ハライチ岩井勇気&声優・花江夏樹。意識し合うふたりの関係性「岩井さんのスマートさに憧れるんです」

2021.4.15
ハライチ岩井&声優・花江夏樹

文=森 樹 撮影=山田涼香
編集=渡部 遊


プライベートでも交流が深い、ハライチ・岩井勇気と声優の花江夏樹。

お笑い業界の中でも重度のアニメ好きとして知られる岩井と、声優としてアニメ業界の第一線にいる花江に、「普通にダラダラ話しているのが好き」というふたりの関係性と、当事者ならではのちょっぴり複雑なカルチャーとの向き合い方について語り合ってもらった。

『クイック・ジャパン』vol.155に掲載されているふたりの対談から、未公開パート&写真で先行公開する。

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自分とは縁のなさそうなマンガを読む(花江)

ハライチ岩井勇気(左)と声優の花江夏樹(右)

──そもそもは『おはスタ』(テレビ東京)で出会って、それから交流が深まったんですよね。

花江 『おはスタ』の収録の前後に岩井さんと話す機会があって、僕が出演しているアニメの感想をよく伝えてくれていました。それからアニメの話をすることが多くなって。

岩井 初めて会ったときは、完全にアニメファンの目線で「『アルドノア・ゼロ』の主人公、界塚伊奈帆の声の人だ!」って思いました。同じ作品に出演していた斉藤壮馬くんもその場にいたので、「ここでふたりそろってる!」とテンションが上がって(笑)。そのあと、僕もレギュラーじゃない時期があったんだけど……。

花江 その間にもよくご飯には行きましたね。

──プライベートで遊ぶときも、会話の内容はアニメがメインですか?

花江 アニメのときもありますし、ほかの芸人さんとご一緒することも多いので、お笑いの話もしますね。

岩井 あとは、ゲームの話。ゲーム、かなり好きだよね?

花江 好きですねぇ。

岩井 今やYouTubeで実況もやって仕事になってるけど、花江くんは以前からゲームの話はしていて、オススメのゲームを聞いたり。

花江 でも岩井さんはあんまりゲーム、しないですよね。アイドル系のゲームが好きなのは知っていますけど。

岩井 ちょっとこっちは拗れていて、女性向けゲームをやってるから。だから、あんまり男の友達とは話が合わない。その点、花江くんの好きなマンガとかゲームは、男の子だなって思う。

花江 恋愛系とは泣けるものはあんまり読まないですからね。

岩井 俺は二次元とかゲーム、マンガではキュンキュンしたいのよ(笑)。そういう乙女感覚がある。

花江 僕は職業柄、読んでいるマンガがアニメになることを考えてしまうんですよ。その作品が好きになりすぎると、アニメ化して出演できなかったときのダメージがでかい。特に、僕が出演する作品には線の細いキャラクターが多く登場する傾向があって、自分が(このキャラクターを)やれそうだなと思ったのにできないと、ショックで。だから線の細いキャラクターが多い(恋愛系の)作品を読まないっていうのはあるかもしれないです。

岩井 そっか。できそうなキャラに違う人が配役されたら「俺、できたのに……」と。

花江 そうなんです。だから、自分がやらないであろう福本(伸行)マンガとかに手が伸びるんです(笑)。ムキムキの人が出てくる作品とかは、すんなり読めるんですよ。

岩井 格闘マンガとかよく読んでるもんね。僕の趣向とは違うから、そういう話を聞くのもおもしろい。

岩井さんは誘いやすいしカッコいい(花江)

花江夏樹(はなえ・なつき)1991年生まれ、神奈川県出身。声優。主な出演作にテレビアニメ『鬼滅の刃』(竈門炭治郎役)、『東京喰種』(金木研役)、『進撃の巨人』(ファルコ・グライス役)など

──やはり職業との兼ね合いが出てくるところはあるんですね。

花江 コロナになってマンガを読む時間も増えたので、以前よりは気にしなくなりましたけどね。食わず嫌いのジャンルも読んだりして。最近だと、『僕だけがいない街』とか『テセウスの船』みたいな、ミステリー、サスペンスを。

岩井 めちゃくちゃドラマものじゃん。

花江 それを友達とか奥さんとかと一緒に読んで、「どう思う?」って結末を推理したい。

岩井 俺はやっぱさ、ベッドに突っ伏して「わーっ!」って足をバタバタさせたいタイプだから(笑)。最近だと、アニメ化もされた『荒ぶる季節の乙女どもよ。』はよかったですよ。キュンキュンしました。

──趣味の傾向が違うのもあって、好きなものをオススメし合う感じでもないんですね。

岩井 花江くんにマンガをオススメするのはなんかおこがましい感じがするんですよ。俺より二次元側の人だから。普通にダラダラ話しているのが楽しいですね。そういう意味では花江くんは不思議ですよ。『おはスタ』のMCをやっているわりには内向的だけど、意外と誘ってくれるし。

花江 岩井さんって、すごく誘いやすい。そしてカッコいい。

岩井 なんだよ、それ(笑)。

花江 当たり前のことをサッとやるじゃないですか。それはすごく尊敬しています。たとえば誕生日や記念日にスマートにプレゼントを用意していて、渡すときもまったく押しつけがましくない。そこに憧れるんです。

──ナチュラルな優しさと気遣いが。

花江 それもあって、年上なのに話しやすいんだと思います。

岩井 あんまり年の差は考えていないけど、確かに俺のほうが年齢的には上だから、年下の花江くんが誘ってくれるのはやっぱりうれしい。若いうちからテレビに出て、ほぼ年上の中で過ごしてきたし、後輩も年上が多いからね。あと、当たり前のことをスマートにやる、というさっきの話で思い出したけど、一度、花江くんの自宅に遊びにいったじゃない? サンシャイン池崎と、三四郎の相田(周二)も連れて。花江くんの奥さんもいらっしゃるっていうのに、俺以外はみんな手ぶらで来て、「マジでこいつらなんなんだ!」と(笑)。

花江 (笑)。岩井さんは、美味しいイチゴを持ってきてくれて。

岩井 だから世間一般で言えば普通ですよ。常識のない芸人の世界にいるから浮いているだけで(笑)。

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マンガやアニメの“あるある”を漫才やネタにするとおもしろい


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森 樹

(もり・いつき)編集者、ライター。編プロ勤務を経て2019年に独立。『クイック・ジャパン』本誌ほか、カルチャー誌、アニメ誌などに寄稿。映画やアニメ作品のプレスリリースやパンフレットの編集も手がけている。映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』にも宣伝協力で参加。

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