1年のうちにくっきー!&ザコシショウとコンビを組むことになったオードリー若林(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


若林×ザコシショウという異次元コンビが実現した『しくじり先生』

『しくじり先生』

「お笑い研究部」。急に相方が病欠などでいなくなるという不測の事態に備えて、サブ相方を見つけようという企画。そのサブ相方候補はアキラ100%、ゴー☆ジャス、アンゴラ村長、納言・安部、ハリウッドザコシショウという「お笑いアベンジャーズ」。この個性だけしかないメンバーの中に「無」の安部が入っているのも可笑しい。

この5人と若林を含むレギュラー陣がそれぞれ話し合いでコンビを組み、その10分後にネタを披露するというハードな企画に「(総合演出の)北野の頭がおかしい」「ヒリヒリしてきました!」と若林。

平子とゴー☆ジャスは同じいわき市出身。「郷ヶ丘だよね?」「俺、明治団地」と地元トークに花を咲かせるも、ゴー☆ジャスが希望した相方は若林。これに平子は「ゴー☆ジャス、俺、頭の中で見えてたんだぜ!」と嘆く。一方、アンゴラ村長は平子を指名。「プランの全崩れだ……」と天を仰ぐ平子。

ザコシショウは希望する相方を「若様でしょ!」と即答。「(『ドリームマッチ』で)くっきー!とやったでしょ。あれ見てますからね」と。結果、若林×ザコシショウという異次元コンビが実現。『ドリームマッチ』でくっきー!を選んだときはその理由を「ああ、俺、生きてる!って思いたい。ヒリヒリしたい」と語っていた若林。

今年だけでくっきー!、ザコシショウとコンビを組むという凄まじさ。ネタ順はザコシショウが「トリ、トリ、トリ!」と望んだように大トリに。ほかの全組が普通は嫌がる一番手を取り合っているのがおもしろかった。次週のネタ披露が楽しみ過ぎる!

『有田ジェネレーション』

桐野安生やムラムラタムラを“発掘”した松本Dの激推し芸人が登場。既存の音声をサンプリングするラ・サプリメント・ビバは、『有ジェネ』での有田と小峠の音声をサンプリング。驚くほどの完成度。松本Dは「このレベルのネタが何百とあるんです。ですけど、いろんな人の音声をツギハギするので許諾が下りない。なのでテレビに一切出られない」と解説。

だから今回は『有ジェネ』の音源を全部渡して作ってもらったのだと。松本D、手厚い。もうすぐ公開になるある芸人への取材で、松本Dがいかに熱く芸人を支えてくれるか聞いたばかりだったので、どれほど親身になっていたであろうかが想像できる。

小峠が「メロディから動きから気持ち悪かった」と感想を漏らすゴスケは、意味不明な言葉を喚き散らすネタ。「細かい解説お願いしたい」という有田に、松本D「誰になんと言われようと『自分はこれがおもしろいんだ!』っていうのを迷わず叩きつけている姿がカッコいい」。

さらにディスタンスを保つため風船の中に入ったムラムラタムラが登場。小峠が攻撃するも抜群の身体能力で倒れないタムラ。「なんで倒れねえんだよ!」「これどうやって終わらせるんだよ!」。

小峠が「アングラの神」に祭り上げられる流れの中で歯が取れてしまうハプニングも最高だった。「なんだよ、今日!」。

そして3人の中から下克上芸人に選ばれたのはゴスケ。対戦者はもちろん桐野。だが、その桐野のネタは全員が言葉を失うほどの低調なもの。もともと彼を発掘した松本Dは首をかしげ「おもしろくなくなったかも……?」。

これに対戦相手のゴスケが「桐野さん、もっとがんばれるんじゃないですかね?」「どうです? もしよければもうひとネタくらい……?」と言い出す。「なんでお前が仕切るんだよ!」とツッコむ小峠にも構わず、「やりましょう、もう1回。本気のネタぶつけてきてくださいよ!」「これじゃあ、勝った気になれないですよ」とゴスケ。結果、「再試合」に。ゴスケ、不思議なキャラだった。

今日観たい番組:松岡茉優&三浦春馬『おカネの切れ目が恋のはじまり』がスタート

『ネタ祭り!2020秋!!』(テレ朝)が放送。

『テレビ千鳥』(テレ朝)は「番組ポスターを作りたいんじゃ!!」。

『ロンドンハーツ』(テレ朝)は「アイツこの仕事NGだってよ!!」。

『あちこちオードリー』(テレ東)にフワちゃん。

『石橋、薪を焚べる』(フジ)に高嶋政宏。

松岡茉優&三浦春馬の『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS)がスタート。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。
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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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