小峠「気持ちいいリズムの尺に入らない」。『水ダウ』で見えた、こだわりの“間”(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。

『キングオブコント2012』の舞台裏、バイきんぐのやりとり

『水曜日のダウンタウン』、「芸人が今までで一番面白かった瞬間は誰が見ても面白い説」の第4弾。麒麟・川島が選んだのは今年3月に行われた吉本の無観客配信ライブでの、もう中学生の「空車満車ゲーム」。普段はお客さんとのコールアンドレスポンスで盛り上がり爆笑が生まれるネタだが、当然、客からのレスポンスがないため、もう中の声も徐々に小さくなっていく。「どんどん我に返っていくんです。心が折れていって、『この世界に入ったのが夢だったんじゃないのか』っていう表情になる」という川島の解説つきで見るとよけいおもしろい。「無観客であれをやるってところがもうバグってる(笑)」

秋山が選んだのは『そんなバカな動物番組』でのくっきー!のロケ。チンパンジーに大量のうんこを投げつけられる。このVTRに秋山は「勉強になりました。逃げずにいると何か生まれるんだなって」と語る。スタジオで「やられた借りを返しに行こう」という松本にくっきー「その発想から戦争生まれる」。

さらば青春の光・森田が挙げたのは『キングオブコント2012』の裏側を密着したバイきんぐのネタ合わせ風景。「どこよ?」「はぁ?」「パナマどこよ?」というくだりの“間”を小峠が指示するのだが、明らかにわかってないのにわかったふりをする西村。もちろんこれはおもしろかったのだけど、同時にInterestingの意味でもおもしろかった。そのあとに続く「コスタリカの横よ」の前に「いや」を入れて西村が言うと「『いや』がいらない。『いや、コスタリカの横よ』って言ったら間に合わない。気持ちいいリズムの尺に入らない」という言葉に、小峠がいかに微妙な間を大事にし、こだわっているかが伺えた。

『あいつ今何してる?』にフワちゃん。学生時代、クラスは違ったものの同級生だったのが、声優の佐倉綾音。佐倉はそのことに気づいていなかったが、思い起こすと「学年にヤバい子がいた」と回想。「台風の暴風域みたいだった」。

『有吉の壁』、「流行語大賞の壁」に再びジャングルポケット扮する「ストレッチャーズ」登場。斉藤「スタッフからも言われたんです。『やっとジャングルポケットも見つけたね』って」。

『バナナサンド』ゲストは出川哲朗。「バナナマンはとにかくすごい。尊敬してる」と出川。VTRがメインの番組で、絶対使われない部分を全力でやる、手を抜かない部分がすごいと熱く語るが、何度も「絶対使われないのに」を強調するため、思いとは裏腹に褒めきれてない感じになってしまうのが出川らしい。サンドウィッチマンには「悔しくないの?」と語る出川。「おもしろい」よりも先に「いい人」になってしまっている現状に疑問を呈す。伊達「いい人じゃないんです、我々。よく言われるのが『人を傷つけない』とか。別にそんなつもりではまったくやってない」。設楽「そばで見てると出川さんもサンドウィッチマンもいい人だもん。にじみ出てる。でもいいんじゃないですかね? おもしろいことも当然知ってるし」。

今日観たい番組:『勇者ああああ』にムーシー藤田も登場

『霜降りバラエティ』(テレ朝)は「せいやの武田鉄矢リアル再現ショー」。

『勇者ああああ』(テレ東)は“大物芸能人”による「世界一豪華なゲーム実況」。ムーシー藤田も登場。

『アメトーーク!』(テレ朝)はタカアンドトシ&ずん飯尾&ロッチ中岡&銀シャリ橋本&ミキ昴生で「ロケ行きたい芸人」。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。
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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。