『水ダウ』でも見つけられない。ザコシ、ケンコバの同期「消えた天才」は本当に消えていた(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


NSC時代、同期一の天才だった「立ち食いうどん・ソバ」の幻っぷりがハンパない。ケンコバ「セックス・ピストルズみたい」

『有吉の壁』

「KOUGU維新」の新メンバーとしてプラスドライバの生き別れの兄弟・マイナスドライバとしてパンサー向井。さすがの美しく麗しい風貌。「向井、めちゃめちゃイキイキしてる!」という有吉に向井「ずっと前から、一枚噛みたいと思ってました!」。

『しゃべくり007』

ゲストの横浜流星をたくさん撮っている女性カメラマンとして登場したTOWAがめちゃくちゃいいキャラだった。本人さえその気があればバラエティで人気出そう。収録中に撮ったというしゃべくりメンバーの写真もとてもよかった。

『水曜日のダウンタウン』

予告のときから楽しみにしていた「NSC時代に同期一の天才だった芸人、意外とくすぶってる説」。NSCの各世代から芸人版「消えた天才」を調査するというもので、やっぱりこの手の調査モノはかけ値なしでおもしろい!

番組での紹介順を入学順に並べ替えてみると、また味わい深い。天才と言われていても、そのまま売れるわけではないという当たり前のことを再認識したり、そんな中でも天才のまま一気に売れていく天才のすごさを感じたりもした。やはり少し前までは「30歳」がひとつの区切りになっていたんだなあとか、ほぼ全員が「天才」と呼ばれていたことに自覚的だったというのが興味深かった。あとはやはりぶっ飛んだ発想やハイテンションのギャガーが「天才」と呼ばれやすいんだろうなとも思った。他の期や他事務所も知りたい。

特に興味深かったのは、大阪8期の天才、あんどう鰐。「頸動脈」というコンビで活動後、芸人は3年ほどで引退。現在はミュージシャンで「ザ・たこさん」のボーカルとして活動している彼は、後輩のザコシやケンコバに強い影響を与え、くっきー!などに連なる系譜の源流だったという話。一時はもうひとりの天才・チャンス大城とコンビを組んでいたが「両方すごいもん同士やからうまくいかなかった」(ジュニア)と。

さらにザコシやケンコバの同期の天才は謎のコンビ「立ち食いうどん・ソバ」。芸風は「奇声漫才」。ザコシっぽい感じ。今宮子供えびすマンザイ新人コンクールの奨励賞を獲得し、同期で最も早く2丁目劇場のオーディションにも合格したというが、在学中に辞めてしまったという。「一瞬の輝きというか、NSC終わるころにはおらんようなってた。セックス・ピストルズみたい」とケンコバが証言。消息を探り、ソバは見つかるが出演NG。うどんは探偵事務所に依頼しても見つからない。さらに同期の村越周司から「実は本人たちはネタを書いていなかった」「裏でプロデュースしていたのは『和田・川村』の和田」という謎が深まるエピソードが。その和田も出演NG。まさに「消えた天才」。芸風から考えると、あんどう鰐からつづくザコシ、コバの流れに位置しそうな感じとその幻っぷりを含め、なんだかミステリーとかの物語になりそうな刺激的な調査だった。

せっかくなので、今回の「天才」を表にまとめてみた。

今日観たい番組:『アメトーーク!』で「もっと売れたい芸人」など

『浦沢直樹の漫勉 neo』(Eテレ)は星野之宣。

『アメトーーク!』(テレ朝)はニューヨーク&GAG&カラタチ&滝音&蛙亭&ザ・マミィによる「もっと売れたい芸人」。

『夜の巷を徘徊しない』(テレ朝)はマツコとヒャダイン理想の46分カセットテープ作り。

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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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