レーズンパンは見た目で損してる!といえば『M-1』ファイナリスト・錦鯉。「おじさんネタ」のイメージが強いが、ツッコミの渡辺隆はVTuberにハマっているらしい。意外な一面に錦鯉ファンもVTuberファンもびっくり、もちろん『QJWeb』でVTuberについてのコラム、インタビューを手がけるライター・たまごまごも震えた。
VTuberのどこにどうしてハマったのか見た目なのか違うのか、徹底的に迫る。渡辺隆の自宅をリモート直撃。
2021年12月19日追記:錦鯉は『M-1グランプリ2021』で見事優勝(おめでとうございます)。速報記事はコチラ
お金入ってくるようになったら
渡辺隆(わたなべ・たかし)
1978年4月15日生まれ、東京都出身。『M-1グランプリ2021』王者の漫才コンビ・錦鯉のツッコミ担当。ソニー・ミュージックアーティスツ所属の、通称“SMA芸人”。ソニー・ミュージックアーティスツ所属のお笑いコンビが『M-1』を優勝したのは初の快挙である。相方の長谷川雅紀は、50歳にして50代初のファイナリスト及び王者となった。
渡辺は小学生のころ、ダウンタウンに衝撃を受け、芸人を志すようになる。2012年4月に渡辺から長谷川に声をかけ、錦鯉を結成。
2018年半ばから774 inc.、ホロライブ、にじさんじを中心にVTuber配信を熱心に追っている。兎田ぺこらのファンを公言。
──初めまして、本日はよろしくお願いします。こちらバーチャルアバターでZoomに入っているのですが、失礼でしたら普通のカメラに切り替えますね。
渡辺 いえ、失礼じゃないです! これがたまごまごさんだともう認識していますので、このままで行きましょう。
──ありがとうございます! 渡辺さんがVTuberが好き、というのはネットでもすっかり話題で、さっそくウィキペディアにも載っていましたね。
(※VTuberが好き:『錦鯉の人生五十年』GERA放送局、毎週月曜日20時放送、1/25配信回にてVTuberを熱く語って各所で話題になった)
渡辺 書いていただいてありがたいんですが、もっとほかにあるだろって思うんですけどね(笑)。
──ネットだと、かなり投げ銭してらっしゃると話題のようですが。
(※投げ銭、スーパーチャット:ネット配信の際視聴者がお金を配信者に投げられるシステム。YouTubeでは「スーパーチャット」と呼ばれるものがメイン)
渡辺 正直ぼく投げ銭したことないんですよ。情報が錯綜していまして「めちゃくちゃ投げ銭している」みたいに言われちゃってるんですけど、正直そんなお金はないですし。
──あれ!? ネットでは「家計を削って投げ銭している」と噂されているのをしばしば見かけましたが……。
渡辺 あれはデマですね。そんなことはひと言も言ったことないんですけどねえ。ただ、したいのはやまやまなんでこれからお金入ってくるようになったらどんどんしていこうかとは思っています。
──最近は配信でもお金が飛び交うのを見る機会が多いと思うんですが、やっぱり大道芸人みたいなものなんでしょうね。
渡辺 ぼくもそういう感じで見ていますね。何か奇跡が起こったり、すごいことをしたらめちゃくちゃ飛び交うみたいな感じですよね。
──奇跡ってどんなことでしょう?
渡辺 一番わかりやすいのはゲーム実況でクリアしたときですよね。観ていてすごいなと思ったのは、桐生ココが歌ったときに、画面が赤やら青やらスーパーチャットで埋まったことで、普通の文字が全然流れなくなって。投げ銭しか飛んでない時間が10分くらいつづいていたのは半端じゃないなと、びっくりしました。
(※桐生ココ:ホロライブ所属の4期生のドラゴン。流暢な英語と非常に凝った企画配信で人気のエンターテイナー。2020年のYouTubeスパチャランキングで世界1位になっている)
──赤いスパチャって、1万円以上ですからね、すごい額ですよ。
渡辺 5万円とかも平気で飛んでますからね。ほんと財力うらやましい。ぼくも投げたかったんですけどね。
──ちなみにリアルの芸人さんの間でお金がこうやって飛び交うことはあるんですか?
渡辺 芸人の間ではあんな感じはないですね(笑)。ぼくがよく出ていたイベントで「ハードコアチョコレート」というTシャツ屋さんが主催する『Tシャツ・ラブ・サミット』というイベントがあって、そこでお笑いのコーナーがあるんです。ネタをやって、お客さんの投げ銭で順位が決まるみたいなイベントがありますね。
──それって直にお金を投げ込むんですか?
渡辺 スタッフがボールを持ってお客さんが小銭入れたりして、それがギャラになるんですよ。ひどいのもありますよ。よしもとのピン芸人のチャンス大城さんが出たときは、虫の死骸と噛んだガム入ってましたね。
──それはある意味おいしい(笑)。
渡辺 宝くじ1枚入ってたりとかありました。これはリアルのよさですね。
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