なんでもアリになっちゃったよー!
強羅誠(上島竜兵)ってフェイク動画を作れちゃうのかよー、さらになんでもアリになっちゃったよーの第15話。ラスト、二宮瑞穂(芳根京子)が相良凌介(西島秀俊)の家のポストにビラを入れていた映像も、強羅のフェイク動画だっていう可能性もあるわけだ。
瑞穂、フード被って、悪い顔して、わざわざカメラのほうを見て、「それでも、探しますか?」と書かれた真帆の不倫を告発するビラを、わざわざ映像に映るように持ってたりするわけで、怪しいったらありゃしない。
しかも、強羅がフェイク動画を作っている場面は、菱田朋子(桜井ユキ)がこの映像を凌介に見せる直前であり、強羅はわざわざ同じマンションの301号に引っ越してきてる!
疑わせようとしている展開といっていいだろう。
だが、番組公式の次回予告を読むと、映像について“凌介が説明を求めると、瑞穂はその真相を語り始め…。”ってあるので、ビラを入れたのは入れたのかもしれない。
15話のポイント、光莉の証言をまとめる
第15話は、相良光莉(原菜乃華)が証言したことで、光莉誘拐事件のおおよその流れが判明した。箇条書きでまとめてみよう。
・5月の終わり、光莉は、真帆(宮沢りえ)の不倫を知ってしまう。弟の篤斗(小林優仁)が林(深水元基)の子かもしれないと真帆が朋子に打ち明けているのを聞いてしまったのだ。
・橘一星(佐野勇斗)に相談すると、一星は、光莉と一緒に、防犯カメラに映らないルートをチェックして「家出シミュレーション」を計画する。
・一星の「家出シミュレーション・デート」で、ひとまず光莉の気が晴れる。(一星、優しい&粋だよねー)
・ところが、真帆が電話で「明日6時に部屋に行く」と話しているのを光莉は聞いてしまう。
・光莉は、林との関係がつづいているのだと思い込む(ここは、おそらく違う人との会話を光莉が誤解したことが判明するっていう展開になるのか)。
・光莉は、一星と合流して家出を実行。
・「週末だけ」のつもりだったが、2日後にスマホの電源を入れても真帆からの連絡はなく、家出を延長することに。
・翌日、3人の失踪のニュースが流れる。光莉は、真帆が篤斗を連れて林のところに行ったのだと考える。
・一星は、光莉の監禁動画を撮って凌介に送りつける。
・本木陽香(生駒里奈)に襲われ、光莉は、一星のもとから誘拐されてしまう。
・陽香が光莉を脅して「パパが犯人だ」と言わせ、その動画を拡散。
というのが、光莉の証言による誘拐の全貌だ。
前回の記事で、3つの誘拐は別々だという予想を書いた。
そして、光莉の誘拐は、本木陽香と橘一星の連携からの本木陽香の暴走だと書いた。このあたりは的中。
だが、家出がきっかけだというのは当てられなかった。たしかに、真帆の不倫疑惑があったのだから、それを知った娘が家出したくなるという展開は予想できてもよかったかもしれない。
橘一星の不自然な行動、チート過ぎる強羅
光莉の証言で不思議な部分は、血まみれの監禁動画だろう。
家族3人が失踪している父親のところに、血だらけの部屋にいる娘の監禁動画を送る理由はどこにあるんだろう?
凌介に恨みがあるか、ひどい目に合わせようという意図がなければ、やり過ぎというよりも、やる理由がない。
さすがに、このあたりは、もう少し納得する動機がのちに明かされてほしい。そうじゃないと一星くんが変態鬼畜キャラ過ぎる。
家出偽装までなら、無謀な恋人としてドラマならあり得るかもしれないが、陽香に誘拐されたことを警察にも誰にも言わないのは不自然過ぎる。
だが、このあたりは、16話で、一星と陽香の関係が判明して、その理由が明かされるのではないか。
陽香は、ただのストーカーではないという推測は、前回の記事で検証した。
そして強羅である。闇の仕事人でなんでもできちゃって考察の邪魔でしかない強羅がフェイク動画を作っていた。林の首を斬っている殺人者の顔をいろんな人にすげ替えていた。チートキャラクター度をさらに高めた。
しかも、強羅のいる部屋が、相良たちのマンションの301号室。
朋子の息子、清明(桑名愛斗)くんが「上にいる」と鼓太郎(坂東龍汰)に助けを求めたタイミングで、上から階段を降りてきたのがコーチ山田(柿澤勇人)だった。が、清明くんが言っていたのは強羅ではないか。菱田家は203号なので、301の強羅は「上にいる」のだ。
猫おばさんが「頼れる人がいるなら遠くへ行きなさい。よどみの渦ができている。すぐそこにいる魔王が」と言っていて、この「すぐそこにいる魔王」は強羅のことだろうか。それとも……。
「押し入れの中には生きている真帆がいる」説
「押し入れの中を見せてほしい」と凌介がようやく朋子に直談判。ようやく! 第4話から引っ張りに引っ張ってもはやダルンダルンになってきた謎が解明されるのでは?と思いきや、朋子はまたもや話をはぐらかして、見せた動画が、悪顔瑞穂!
