『ザ・ファイブ・ブラッズ』は映画の「BLM」だ――「アオザイ通信」QJWeb出張版(西島大介)

2020.7.23

マンガ=西島大介 編集=森田真規


2020年6月に全世界同時配信がスタートした、Netflixオリジナル映画『ザ・ファイブ・ブラッズ』。ベトナム戦争から約半世紀が経過した現在を舞台に、4人の退役軍人たちがかつての戦場を訪れるドラマを描いたスパイク・リー監督によるこの映画は、アメリカで盛り上がりを見せる「BLACK LIVES MATTER(黒人の生命は大事だ)」運動と呼応する内容で話題を呼んでいる。

スタートから10年以上の時を経て、2018年に完結したベトナム戦争を描いたマンガ『ディエンビエンフー』。漫画家・西島大介はライフワークともいえるこのマンガと共に、「アオザイ通信」というベトナムに関するエッセイを描きつづけていた。

長年にわたってベトナムのカルチャーと向き合ってきた西島大介に、「アオザイ通信」QJWeb出張版として『ザ・ファイブ・ブラッズ』をテーマに新作を描き下ろしてもらった。


次ページ:物語が「運動」と化す瞬間がある


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西島大介

(にしじま・だいすけ)漫画家。2004年、早川書房から描き下ろし単行本『凹村戦争』でデビュー。他作品に『世界の終わりの魔法使い』『すべてがちょっとずつ優しい世界』など。ベトナム戦争を描いた長編『ディエンビエンフー』は小学館から12巻を刊行するも掲載誌休刊のため未完となったが、双葉社へ移籍し2018年..

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