ブラジルから世界へ、唯一無二の道を切り開くONE N’ ONLY。初主演映画を経て深めた絆と抱いた目標「東京ドームのステージにも立ちたい」
日本人音楽アーティスト1位のTikTokフォロワー数を誇る6人組ダンス&ボーカルグループ、ONE N’ ONLY(ワンエンオンリー)。彼らが主演を務める映画『バトルキング!!-Weʼll rise again-』が3月10日に封切られた。
TikTokでの人気をきっかけに、2022年にはブラジル・サンパウロで開催された『Anime Friends 2022』にも出演。昨今のヒットチャートに名を連ねるアーティストとは違うルートで、世界への道を切り開いている。
このインタビューでは、初主演作『バトルキング!!-Weʼll rise again-』にかける想いと共に2022年の活動を振り返りつつ、今後の目標についても語ってもらった。
ONE N’ ONLY
(ワンエンオンリー)スターダストプロモーション所属のダンス&ボーカルグループ。ボーカルTETTA、REI、EIKU、ラップ&ダンサーのHAYATO、KENSHIN、NAOYAの6人組。TikTokのフォロワー数は日本人音楽アーティスト1位の560万人超え(※2023年3月9日時点)。合計再生回数は2億回を突破。2022年7月にはブラジルにて開催された南米最大のアニメフェス『Anime Friends 2022』で初の海外パフォーマンスを成功させた。2023年春にはグループ初となるホールツアーの開催やブラジルでの初ツアーが決定した、世界を股にかけるワールドワイドなグループ。
目次
ファンとの距離が縮まった2022年
──ONE N’ ONLYにとって、2022年はどのような一年でしたか?
玲 『ヒルナンデス!』(日本テレビ)に出させてもらったり、千葉ロッテマリーンズの試合前にパフォーマンスをさせてもらったり、大きなイベントに出た勢いを絶やさずに、いろんなところで発信できた一年だったと思います。
謙信 タイアップをやらせてもらえるようになり、「LUCKY」や「Good Day」のようなかっこよく魅せる曲だけでなくお客さんと団結する曲も増えたので、ライブもより楽しくなりました。楽曲の幅が広がった一年でもありますね。
直弥 秋ツアーのタイトルは『ONE N’ LIVE 2022 ~UNITE~』だったし、SWAG(ONE N’ ONLYのファンネーム)との距離も一気に縮まった年だった気がする。日本だけじゃなくて、ブラジルのSWAGにも会えましたから。
永玖 僕たちにとって、海外でライブをすることはひとつの夢だったんです。TikTokなどをきっかけにONE N’ ONLYのことを知ってくれた南米のファンの方々に直接会えたからこそ、これからも海外でライブをしたい気持ちがより強くなりました。今までで一番濃い一年になった気がします。
直弥 ブラジルから帰ってきて、そこで吸収したものを秋ツアーで披露することで、これまで以上に団結することができました。2023年は5周年だし、今から楽しみです。
永玖 2022年より濃い一年にしたいよね。
ONE N’ ONLYにしかできない“世界への道”
──初の海外公演である『Anime Friends 2022』でのライブは、いかがでしたか?
謙信 みんな、めっちゃ盛り上がってくれました。ブラジルではライブでの声出しがOKだったので、一緒に歌ってくれる方がいたのもうれしかったですね。サンパウロで「TikTok観てます」と声をかけてもらえたのは、びっくりしました(笑)。
玲 どこで知ったのかと聞いたら、「MVを観て好きになりました」とお話ししてくれて。意外とYouTubeを観てくれてることも知れましたし、WEBの記事も追ってくれているみたいですし、いろんなところで僕たちのことを調べてくれていてうれしかったです。
──颯斗さんは、ポルトガル語を勉強してイベントに臨んだそうですね。
颯斗 ブラジルへ行くことが決まったのをきっかけに、勉強するようになりました。めちゃくちゃ難しいんですが、今年の春にも南米に行く予定があるので勉強はつづけています。『Anime Friends 2022』のとき、伝わるか伝わらないかくらいのポルトガル語でも反応してくれたのが印象に残っていますし、想像以上にたくさんの人が僕たちのことを知ってくれていて本当にうれしかったので。自分でできることはもっともっと習得して、少しでも海外のSWAGを増やしたいですね。
永玖 「ありがとう」や「大好き」だけでもすごく盛り上がるし、ほかの言葉もちょっとずつ覚えていきたいな。
──“世界で活躍する”というとき、まずは韓国などアジア圏での成功をイメージするアーティストが日本では多いのではないかと思いますが、皆さんの場合は南米をイメージされているのが興味深いですね。
颯斗 今は世界からK-POPが注目されていることもあり、そういった流れが強いと思うんですけど、僕らはたまたま南米でバズることができたので、独自の切り口で世界への道を開拓したいと思っています。
謙信 地球の反対側にあるブラジルでライブできたのは、本当に一生の財産です。やっぱり現地の方と実際にお会いできたのは、すごく大きな武器だと思っています。この勢いを止めずに、むしろもっと加速するつもりでやっていきたいですね。
颯斗 自分たちから発見される努力をつづけることで、南米だけじゃなく、もっといろんな国の人たちにONE N’ ONLYのことを知ってもらえたらいいなって思います。
──TikTokは戦略を立てて、投稿しているんですか?
永玖 いや、全然(笑)。やりたいものをやっている感じですね。
颯斗 「次はこれをあげようぜ」って、ノリで決めていることもけっこうあります。最初にバズったのも、本当にたまたまだったんですよ。そのときに南米からたくさんコメントが来たから、翻訳アプリを使いながらリクエストにも応えるようになっていって。
謙信 「次はこれ撮って」というリクエストに応えていたら、結果的にうれしい反応がたくさんありました。
@onenonly_tokyo baile sexy🫣 #Shakira#KarolG#ONENONLY#ONO#ワンエン#REI#KENSHIN#NAOYA#EIKU#HAYATO#TETTA#fyp#foryou @Shakira@Karol G ♬ TQG - KAROL G & Shakira
──投稿する曲は、どなたが選ばれているんですか?
直弥 南米の曲だと、颯斗が「これやろう」って見つけてくるよね。
颯斗 最近は南米の曲をやり過ぎて、日本のSWAGに「日本の曲をやってよ」って言われちゃうんですけど(笑)。国内の流行は謙信が詳しいので、オススメの曲を聞くと教えてくれます。
謙信 けっこうTikTokは観ているから、日本で何が流行っているかは把握してますね。「日本のみんなに向けてやろう!」という思いもあるんですが、フォロワーの割合で見ると中南米に住んでいる方が多くて……。
颯斗 どうしても南米向けのものが多くなっちゃう。
謙信 スペイン語圏の勢いもあるし。
颯斗 だからこそ海外へ向けた発信に、日本のSWAGが反応してくれるのは本当にうれしいよね。みんなが好きでいてくれているのを感じるので、感謝を込めたパフォーマンスをして、ライブで返していきたいですね。
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