椎名林檎に高輪ゲートウェイについて取材。悪ふざけ全開の新番組『秋山とパン』(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


「実は高輪ゲートウェイのネーミングに関わっている」と言い出す秋山

『秋山とパン』

今回「バラバラ大作戦」として始まった番組の中でも屈指の狂った番組だった。普通にオシャレなパン屋を巡る街レポをするロバート秋山。その中で「玉葱コーンフォカッチャ」というパンが出されると、その名前が「漢字+カタカナ」の組み合わせであることに注目。話題は「高輪ゲートウェイ」駅に。

「実は高輪ゲートウェイのネーミングに関わっている」「会議的なのに参加した」と本当か嘘かすぐには判別つかないようなことを言い出す秋山。一般投票ランキングで130位の名前が選ばれたことには椎名林檎の「丸の内サディスティック」の影響が大きかったともっともらしく語り、決まる直前には椎名林檎にも相談したという。それをずっと「何を言っているんだろう?」というような表情で聞いている店員さん。

ちなみに新幹線「のぞみ」のネーミングには阿川佐和子が関わっていたという豆知識も。そうなの?と思っていたら、新聞記事(本物)が紹介され本当だとわかるから、よけい、どこからが本当でどこからが嘘か混乱してしまう。すると、番組側が椎名林檎に確認し、まさかの本人登場。その本人もあり得ないような変なサングラスをかけているから、え、ホンモノなの?どっち?という時間が流れる。

そして彼女は、高輪ゲートウェイという名前を聞いたとき「よくないなと思いました」「秋山さんから相談を受けました」などと秋山の“コント”に全乗っかり。出演者もスタッフもみんな頭おかしい! 最後、椎名林檎からコメントをもらったことをスタッフから知らされた秋山「椎名さんに確認した? それは……断ってほしかったなあ……」。

『ぐるナイ』

「ゴチ」ゲストに爆笑問題・太田。「どこで暴れればいいんだ!? ソーシャルになってから暴れ方がわからない!」と言いつつ登場した太田。今回は「体力測定ゴチ」ということで、ナインティナインとの「アラフィフ腕立て伏せ対決」に。

太田が朝、ルーティーンで体力作りをしているのはよく知られているところ。現在は、30分間階段の登り降り、腕立て、腹筋、背筋を各100回、側筋を左右40回を毎朝やっているとのこと。「30歳過ぎくらいに1時間半のノンストップ漫才をやったら途中で息切れした」ことがそれを始めるきっかけだったそう。対決は30秒で岡村、矢部がふたり共25回だったのに対し、太田は38回。その回数もさることながら、腕立ての姿勢が美しい。

『クセがスゴいGP』

千鳥のツッコミがネタのおもしろさを増幅させているのはもとより、今回、「ジャルジャルの単独ライブに行っている」という松本穂香が光った。同じくスタジオゲストの夏菜が積極的にリアクションしていくのに対して、松本は口数少なめながら、「安村さんは色々迷ってるのかな?」などひと言ひと言が可笑しい。実はジャルジャルはおろか、サツマカワRPGのライブにも行くほどのお笑い好き。ノブ「ガチガチのお笑いファンやん。“キングオブコント2回戦最前列女”やん!」。

『さまぁ~ず論』

ゲストは堀内健。司会役にノブコブ吉村がいることで、旧知の3人でも照れてふざける方向に行かず、バランスよくお笑いの話をしっかり語っていたのがよかった。ネタを作る際は「絶対にネタを作るシーンには、俺もいなきゃいけないし大竹もいなきゃいけない」という三村。ネタ帳などはなく、一緒にゼロから話し合って作っていくのだという。

堀内がコントを作るときは名倉から言われた「この状況だと途中で帰ってまうよ」という言葉を大事にしているそう。これにさまぁ~ずも同調。店に入って変な人がいると、普通は帰ってしまって終わる。それをたとえば「取材」というかたちで「取材が終わるまで帰れない」というような「帰らないシチュエーションにどうやってするか」をまず考えるのだと。こういう話は大好物!

今日観たい番組:浜辺美波&岡田将生のW主演ドラマ『タリオ』がスタート

『かりそめ天国』(テレ朝)の2時間SPは、「アポロパン復活」「四千頭身・後藤ファミリーの家族旅行」「飯尾和樹&大久保佳代子テレビ通販50商品試しまくる」。

『金スマ』(TBS)に郷ひろみ。

『脱力タイムズ』(フジ)はケンドーコバヤシ&白石聖。

『金曜日のソロたちへ』(NHK)は「バンドマン」「舞台女優」「ものまね芸人」。スタジオゲストに吉田豪。

『ジロジロ有吉』(TBS)は、ぺこぱ「ダンサーへの道」続編。

『タモリ倶楽部』(テレ朝)は「カレーライスはじめました。けど…異業種テイクアウトカレー相談室」。ゲストに大倉孝二ら。

浜辺美波&岡田将生W主演ドラマ『タリオ 復讐代行の2人』(NHK)がスタート。

新日本プロレスによるバラエティ『新日ちゃん。』、『ももクロちゃんと!』(共にテレ朝)が開始。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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