コロナ禍で浮かび上がった「健康という正義」や「人間中心主義」に反旗を翻す本ベスト3

2020.12.9

文=佐々木ののか 編集=碇 雪恵


新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに「健康」についての番組や雑誌の特集がよく組まれるようになった。感染対策を徹底することはもちろん、健康全般について気を配るのは「よい」ことである。しかし、ここぞとばかりに健康が喧伝され、「当たり前によい」ものとされていくことには一抹の居心地の悪さを感じていた。健康の絶対視によって、損なわれるものは本当にないのだろうか。そんな疑問を抱えて読んだ、3冊の本を紹介したい。

<2020年「健康」や「人間」の常識を覆すベスト3冊>
1.『「健康」から生活をまもる 最新医学と12の迷信』大脇幸志郎/生活の医療社
2.『肉食の哲学』ドミニク・レステル 著/大辻都 訳/左右社
3.『モノも石も死者も生きている世界の民から人類学者が教わったこと』奥野克巳/亜紀書房

「健康」は必ずしも第一ではない


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佐々木ののか

(ささき・ののか)文筆家。「家族と性愛」をテーマとした、取材・エッセイなどの執筆をメインに、映像の構成・ディレクションなどジャンルを越境した活動をしている。2020年6月25日に初の著書『愛と家族を探して』(亜紀書房)を上梓した。

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