「1st Live Streaming Concert」と銘打たれたことの意味

再び11人がそろうと、いよいよライブは後半戦。「GO」を筆頭に息つく間もないパフォーマンスが駆け抜けていく。「OH-EH-OH」では、一部で“瑠姫シンデレラ事件”と呼ばれるハプニングも発生したが、それすらもご愛敬。予期せぬことが起こるのは、ライブの醍醐味のひとつである。川西が色気を放ち、サビでは川尻が“自分がセンターだ”と堂々たる風格を発揮、肩をクイッと入れ込む振り付けでは河野のガタイのよさがより美しく強調された。

豆原が「最後は原点の曲です。聴いてください」と告げ、ラストソングの「ツカメ〜It’s Coming〜(JO1 ver.)」へ。フォーメーションチェンジを一切入れない定位置で踊りつづけるダンスは、この1年での成長をより色濃く映し出した。「こんな表情できたっけ?」「ステップ、ここまでそろってた?」「初めからこんなに伝える力を持ってたの?」いくつもの問いかけが、脳裏をよぎっては消えていく。完璧とは言えない状況下で、妥協することなく己の表現と向き合ってきたのだと証明するのには、じゅうぶん過ぎるパフォーマンスだった。
JO1の軌跡を振り返る映像を挟み、ライブはアンコールへ。初披露となる「Be With You(足跡)」を、このタイミングで持ってくるのだから本当にあざといチームだ。穏やかなバラードは、それぞれの声のよさをまっすぐに届け、よりリスナーの心に入り込む。歌を得意とするメンバーが河野と與那城だけだったにもかかわらず、全員がここまで歌えるようになってしまうのだから……彼らの努力は計り知れない。

ラストのMCでは、それぞれが胸に抱えている思いを伝えてくれた。佐藤は「これからも奇跡を起こしていきましょう」と語り、川西は「今をがんばれば素敵な未来が待ってると思うので、そばで見守ってくれるとうれしいです」と柔らかくはにかむ。JAMへ対する思いも自然とあふれ出ていた。口ベタな木全が「やっぱり会場にJAMを敷きつめたかった」とこぼすと、白岩は「JAMの運命を変えられるのは僕たちじゃないかなって」と決意をにじませる。11人の胸に秘められていた思いに、少し触れることができたと感じた瞬間だった。
最後を飾ったのは、彼らのデビューソングである「無限大」。ここまで10曲以上を披露してきたにもかかわらず、ダンスは乱れることなく圧倒的な迫力を保ちつづける。“君とのfantasy”でカメラへマイクを向ける木全の目には、きっとJAMの姿が見えていたのだろう。いや木全に限らず11人、一人ひとりにJAMの声は届いていたのだ。会えないからこそ、画面越しになってしまうからこそ、より伝える。そのためにも、観てくれている人たちの存在を強く信じる。そんなまっすぐな気持ちが、満身創痍のパフォーマンスからあふれていた。
JO1、一生に一度の1stライブは、こうして幕を下ろしたのである。今回のイベントを“1stオンラインライブ”と称することもできただろう。しかし、あえて「1st Live Streaming Concert」と銘打ったのは、彼らの覚悟がにじんでいたように思えてならない。画面越しだから伝わらない、届かない……という諦めは、JO1には存在しない。こんな状況なら、それを逆手に取った歴史に残る「Streaming Concert」を作ってしまえばいいだけなのだから。四角い枠の中から届けられていた光を、直接浴びることのできる未来が今から楽しみでならない。
『JO1 1st Live Streaming Concert「STARLIGHT」』セットリスト
1.Shine A Light
2.MONSTAR
3.KungChiKiTa(JO1 ver.)
4.GrandMaster(JO1 ver.)
5.Happy Merry Christmas(JO1 ver.)
6.やんちゃ BOY やんちゃ GIRL(JO1 ver.)
7.GO
8.OH-EH-OH
9.ツカメ〜It’s Coming〜(JO1 ver.)
──アンコール──
10.Be With You(足跡)
11.無限大

JO1
サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』で、約3カ月にわたる熾烈な競争を繰り広げ、番組視聴者である”国民プロデューサー”累計約6500万票の投票により選ばれた豆原一成、川尻蓮、川西拓実、大平祥生、鶴房汐恩、白岩瑠姫、佐藤景瑚、木全翔也、河野純喜、金城碧海、與那城奨の11人によるグローバルボーイズグループ。2020年3月4日発売のデビューシングル『PROTOSTAR』、8月26日発売のセカンドシングル『STARGAZER』共にオリコン週間シングルランキング(3/16付、9/7付)で初登場1位を記録。11月25日に発売した1stアルバム『The STAR』は、「Billboard JAPAN Top Albums Sales」において、1位を獲得している。ツイッターが発表した「2020年に最も使われたハッシュタグ:ミュージック部門」では「#jo1」が1位に輝く。
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