お正月から笑える! 放送作家・白武ときおが選ぶ<2020年の芸人YouTubeベスト20>

2021.1.2

テレビ顔負けのハイクオリティ動画

大物芸能人が多数YouTubeに参入した2020年。裏方のスタッフも続々と越境していて、テレビ番組のような作りの動画がどんどん生み出されています。

■中田敦彦のYouTube大学宮迫ですッ!【宮迫博之】

【宮迫×中田】手越祐也(前編)~ジャニーズ退所の真実!~【Win Win Wiiin】

宮迫博之さんと中田敦彦さんが、テレビ並みの豪華なセットでバラエティ番組を成立させた『WinWinWiiin』。タイトルどおり初回ゲストの手越祐也さんを含めた3者のチャンネルにちゃんと「win(利益)」がある構成になっているのと、番組が成立するまでの過程を見せるYouTubeならではの手作り感や情報の出し方が圧倒的に「新しい作り方」だと思いました。

制作側の人間としては先を越された思いがあります。ただ、スポンサーがついてこのビッグタレントでとなると、実現させるのが相当難しい。この前例を糧にいろんな企画を実現させたいです。

カジサック KAJISAC

【全員号泣】プロポーズ大作戦

レギュラー出演者のように重要な位置を占めている、カジサックさんのチャンネルのスタッフである山口トンボさん。彼が結婚プロポーズをする動画がとてもよかったです。

最近、YouTubeの急上昇にこうした人生の重要なターニングポイントを収めた動画がよく上がってくるようになりました。同じようにプロポーズ企画などもあった『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ)を熱中して観ていたのですが、「笑い×ドキュメンタリー」がうまく機能していてそこに愛があるものが好きです。こういった人生を見せる動画はビンジウォッチできるYouTubeの特性にも合っていて、連載ものとして観つづけてしまいます。

■ニューヨーク Official Channel

ザ・エレクトリカルパレーズ

ニューヨークさんのチャンネルに突如アップされた128分もある動画。YouTubeで2時間超えは観るのが大変だなぁと思いましたが、一度観始めたら止まらなくて、一本のしっかりした「映画」としての秀逸な構成力に驚かされました。

「エレパレ」とはなんなのかをめぐるドキュメンタリーに、実態を掴めないもどかしさ、謎解きミステリーを観ているような感覚を覚えて、どんどん引き込まれてしまいました。

貴ちゃんねるず

“Stranger to the city”大ヒット御礼配信!Ku-Wa de MOMPEの告知で「メガネびいき」生放送にまたしても乱入しちゃったでしょ。

『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ)で観てきたノリをYouTubeに見事に落とし込んで視聴者を惹きつけている貴ちゃんねるず『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ)の生放送に乱入する動画は顕著ですが、石橋貴明さんの規格外の突破力にしびれます。ラジオの生放送音源がYouTubeにそのまま流れるなんて……。

好きなものを語るときに石橋さんがホワイトボードに書き込んでいくんですけど、そういう本人の熱量が見えるのはYouTubeの特性を活かしていると思います。

芸人が持つ天才的なアイデア×地肩の勝利

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