コンセプトは「女の子の恋にまつわる夏の物語」
編集部 アルバム『GLINTS』はいつごろから作り始めたんですか?
さとう 3、4年前に作曲した曲もあるんですけど、アルバム製作がスタートしたのは今年1月にシングル『melt bitter』を発売したすぐあとの2月くらいからですね。『melt bitter』は初めてバンドメンバーたちとセルフプロデュースっぽい感じで作ったので、気合いが入ってました(笑)。その流れで『GLINTS』も作れましたね。
渋谷 『melt bitter』は新規のファンに届いている感じがありましたよね。『GLINTS』はどうですか?
さとう 今回は最初から「女の子の恋にまつわる夏の物語」っていうコンセプトがあったので、その想いがちゃんと届いているなって実感しています。
渋谷 「次は夏のアルバムを作ろう!」っていうのはどうして思ったの?
さとう もともと「夏にEPを出したいね」って2月ころに話していて、でもコロナでライブがなくなっちゃったからアルバムにしたんです。それで、自分も夏が好きだし、過去に作りかけていた曲の中にも夏のモチーフが多かったから、どうせなら夏の曲を寄せ集めて聴いてもらおうと思って。
渋谷 「melt bitter」も入らないんだ!って、ちょっとびっくりしました(笑)。
さとう 今回のアルバムの雰囲気には合わないから、違うときでいいやっていう気持ちで。スタッフさんたちは、「えっ、入れないの……」って感じでしたけど(笑)。
渋谷 「オレンジ」と「ラムネにシガレット」は今までライブで聴いたことがあった曲だけど、そのほかは全部この期間で作ったんですか?
さとう 前に作っていたけど完成してなかった曲がいくつかあって、「パーマネント・マジック」「愛ゆえに」「アイスのマンボ」はこのタイミングで完成まで持っていった曲です。

“めっちゃええやつ”を作るためにメロディを100個考えた「Glints」
渋谷 それでは1曲目から順番に詳しく聞いていきましょうか。アルバムタイトルでもあるリード曲の「Glints」。やっぱりこの曲がアルバムの中でもずば抜けてポップですよね。
さとう メロディを作ってる段階から、たぶんこの曲がリード曲になるなって思っていました。
渋谷 友達の運転する車の中で流して聞いたんですけど、めちゃくちゃよかった。この曲はドライブ中に聴くのが一番いいよね。
さとう 「夏は車でどこかに行くものだ!」っていうのが頭にあって、それが歌詞に出てますね。「車出すから!」っていう歌詞に自分でも触発されて、6月に車を買いました(笑)。
渋谷 そうなんだ(笑)。愛車は相棒感ありますか?
さとう あります! 「めっちゃええ!」って感じです。
渋谷 この曲はサビから作ったんですか?
さとう そうです。とびきりいい曲を絶対に作ろうって思って、メロディはめっちゃええやつを作るために100個くらい考えたんです。それでもしっくりくるものが出なかったんですけど、最終的にいいメロディが思い浮かんで。
渋谷 降りてきた?
さとう ひたすら思いついたやつを歌ったりしていたらいつかは出るんですよ、「これだ!」っていうのが。今まではそういう力技みたいな作り方はしてなかったんですけど、初めてCMソング(花王「ニュービーズ」のWEB CMソング「ひまわり」)を作らせてもらったあたりからこの作り方を覚えて。「Glints」もその要領でがんばりました。
渋谷 編曲はTENDREさんが担当していますね。お願いすることは最初から決めていたんですか?
さとう デモを作ったあと、この曲はTENDREさんと作ってみたい!と思って、お願いしました。
渋谷 曲はどういう状態で送って、どういう状態で返ってくるものなんですか?
さとう その時々なんですけど、TENDREさんの場合は私の弾き語りのデモと、曲の方向性のイメージ、「この主人公はこういうことを考えていて」っていう文章を送って、そこから何回もやりとりして作っていきましたね。
渋谷 自分の思い描く曲の完成像に近づけていく感じなのかな?
さとう そうです。でも、そういうときはもともとのイメージはありつつも、最終的には誰も想像していないような完成像に辿り着くことがあるんです。それが誰かと一緒に作るときの醍醐味だなと思っています。
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