17話の出来事をまとめる
17話、篤斗が恐怖の監禁生活について語り、一星が脱出し、瑞穂が今ごろになって衝撃の事実を明かすのだった!
17話の出来事を箇条書きでまとめてみよう。
・カルト教団かがやきの世界で発見されたふたつの遺体は、充(前野朋哉)と充の母・昭子だった。
・篤斗(小林優仁)が、バタコ(香里奈)に監禁された日々を語る。
・バタコ(香里奈)は、息子・圭樹(村上秋峨)の冷凍遺体を見せて、脅す。
・凌介が真帆と光莉を殺したと見せかける寸劇で、篤斗を洗脳。
・陽香(生駒里奈)に監禁されていた一星(佐野勇斗)が脱出。
・一星の病院に見舞いに駆けつける凌介(西島秀俊)、瑞穂(芳根京子)、光莉(原菜乃華)。
・一星の母・すみれ(須藤理彩)も見舞いに来るが、頭から血を流している。階段で転んだだけと言う。
・病院のロビーで、阿久津(渋川清彦)と落合(吉田健悟)が強羅(上島竜兵)と遭遇。
・猫おばさん(平田敦子)、瑞穂の電話が鳴るのを予知。猫おばさん、予知したり、強羅の犯行を阻止したりと、全知全能な威力を発揮しつつある。猫おばさんは猫と契約してタイムループし、どうにか凌介を助けようとしている真帆(宮沢りえ/真帆は魔法少女のマホ!)なのではないか説を唱えたくなってくる。
・「至上の時」で作戦会議。一星が謝罪、あっさり許してしまう凌介。
・篤斗の証言を凌介が話す。知らない男が病室に来て「お父さんがやったの、見た? 逆らうと殺されちゃうよ」とささやかれた。
・瑞穂に問い詰められて、一星が、陽香との関係を告白する。
・いじめられていた陽香を助けるためにイケメンの一星がつきあったふりをしたのだ、と。
・それで陽香は一星を「救世主さま」と崇めるようになってしまう。
・凌介が瑞穂に、いつも聞いているカセットテープについて質問する。
・カセットテープは、姉の落語。
・凌介が瑞穂にお姉さんは落語家になったのか聞くと、瑞穂「姉は、殺されました」。
・鼓太朗(坂東龍汰)が「お届け物です」と大きな箱を篤斗に届ける。これは、またも肩透かしで、箱の中身は、朋子(桜井ユキ)に軟禁されている清明(桑名愛斗)くん、鼓太朗が救出して連れてきただけ、っていう展開だろうか。
二宮瑞穂真犯人説を推す!
ネット上では、日野(迫田孝也)真犯人説、真帆真犯人説、河村(田中哲司)真犯人説が多い。
公式サイトの投票でも、この3人が真犯人予想TOP3である。
だが、この連載では、二宮瑞穂真犯人説を推す!
