期待どおりのものより、驚くものを
―─アンテナを張ってる部分が4人それぞれ違うと。一方でみなさんはバンド/レーベル外のクリエイターとも積極的に絡んでいる印象があります。
荒田 WONKはまさにそうですね。それこそ僕らはライブのバンドメンバーも、映像制作で絡む人も、アートワークを描いてもらう人も毎回違う。それはなんでかっていうと、飽きるからなんです。
─―そこも理由は「飽きるから」なんですね。
荒田 そうですね。ライブのセットリストを毎回変えるのもそう。ライブを作業化させたくないというか。
江﨑 たしかに。僕らは流れ作業になることを全力で避けようとしているんだと思う。
井上 そこも自分たちが楽しめないとね。ライブってナマモノなので、常に前回と違ったことをやったほうが自分たちがイキイキするなっていうのは実感としてあるので。
荒田 そう、大前提として俺らがまず楽しくないと。
江﨑 同じセトリを完璧にこなして、安定したクオリティを供給するのがプロだと考える方もいらっしゃると思うんですけど、僕らはどちらかというと、自分たちが一番楽しい状態であることがお客さんにとっても一番いいはずだと思ってるんです。時折それでうまくいかないこともあるんですけど。
井上 まあ、トラブルはよくあるよね(笑)。
荒田 要はいかにふざけるかってことだと思うんです。お客さんも期待通りのライブじゃつまんないだろうなと思うし、僕らとしてはそこに驚きを作りたいんですよね。常になにか変なことしたくなるというか。とにかく僕らは楽しみたいんです。
WONK(うぉんく)
東京を拠点に活動するエクスペリメンタル・ソウルバンド。2016年9月に全国リリースした自身初のフルアルバム『Sphere』は第9回 CDショップ大賞 ジャズ賞を受賞。ジャズやソウル、ヒップホップなど様々な音楽に影響を感じさせる彼らの幅広い音楽性は多方面から注目されておりデビューわずかながら、2017年夏には第16回 東京JAZZやBlue Note JAZZ FESTIVAL 2017、SUMMER SONIC 2017、FUJI ROCK FESTIVAL 2018等に出演。また米Blue Note Recordsを代表するシンガーJosé Jamesの最新アルバム『Love in a Time of Madness』のリードトラック 『Live Your Fantasy』のリミックスを担当、ヨーロッパ2大都市公演を成功させるなど、国内に留まらず海外からも多くの注目を集めている。
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