「私もメディアも搾取する側になり得る」Black Lives Matterを機に考えたこと(なみちえ)

2020.8.4

私もメディアも、搾取する立場になることもある

日本が抱える社会問題を解決するためには、頑固なオールド思想がなくなればいいと思います。でも、頑固な思想と自身の立ち位置に満足しているマジョリティはそこをどいてくれない。とても根強いので、もしかすると時間が解決するのを待つしかないのかもしれない。

でも、SNSで見る限りはNHKの誤った報道をちゃんと指摘する人がいたのは、とても重要なことだと思います。BLMのムーブメントが伝わったことで、少しでも日本人の意識が変わったのだとしたら、その意識はBLM以外のムーブメントや問題が起きたときにも応用されていくはず。やっぱり、みんなオールドメディアによる洗脳が解けてきているんでしょうね。そう思いたい。目先の利益という資本主義のエゴによって成り立ってきた世界があり、その力が未だに大きいことに、特に若者は気づき始めている。気づけたのは、コロナやBLMを経ての大事なシフトチェンジ。ここから次のステップに引っ張り上げて、ポジティブなムーブメントを作っていきたい。

一方で、私自身も今こうして、メディアを介して言葉を届けている。結局は私も、被差別者を搾取する側になることもある、ということです。それは、私に声をかけてくれるメディアの人たちも同じ。差別構造を露呈させるってことは、被差別者を再度苦しめることでもあると、私たちはちゃんと自覚しなきゃいけない。実は私も今回、初めてBLMの運動に募金しました。こういうセンシティヴな問題に自分は今後どうコミットしていくべきか、これからももっと真剣に考えていかなきゃいけないと思います。

ジョージ・フロイドの死から2カ月が経ちましたが、この事象を流行として消費せずにみんなでずっと考えて生きましょう。#blacklivesmatter

Black Lives Matter: Urgent Donation Needed
なみちえが実際に募金したサイトのひとつ「Black Lives Matter: Urgent Donation Needed」

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なみちえ

1997年、神奈川県茅ヶ崎市生まれ・在住。東京藝術大学先端芸術表現科を首席卒業。在学時には平山郁夫賞、買い上げ賞を受賞。音楽活動や着ぐるみ制作・執筆などマルチな表現活動を行うアーティスト。 音楽活動はソロのほかにギャルサー:Zoomgals、兄妹で構成されたクリエイティブクルー:TAMURA KIN..

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