今回あらたに出現したキーポイント。それは、二宮の「殺された姉」である。
これで、ようやく二宮の動機が見えてきた。
15話のレビュー「怪し過ぎて怪しくないと見せかけて実は瑞穂黒幕説」 で、二宮瑞穂犯人説を主張したが、今回、改めて断言しよう。二宮が黒幕だ。
二宮の姉は誰か。事件とどう関係しているのか。
考えられる可能性をあげてみよう。
1・エリンギ王の事件で、殺された後妻もしくは秘書の可能性。
2・強羅に殺されていて、瑞穂の行動の動機は、強羅への復讐。
3・ネットの誹謗中傷によって、つまり世間の声によって姉は「殺された」。
「ネットの噂を信じて間違えたら、一生後悔する」「負けたくないんだと思います、他人の悪意に」といった瑞穂の今までの発言を振り返ると3が有力だ。
つまり、姉の落語を誹謗中傷する声で、姉は自殺したのではないか。そして、姉の落語を誹謗中傷する発言のひとつが、凌介の書き込みだったのだ。
凌介は、10年前に大阪に単身赴任している。大阪でやっていた姉の落語を聞いた可能性がある。
文芸部で一緒だった河村と日野が6話で証言しているように、凌介は、クリティカルで強烈な批判をするクセがある。
河村も日野も何度も泣かされたほどの強烈なディスだ。
落語をやっていた瑞穂の姉に対しても、凌介がクリティカルで強烈な批判をしていたとしたら。
凌介を代表するネットの誹謗中傷で、姉が「殺された」と瑞穂が考えているのだとしたら。
2話のレビュー「俺たち考察班が真犯人だった!驚愕の真相と展開予想を発表」で次のように書いた。
“『真犯人フラグ』の特徴は、事件関係者ではない野次馬が、考察したり、推理したり、暴言や苦情を吐き出す様子を強烈に描いているところだろう。”
この事件の元凶は、“無節操に「真犯人フラグ」を立てまくる考察者たち”だとも書いた。
ネット上で無責任に、犯人だと決めつけ、大騒ぎする野次馬、誹謗中傷する者たちが、この事件の元凶なのだ。
(ちなみに、この2話のレビューで、光莉の失踪は一星が連れ出したのだと当ててたよ。書いた自分でも忘れてた)
瑞穂は、復讐を決意する。
凌介がSNSをやっている様子は描かれないし、凌介のアカウントも出てきていない。
これは、凌介がこっそり裏垢でSNSをやっているためだ。
瑞穂は、それを知っている。その裏垢をたどって、凌介のディスっている対象者と結託してこの事件を引き起こしたのだ。
3つのバラバラの事件の接点は、凌介の裏垢の犠牲者という点で結びついている。
凌介を、ネットの誹謗中傷で追い詰め、家族を崩壊させることが復讐となるのだ。
瑞穂が、凌介を助けるふりをしていたのは、じわじわと追い詰めるさまを見つづけ監視するためだったのではないか。
凌介がやっていたことを非難している
そうなってくると瑞穂の今までの台詞も、反転して響いてくる。
たとえば、5話の台詞。
「完全に正義中毒ですね。人の脳って正義の制裁を下すと脳から快楽物質が出るようにできてるんです。だから、自分が正義だと考えれば喜んで悪を攻撃する。正義中毒は酔っ払いと同じですから、まともな会話はできません。止めるのも不可能に近いです」
凌介をかばう台詞のように見せておいて、実は、過去に凌介がやっていたことを非難しているのだ。
瑞穂が黒幕なら、5話の不自然なシーンも説明がつく。
5話で、凌介は、誰かに車道に押されて車に轢かれそうになる。それを即座に瑞穂が引っ張って助けるのだ。いくらなんでも、偶然、瑞穂がいて、即座に助けるなんて都合が良すぎる。しかも、あのタイミングなら瑞穂が押した犯人を見ていないのは不自然だ。そう。瑞穂が凌介を押して、瑞穂が助けたのでなければ、あの場面は成立しようがないのだ。
一星と本木陽香の関係も、これで説明がつく。
一星も、この復讐劇の一員だ。一星、いや一星の母の食堂が、凌介によってディスられていたのではないか。
一星と母すみれは、凌介に復讐するために行動しているのだ。
そうなると、光莉との恋愛もフェイクだ。光莉とつきあっているふりをして失踪を誘導し、さらに陽香を使って誘拐を実行した。
17話、一星が誰にも見られない階段でノートパソコンを使って作業している場面。光莉から電話があったのに、それを無視してしまうのもこれで説明がつく。光莉よりも、凌介への復讐に忙しいのだ。
陽香は、一星を「救世主さま」と崇拝していて、何を命じられても実行する状態であることが今回判明した。地下鉄駅ホームで陽香が凌介にすがりついた画像、ローファーを新居の土台に埋め込んだ件、光莉を誘拐した件、これらすべて一星が陽香に命じて行わせたのだとしたら、つじつまが合う。
二宮瑞穂が黒幕となって、凌介にディスられたことで不幸になった一星、バタコ、朋子が、結託してこの事件を起こしたのだ、と推理する。
さて、18話が楽しみだ。
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