コロナうつなんか吹っ飛んでしまうかもしれない
この映画の撮影期間は2019年8〜9月で、構想からクランクアップまで5カ月という早さだったそうだ。ということは、コロナ禍に入る前に撮ったことになるのだが、コロナ禍による閉塞感を予感して、それを吹き飛ばすような映画にしよう、ということで作った映画のようにも思える。
撮影場所は、青梅市の高台にある大邸宅だ。よくこんなところがあったなと思うほどの大邸宅だけど、キッチュ感もそこそこあるのがおもしろい。まわりは住宅街なので、近隣の住民に配慮して撮影は終電ギリギリまでとしたそうだ。
あかね役の小川未祐は、中学時代からプロダンサーとして活動していて、彼女を中心としたダンスシーンが素晴らしい。近隣の住民に配慮してはいたが、ついつい盛り上がってしまい、このシーン撮影中に警察が駆けつけたそうだ(映画の中にも同じようなシーンがあっておかしい)。
山本監督のイメージがふくらみすぎて、それに連れて製作費もふくらみすぎた。気がついたら宣伝費や公開の費用などがなくなり、クラウドファンディングを実施した(300万円集まった)。その中で山本監督はこう書いている。
「脳天パラダイス」は、社会問題に鋭く切り込み深く考察する映画ではなく、感動の涙でヒューマンの鐘を鳴り響かせる映画でもない。しかし、観終えると、心のどこかに、明るいエネルギーが生まれたり、過剰な楽観性が芽をだしたり、正体不明の多幸感が降り注いだりする、様々な“脳天現象”が派生することは、東大物理学実験室の結果で判明している。(嘘)
山本政志監督5年ぶりの新作!『脳天パラダイス』の公開応援プロジェクト!(MOTION GALLERY)より
意味なんか考えないで、ただ笑って観ていられる『脳天パラダイス』。コロナうつなんか吹っ飛んでしまうかもしれない。
2020年11月20日から新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ他で全国ロードショー。観たら、キマる!
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『脳天パラダイス』
2020年11月20日(金)新宿武蔵野館ほか全国公開!
監督:山本政志
脚本:金子鈴幸、山本政志
撮影:寺本慎太朗
振付演出:南流石
メインテーマ:Oto
(c)2020 Continental Circus Pictures関連リンク
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