BE:FIRSTから観客へ告げられた感謝の想い
メンバーの自己紹介を経て、クジにより選ばれた観客がBE:FIRSTからの質問に答えるコーナーへ突入。「BE:FIRSTと1日過ごすなら何をしたい?」「BE:FIRSTにこれからやってほしいことは?」などと質問が投げかけられ、選ばれたオーディエンスは瞳を輝かせながらメンバーと会話を繰り広げる。「2ndシングルはどんな曲が聴きたい?」という問いには「明るめなR&Bがいい」と回答があり、PAエリアにいるSKY-HIに向かってメンバーが「SKY-HIさんお願いします」と声をかけると、SKY-HIは“わかった”と言わんばかりにグーサインを送った。
いよいよライブが終盤に差しかかったところで、初めてのワンマンを迎えた記念すべき日の心中をひとりずつ語っていった。LEOが「僕たちがステージに立てるのは皆さんのおかげなので、感謝してます」と真摯な想いを告げると、MANATOは「半年前から、こんなに時間が進むのが早いことがあるんだなって」とうれしそうに目を細める。
SOTAが「感謝に尽きます。こんな僕たち、BE:FIRSTの想いを伝えさせていただきます」と話すと、流れるようにラップへつながれた。導かれたのは、メンバーが作詞・作曲を手がけている「Kick Start」。オーディション合宿中に行われたクリエイティブ審査を受けて作られたナンバーということもあり、メロディ・コレオグラフ(振り付け)・リリックの至るところに『THE FIRST』の面影が見て取れた。
“かっこいい”を突き詰めて、世界のトップへ
スクリーンにはオーディション中の映像とライブ会場のリアルタイムの映像がリンクしていって、会場のエモーションを加速させていった。<七色で輝(てら)そう>の歌詞に合わせて七色の照明をまとうBE:FIRSTの姿は、日本の音楽業界においてまさしく現在進行形の希望そのものだと感じた。「彼らなら『THE FIRST』で培った精神で、新たな時代を切り開いてくれるのではないか」と、温かくもたくましい背中に期待せずにはいられなかった。
そして、『THE FIRST』での合宿と最終審査の模様を映した映像を受け、SKY-HIによるナレーションが立川ステージガーデンに響いた。
「心から愛しています。最後のパフォーマンスをお願いします」
暗転した会場の照明がパッと灯ると、ステージには「Shining One」の衣装に身を包んだ7人の姿があった。音源以上の歌唱力を見せつけるJUNON、自分の気持ちを音楽に重ねていくRYOKI、“楽しい”という感情がパフォーマンスからあふれ出ているSHUNTO。最終審査からとことん向き合ってきた一曲は、彼らにピタリとなじんでいるからこそ、それぞれのアーティシズムを柔軟に解き放っていた。
オーディエンスも7人に導かれるように、自由に音楽へ身を委ねているように見えた。ラストのサビでは花道に移動し、最後は堂々と“One”のサインを掲げてフィニッシュ。特大の拍手がBE:FIRSTに浴びせられるなか、アリーナから3階席まですべての観客に届くように「ありがとうございました」と手を振り、扉の奥へと消えて行った。
クオリティを突き詰め、クリエイティビティを発揮し、アーティシズムを煌めかせたBE:FIRST。彼らは毎日の練習で培ったスキルや表現力を、自己のすごさを提示するためではなく、音楽で世界をつなぐために使っていた。照明や演出を交えたステージ上のパフォーマンスで、楽曲を芸術として昇華していく。
一方でBE:FIRSTの7人は、胸に愛とリスペクトを抱き、表現者として臨んだ難しいクリエイティブを、“かっこいい”や“楽しい”といったわかりやすいものにも落とし込んでいった。誰のことも突き放さないかっこよさで、世界のトップまで駆け上がって行くBE:FIRSTのこれからが楽しみでならない。
BE:FIRST『“FIRST” One Man Show -We All Gifted.-』セットリスト
1. Gifted.
2. Move On
3. To The First
4. Be Free
5. First Step
6. Kick Start
7. Shining One
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