西島秀俊論──西島秀俊は映画スタアなのだと宣言すべきときがようやく到来している。

1990年代後半から錚々たる監督たちの重要作に出演しつづけ、名実共に日本を代表する俳優のひとりとして今も第一線で活躍している西島秀俊。村上春樹の小説を濱口竜介が監督した『ドライブ・マイ・カー』での主演も記憶に新しい彼の最新出演作の劇場版『きのう何食べた?』が、2021年11月3日に封切られた。 ライターの相田冬二は、「この作品における西島秀俊の笑顔にこそ、この俳優の資質はあるのではないか」と劇場版『きのう何食べた?』の西島秀俊の演技を評している。 俳優の奥底にある魅力に迫る連載「告白的男優論」の第15回
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