これはもう押し入れの謎は最終話まで引っ張るつもりなのではないか。そうなると、これまた前回の予想「押し入れの中には生きている真帆がいる」説が濃厚なのではないか。
押し入れの中には何があるのかは、諸説飛び交っている(コメントありがとう)。「蝋人形化した真帆の遺体」説や、「強羅の部屋とつながってる」説、「相良家族のモノや写真のコレクション」説、「篤斗のランドセル」説などなど。
だが、ここでは、やはり「押し入れの中には生きている真帆がいる」説をもう一度推しておこう。
まず、第9話で、家に戻った朋子が「待ちなさい!」と叫んでいる。清明くんに叫んでいるわけではないので、誰かが部屋にいることになる。そうなると、俄然、押し入れの中に「誰かが」いる説が濃厚だ。
第11話以降、押し入れのふすまが裏返されている。これは、押し入れから逃げようとしたあとの対策なのではないか。
大の大人が、こんなに長期間、押し入れにいられるわけがないということで、遺体説もあり得る。だが、真帆の遺体があるなら、こんなに引っ張る必要はない。それこそ『あなたの番です』よろしく10話で衝撃の場面として登場させれば盛り上がったはずだ。
それをやらず、ここまで引っ張っているのは、押し入れが開かれたら、ほぼ事件が解決してしまうからだ。
生きている真帆が出てきて、真帆の証言によって事件の全貌が判明するのだ。つまり、押し入れが開くのは最終回直前のラストシーンだ。
真帆が生きて戻り、誤解も謎も解けて、家族が再生していくという希望に向かうエンディングになる、というのがドラマの展開としてもキレイだろう。
そうなると、黒幕は、真帆ではない。凌介も違う。
となると、怪しいのは、一星と瑞穂だ。
日野(迫田孝也)や河村(田中哲司)が犯人説もあるのだが、それだとドラマとして盛り上がりが弱い。つまらないだろう。
二重に怪しい二宮瑞穂
14話も、15話も、ラストシーンは、悪顔瑞穂の衝撃場面だった。
つまり、瑞穂が怪しいという流れになっている。が、この「怪しい」が露骨過ぎるので、逆に「黒幕ではないのでは?」と考察されている。
だが、この「怪しい」をよく考えてみると、二重に「怪しい」のだ。
瑞穂が犯人だと思わせようとしてない程度の、ほどよい「怪しさ」になってはいないか? 14話のラスト、(殺された林の婚約者)茉莉奈(林田岬優)と怪しい会話をしている悪顔瑞穂だった。だが、これはすぐに「茉莉奈から情報を得るために、茉莉奈に話を合わせているのでは?」と推測できる。15話のラスト、悪顔瑞穂がビラを入れてる場面も、その前にフェイク動画制作場面があるため「フェイクでは?」と推測できる。
この「怪しい」は、すぐに否定できる怪しさとして提示されているのだ。
つまり、ここからの展開はこうだ。
「瑞穂が怪しいって展開になっているから瑞穂は黒幕ではない」と考察させる。16話、17話あたりで、瑞穂は実は怪しくなかったと展開する。これで、瑞穂黒幕説を除外させておいて、最終話で実はやっぱり瑞穂が黒幕だったのだ!っていうドンデン返し×2になるのだ。
いや、もう、疑えば疑うほどキリがなくなってきた。何しろ、フェイク動画も作り放題、記憶改変の洗脳もできちゃう、人を殺してもなんとも思わない超人キャラがいっぱい(強羅、バタコ、本木など)、カルト教団、国に関わるブラック企業の等々力建材など、なんでもあり状態なので、どう転ぶかはまだまだ予断を許さない。ぜひ、盛り上げていってほしい。
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