「人気リスナー」や「構成作家」を軸に番組を探してみよう
そもそも、ラジオに興味を持っても何から聴けばいいのかわからない人も多いと思うんです。
最近は音楽も、自分で「探す」というよりはSpotifyやApple Musicなどから聴取履歴を基に「おすすめしてもらう」ことが多いですもんね。
radikoにもレコメンド機能がありますが、音楽と比べてラジオは全体の尺が長いから、音楽のようにホッピングしてお気に入りを見つけるのはなかなか難易度が高いかもしれません。
番組のおもしろいところだけが切り出された短尺をホッピングできたら、いい感じになるかもしれませんね。
ラジオにはテレビの番組表のような一覧性がないから、探しにくいですよね。一応『ラジオ番組表』という雑誌はありますけど、手に取るのは前提として「ラジオ好き」が多いでしょうし。
SpotifyやApple Musicの話が出ましたが、ああいったサービスは音楽が聴き放題ですが、ラジオはある意味“無料トーク聴き放題サービス”なんですよ。しかも、一定の基準はクリアしている人たちのトークだけ。チャンネル数も膨大です。
たとえば「沖縄の話ばかりしている番組が聴きたい」なんて限定的なニーズを満たすこともできる。魅力はたくさんあるんですけどね。

※2020年春号は5月22日(金)に発売予定
深夜ラジオを聴き始めた方におすすめしたいのは、ネタメールを送っている“ハガキ職人”と呼ばれる常連のラジオリスナーさんのツイッターアカウントをフォローすることです。「ラジオネーム」でアカウント登録している人が多いので。
ツイートをさかのぼって、その人がほかに聴いている番組をチェックすると、少しずつ世界が広がっていきますよ。たとえば、「ラジオネーム『東北自動車道』さんが参加している番組はおもしろい」みたいな。
いわばハガキ職人キュレーションですよね。
あとは、ラジオ番組の構成作家さんを軸に探していく方法もあります。
たとえば、『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN)や『アルコ&ピース D.C.GARAGE』(TBSラジオ)、『三四郎のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)などを担当している福田卓也さんは、『CreepyNutsのオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)や『うしろシティ 星のギガボディ』(TBSラジオ)なども担当されています。
1990年代〜2000年代も構成作家さんのファンは潜在的には存在していたんですよ。
ニッポン放送なら「『ゆずのオールナイトニッポン』、『西川貴教のオールナイトニッポン』、『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン』が好きだけど、全部石川昭人さんが担当作家だった」とか。
リスナーや作家を軸に番組を探せるようになったのはSNSのおかげですね。
ラジオ番組ってクレジットがないから、担当しているスタッフに気づくまで時間がかかるんですよね。
ただ、「この番組を聴け」と他人に勧められるのもまたおもしろくない話なんですよね(笑)。勧められるのではなく、出会いたい。
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