ブラジルから世界へ、唯一無二の道を切り開くONE N’ ONLY。初主演映画を経て深めた絆と抱いた目標「東京ドームのステージにも立ちたい」

2023.3.10

初主演映画で深めた6人の絆

映画『バトルキング!!-We’ll rise again-』予告/120秒版

──つづいて、皆さんが主演を務めた『バトルキング!!-Weʼll rise again-』についても、お話を伺いたいと思います。まずは今作の見どころを、おひとりずつ教えていただけますか。

永玖 ONE N’ ONLYが主演ということで、いろいろな想いが詰まった作品になっているんですけど、一番は“青春”を感じてほしいです。ヤンキーが夢に向かって本気で打ち込む姿を見てもらえたらなって。一人ひとりがフォーカスされていますし、自分も役と共通するところが多いので、すぐに役に入り込めた気がします。めちゃくちゃ展開が早いので、全編見逃さないでもらえるとうれしいな。

颯斗 アクションシーンも多くて、後半はダンスと歌が見どころになっています。僕が振り付けを担当したダンスにも注目してください。

直弥 見どころは、それぞれが成長していく姿ですね。最後のダンスシーンは、特にみんながひとつになっているところなので注目してほしいです。

謙信 冒頭でのラップシーンですかね。役に入りながらラップをして、そこからアクションに移っていくっていう。そこで鞍馬憲一郎って人物の人生や挫折を表現する必要があって、けっこう苦労したシーンでもあったので。ONE N’ ONLYでラップしているときとは、感覚がまったく違いました。映画に勢いがつくパートでもあるので、そこに注目して観てもらえるとうれしいです。

哲汰 アカペラの「アメイジング・グレイス」をぜひ聴いてほしいです。奇跡的に太陽やロケーションもいい感じで、ワンテイクで撮ることができたので。リハーサルではセリフを噛んでしまってやり直したんですけど、本番ではうまくいきました。監督も「奇跡のシーン」って言ってくれています。僕が演じた真田晋作と鞍馬の関係性がよくわかるシーンでもあるので、注目してほしいですね。

 僕が演じた早乙女以蔵が、めっちゃ強いヤンキーだった昔の自分を思い出して4人でケンカするシーンがあるんです。運動神経の悪い僕にしては、めちゃくちゃきれいに撮れた奇跡の映像が流れているので、そのシーンに注目して観てください。

ダンスやラップなどONE N’ ONLYならではのスキルが発揮されるシーンが満載! (c)映画「バトルキング!!」製作委員会
ダンスやラップなどONE N’ ONLYならではのスキルが発揮されるシーンが満載! (c)映画「バトルキング!!」製作委員会

──映画撮影で知った、メンバーの新たな一面はありますか?

永玖 謙信が一番、普段とのギャップが強かったかな。謙信が演じる鞍馬は、自分からケンカをふっかけてどんどんヒートアップしちゃうタイプなんですけど、本人はまったくそんなことなくて。

謙信 普段がそうだったら、ヤバいですね(笑)。

永玖 だけど素直なところは、鞍馬と通ずるものがありますね。

颯斗 俺はどんどん高坂源二郎になっていった永玖に、新たな一面を感じたかな。もともと永玖ってリーダーシップを発揮するタイプではないけど、僕が演じていた直江愛之助として見た源二郎は「ついて行きたい」って思える男だった。男気がありましたね。

永玖 リーダーとまではいかないですけど、源二郎は意志も強いしプライドも高いので、「俺についてこいよ」って気持ちがあるのは、やっぱり普段の自分とは違うかな。

直弥 僕は(颯斗の実弟の高尾楓弥との)兄弟シーンや4人でケンカしているときに「そんなんだから」って止めるシーンで、颯斗にグッときました。颯斗は感情をあまり表に出すタイプではないし、「こういう一面も見せるんだ」って発見がありましたね。

颯斗 今までの人生でキレたことがあまりなかったので、最初はテンションがわからなかったんですけど、役と向き合いながら演じました。

ケンカのシーンも見どころのひとつ (c)映画「バトルキング!!」製作委員会
ケンカのシーンも見どころのひとつ (c)映画「バトルキング!!」製作委員会

──役作りの秘訣を教えてください。

永玖 変わった役作りをしたわけではなく、素直に源二郎と向き合っただけでした。役が決まる前に、監督がマンツーマンで「山下永玖はどういう性格なのか」とか「今までどういう活動をしてきたか」とか聞いてくれて、そこから生まれたのが源二郎だったので。ヤンキーっていう部分はまったく別物ですけど、僕も意志が強くてプライドが高いタイプだし、自分に置き換えて演じることができました。一番伝えたかった“ヤンキーがまっすぐな想いで夢に向かっていく姿”を素直に演じられたと思います。

謙信 役をいただいたとき、まずは台本を全部読んで鞍馬がどういうふうに育ってきて、どんなバックボーンを持っているのかをめちゃくちゃ考えました。『バトルキング!!』というすごく力強い作品の中で、勢いの部分を担ってるのが鞍馬。強いように見えて、実は人間の弱い部分を持っている鞍馬という役柄を、監督やメンバーと話し合いながら作り上げていきました。

 自分の中にヤンキーの要素がないので、最初は困っちゃって。『WORST』や『クローズ』を復習することから始めました(笑)。表情の奥にその人の背景が見えることが一番大事かなと思ったので、そこを念入りに作り込みましたね。

──今回の映画出演は、アーティストとしてのONE N’ ONLYにどのような影響を与えたと思いますか?

 映画をきっかけに、大事な話し合いができる空気が生まれたのがよかったですね。振りをきれいにそろえるだけでなく、より心まで通じ合える部分ができていった気がしています。

謙信 なによりも、ひとつの夢でもあった“6人が主演の映画”を作ることができたのがすごくうれしかったです。

哲汰 しかも、監督がONE N’ ONLYのヒストリーを汲み取って、僕たちの素に近いキャラクターを演じさせてくれたんです。(ONE N’ ONLYが演じる劇中内ユニットの)Jackpozが世界を目指すストーリーは、今の僕たちとも重なるところがありますし、これからつまずいたときに観直したら演じている自分たちに自身が勇気づけられると思うんです。

謙信 この6人で主演をやらせていただくことが今後あるかわからないですし、『バトルキング!!』は一生の思い出になっていくと思います。サブタイトルにもなっている主題歌の「Weʼll rise again」も、今年で5周年になる僕たちを代表する曲になるんじゃないかなって。

ひとつの目標に向かって団結していくストーリー展開にも注目 (c)映画「バトルキング!!」製作委員会
ひとつの目標に向かって団結していくストーリー展開にも注目 (c)映画「バトルキング!!」製作委員会

6人が語った今後の目標

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ライター_坂井彩花

Written by

坂井彩花

(さかい・あやか)1991年、群馬県生まれ。ライター、キュレーター。ライブハウス、楽器屋販売員を経験の後、2017年にフリーランスとして独立。『Rolling Stone Japan Web』『Billboard JAPAN』『Real Sound』などで記事を執筆。エンタテインメントとカルチャーが..

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