笑い芸人

加賀 翔(かが屋)

『キングオブコント2021』ファイナリスト

お笑い芸人

林田洋平(ザ・マミィ)

2023年に解散予定

"楽器を持たないパンクバンド"

セントチヒロ・チッチ(BiSH)

ドラマやバラエティでも活躍する“げんじぶ”メンバー

ボーカルダンスグループ

長野凌大(原因は自分にある。)

「お笑いクイズランド」連載中

お笑い芸人

仲嶺 巧(三日月マンハッタン)

“永遠に中学生”エビ中メンバー

アイドル

中山莉子(私立恵比寿中学)
ふっとう茶☆そそぐ子ちゃん(ランジャタイ国崎和也)
竹中夏海
でか美ちゃん
藤津亮太

QJWebはほぼ毎日更新
新着・人気記事をお知らせします。