日本最大級のオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』に出演した元練習生の本田康祐、中川勝就、浦野秀太、佐野文哉で結成されたボーイズグループ「OWV(オウブ)」。
現在の彼らは、そんな説明すら野暮に思えるほどの急成長を遂げている。時代をキャッチしたサウンドに圧倒的なパフォーマンス、そして愛の深いキャラクター。もはや「元練習生で結成された」なんて肩書は必要ない。堂々たるスキルと人間性で社会に影響を与える力を持ったアーティストなのだ。
そんなOWVが2021年10月13日に、1stアルバム『CHASER』を発売した。既発表曲やライブ披露曲などを含む全10曲は、OWVの現在地が確認できる重厚感のある内容に仕上がっている。本稿ではOWVの記念すべき1stアルバムリリースに寄せて、QJWebでの過去のインタビュー記事を踏まえつつ、彼らの軌跡を振り返る。
目次
結成ツイートがトレンド1位に
本田康祐が、中川勝就・浦野秀太・佐野文哉と共にグループを組むと発表したのは、一度目の緊急事態宣言が発出されたばかりの2020年4月11日のことだった。オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』の練習生時代から人気を集めていたメンバーの再集結、さらにはJO1と関連性の強い吉本興業の所属。それまでに本田が新たな動きをたびたび匂わせていたとはいえ予想を超えるビッグサプライズにファンは歓喜し、「#本田中川浦野佐野」がツイッターのトレンド1位を獲得する事態となった。
6月3日にはGYAO!にて『OWV グループ結成記念生配信特番』が生配信され、2020年内にユニバーサル ミュージック内のレーベル「ユニバーサル シグマ」からデビューすることも発表。結成から約2カ月しか経っていないにもかかわらず、4人は堂々とした姿を見せていた。
QJWebでのOWV初取材の撮影が行われた日は、6月といえど気温は夏さながら。長袖長ズボンの衣装は暑いだろうに、くるくると表情やポーズを変えてベストショットを連発していった4人。
インタビューでも彼らの言葉に迷いはなかった。OWVとして「2年以内に武道館ライブを達成する」と力強く断言すると共に、語られるそれぞれの夢。佐野が「エンタテインメントで地元を活気づけたい」と話せば、本田は「地元の福島に、芸能のスクールを作りたい」と胸の内をこぼした。グループでの夢を掲げながら愛する故郷や人々にも何かを還元したい、そんな彼らの愛の深さが垣間見えた。


IGTVでの『ほなうさラジオ』の配信や『東京ガールズコレクション 2020 AUTUMN/WINTER ONLINE』への出演など、9月30日に『UBA UBA』でデビューするまでの話題も事欠かなかった。「UBA UBA」のMVでは圧倒的なパフォーマンススキルを誇示し、次の時代を引率するグループのひとつになることを示した。
流した涙のぶんだけ心が磨かれる
12月には1st写真集『Asphalt』の発売やオンラインファンミーティング『OWV OFFICIAL FANMEETING~ROUTE Ⅰ~』の開催があり、飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進をつづけていったOWV。そんななかで2021年1月20日にリリースされたのが『Ready Set Go』だ。
クリエイティブ・コンセプトは“色気”。ともすれば薄っぺらくなってもおかしくないテーマにもかかわらず、いやらしくない艶っぽさを放ち、OWVの本質を堂々と表現してみせた。それを成し得た理由は、QJWebに2度目の登場となったインタビューでの、本田の下記の発言がすべてといえるだろう。
本田 たくさん涙を流してきた人は、色っぽいのかもしれないね。人に見せる涙じゃなくて、心の中で泣いてきた数が多いっていうか。流した涙のぶんだけ心が磨かれて、セクシーになるんじゃないかなって思います。


本田をはじめ、中川も佐野も浦野も順風満帆でOWVのメンバーになったわけではない。『PRODUCE 101 JAPAN』での経験を乗り越え、ようやく辿り着いた先がOWVなのだ。たくさん心を磨いてきた彼らが品のあるセクシーさをたたえていたのは、“必然”と言っても過言ではないだろう。
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