お正月の思い出は働く人たちのおかげ 「サミット33年ぶり正月三が日休業」のニュースから考えたこと(納言・薄幸)

2020.10.29
納言・薄幸1029ジャーナル

文=薄 幸 編集=谷地森 創


ヘビースモーカーで酒飲みという時代と逆行するキャラクターと“街ディス”を武器に、『アメトーーク!』『ゴッドタン』など多くのテレビ番組に出演し、ブレイク中の納言・薄幸(すすきみゆき)。

年の瀬も近づく今日このごろ、「サミットが2021年の正月三が日に休業する」というニュースを耳にした薄は、今までサミットにお世話になってきた記憶を振り返りながら、サミットで働く従業員・社員の方々へ、労いと感謝の気持ちを綴った。

手作りチョコ→焼酎のお茶割り

いつから、1年があっという間だと感じるようになったのだろう? よくよく思い返してみると、小学5年生のときに初めてそう思った気がする。おそらく、初めて好きな子ができたからだと思う。その子に会えるのがうれしくて、1日がすぐに終わってしまうように感じたのだ。

クラスでは、両想いなんじゃない?みたいな噂もたっちゃって。バレンタインには手作りチョコなんかもあげちゃって。甘酸っぱいね。今は手作りするものなんて、甲類焼酎のお茶割りくらいだっつうのによ。

大人になった今は恋はしてなくても、1年があっという間に終わってしまう。そりゃそうだよ。毎日酒飲んでは、記憶ぶっ飛ばしまくっているのだから。記憶がない時間なんて、時間には入らない。つまり、1日がほかの人よりも短いのだ。

それでもちゃんと働いて元気に過ごしている。よくやってるな、私。

「もう1年終わっちゃうね」はいつから?

そろそろ今年も「もう1年終わっちゃうね」だなんて会話をする季節となってきた。毎年恒例のあの不毛な会話は、いったい何月ごろからスタートするのが最適なのだろうか?

4年ほど前。街の小さな弁当屋でバイトをしていたとき、一緒に働いていた、60歳くらいのパートさんは「もう1年終わっちゃうね」を、5月からスタートさせていた。“さすがにまだ終わんねえよ。1年締めにかかるの早過ぎんだろ”という心の声を押し殺して、愛想笑いをするのがやっとだった。個人的には、毎年11月ごろから“もう1年終わっちゃうな”と感じるようになる。11月に入ったら、もう本当にあっという間に年が明けてしまう。

正月の母は、妖怪餅出しクソババアと化す

子供のころは、お正月はごちそう食べられるし、お年玉もらえるから、楽しみで大好きだった。大晦日に母が作ったごちそうを家族みんなでゆっくり食べて、いつも早起きな両親も次の日は少し遅くに起きてきて、お雑煮を家族みんなで食べた。

餅、何日つづくんだよ!と発狂しそうなくらい、そこから餅がつづくのなんのって。正月の母は、妖怪餅出しクソババアと化す。まあ、とにかくお正月には、温かい思い出が詰まっている。

クズったれ芸人たちと過ごした今年の年明け

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