浴衣、うちわ、水鉄砲、虫取り網…7m!nと刻まれた“夏の思い出”
今年の夏の思い出を振り返るVTRを挟み、いよいよライブは後半戦へ突入。浴衣姿で登場すると、大阪公演(7月24日、BIGCAT)の『7m!n Live tour 2022 in Summer 〜ナニがしたいねんコレクション〜』で初披露した「REIWASAMURAI~令和まだ終わんないっしょ?~」をパフォーマンスし、最終ギアをグッと踏み込む。着崩れていく浴衣は、白金倫太郎や水原匡也のモーションの大きさを間接的に物語っているようだった。
写真撮影のあとには「東京限定の曲を披露したいと思います」と宣言し、9bicの「loveSPLASH」をカバー。うちわや水鉄砲、虫取り網といった小道具を交えながら、賑やかなステージを繰り広げる。
また、このときに一段と際立っていたのがWAIWAI所属のアイドルらしい愛嬌たっぷりなファンサービスだ。投げキスをしたり指ハートをしたり、手でハートを作ったり。観客席にいる一人ひとりと目を合わせながら、“ひとりでも多くのファンへ”とレスを送っていった。デビューソングの「クロノメーター」を全力でやり切り、本編を締め括ったのである。






ファンの心に刻まれた“Message”
ツアーTシャツに着替えて再びステージへ舞い戻ると、蚊をコンセプトにした「buuuuuuun!」からアンコールは開始。メンバーが初めて作詞・作曲した「Message」を投入し、まっすぐな想いを丁寧に紡いでいく。J-POPの正統派バラードを突っ切っていくサウンドや胸中を赤裸々に吐露した歌詞は、まだまだ何者にでも変わっていける彼らの可能性を感じさせると共に、ファンとの約束のように強く響く。<伝わってるよ 好きの2文字が>というリリックは、この日、会場にいた観客の心に一番鮮明に刻まれていたはずだ。
アンコールの締め括りには、2度目となる「圧倒的なんばーわん!」をパフォーマンス。肩の力も抜けたのか木瀬怜芽は一段とあざといオーラを放ち、オープニングとは違うリラックスした表情の6人は、“俺らが圧倒的なんばーわん”と示したのだった。
急遽やることとなったWアンコールでは、会場でのファン投票により「nebula」に決定。臨機応変に対応し、1時間半に及ぶステージを作り上げた。
人生のさまざまな局面で現れる壁というのは、乗り越えるたびに違う景色を見せてくれるもの。忙しいスケジュールの中、大阪・名古屋・東京とツアーを完逐した今の7m!nの目の前にも新たな世界が広がっていることだろう。豊洲PITでの2周年ライブに向け、この6人でさらなる飛躍を見せてくれることを期待したい。
『7m!n Live tour 2022 in summer ~ナニかが起こるコレクション~』セットリスト(2022年8月20日夜公演、1000 CLUB)
01. 圧倒的なんばーわん!
02. マイクテスト
03. ショートスリーシーパー
04. エクスクラメーション
05. 僕、singファイター
06. OOPARTS EDM version
07. heart♡hacker
08. REIWASAMURAI〜令和まだ終わんないっしょ?〜
09. loveSPLASH
10. クロノメーター
──アンコール──
11. buuuuuuun!
12. Message
13. 圧倒的なんばーわん!
14. nebula
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