有吉弘行が歓喜。幻のパン「アポロ」捜索に見る「簡単に教えたがる人」問題(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


自分のほうがわかっていると確信して教えたがる人々

『かりそめ天国』、「テンションが上がるオープニング映像」についての話題で「オシャレにしようと思ったらだいたいダサいよね」と語り出す有吉。「『ちょっとオシャレにしたいんですよ』ってスタッフの人が言ってたら、わ、怪しい、この人ヤバいって思うもんね。絶対この番組、つまんないって」。これにマツコも同意し「『オシャレ』は超危険ワードよね。ダサいものをオシャレにしてごまかそうと思ったときほど見苦しいものはないから。ダサいままでいいのよ、テレビは」。

以前の放送で有吉が語った、3歳のころに食べていたが詳細が思い出せないパン「アポロ」をずん飯尾が捜索。ついに見つかり「ほら! そうだろ!」と喜びを爆発させる有吉。「俺、Twitterでめっちゃ違うこと言われつづけたんだよぉ。『あるわけない』『絶対(ほかの)メロンパンだ』っていっぱい言われたんだから! これなんですよ!」。(※有吉が「アポロ」についてつぶやいたツイートに、多くの意見がリプライで寄せられていた)

番組前半の「汚れない巨峰の食べ方」もそうだけど、「簡単に教えたがる人」問題ってあるなあと思う。そのことに対して思い入れがある人が最終的に「わからない」と発した言葉の前には何十周も思考があるのにそれを想像せず、自分のほうがわかっている、知っているとなぜか確信して教えたがる。悪意がないからよけい難しい。

『MIU404』こちらにも飯尾。『アンナチュラル』の「UDIラボ」の面々が登場するファンサービス回。で、終わらるはずがないのが野木亜紀子作品。えげつないほど容赦ない展開。スゴい……。

『脱力タイムズ』、ゲストは小籔千豊とキンプリ永瀬。解説員の出口、吉川が体の調子が悪いといったん退出。戻ってくると若返った別人になっているという展開。つづいて岸が退出して戻ってくると芸人のスルメに、小澤アナはコウメ太夫にと一気にアングラ化。さらに有田も出ていくと、小籔「この空気たまらんわ! ポンコツばっかりでひとりにさせられて、段取りもわからん状態で無音。誰かが空気を読んでしゃべり出すこともなく」「おそらく芸人であろうふたり(スルメとコウメ)、震えとるやないか!」。

有田はクロちゃんになり、最後に永瀬がザコシショウに。「キンプリ永瀬ですわ!」と言うザコシにツッコむ小籔だが、ザコシの登場で明らかに安心したような表情になったのが印象的。

『タモリ倶楽部』、架空の世界を妄想して作っている人たちを特集。架空の言語「アルティジハーク語」を作っている中野さんは、東大で言語学を専攻しているだけあって理論的。次に登場した架空国家「皇州」の「皇州相撲」を作っている太田さんも同様だが、架空の世界の文化や歴史を踏まえて妄想し、その言語やスポーツの成り立ちから必然性を導き出しているからおもしろい。架空言語といえばタモリの「ハナモゲラ語」もそう。「俺のは理論的じゃないから」とタモリは言うが、彼らと同じ妄想族として完全に波長が合っていた。

自分のさじ加減次第なんだからもっとドラマチックにしたらいいのでは?と言われ「あんまりドラマチッチにするのはやらせっぽくて好きじゃなくて」と答える太田さん。劇団ひとりは「全部やらせだから!」とツッコむが、タモリは「わかる、わかる」と同調。

『シンパイ賞』、「キレちゃう系無頼派ピン女芸人」として登場したヒコロヒー。霜降り明星とは同期で、せいやとは近畿大学の先輩(ヒコロヒー)・後輩(せいや)の関係だそう。予想どおり太田vsヒコロヒーの絡みに。「態度が悪い」と太田が言えば「そんなことないやん」。「なんか怒ってるの?」と口を挟めば「怒ってないですよ。(今から)話するっていうのになんなんですか?」とヒコロヒーが強めに返す。それにうれしそうに笑う太田。今度はがっつり、ヒコロヒーvs太田を長めに観たい。

今日観たい番組:『ゴッドタン』「この若手知ってんのか!? 2020」など

『千鳥の超クセがスゴいネタGP』(フジ)第2弾。

『太陽の子』(NHK)柳楽優弥、有村架純、三浦春馬らが出演。

『ゴッドタン』(テレ東)は「この若手知ってんのか!? 2020」後編。

『激レアさんを連れてきた。』(テレ朝)は「カリスマギャルだったのに、急遽、田舎の崖っぷち温泉の女将を継ぐことになり見事超人気温泉に変貌させた人」。

『100時間後に事件が起こります』(テレ朝)。100時間後にどんな事件があるかだけを伝え、その事件がなぜ起こるのかを推理しながらVTRを見ていく謎解きドキュメントバラエティ。MCは粗品。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。
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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。