『ヴィンチェンツォ』11話「パク・セロイの偽物だ」「北朝鮮の兵士みたいだ」もちろん『梨泰院クラス』『愛の不時着』ネタ

2021.6.26
ヴィンチェンツォ11

文=大山くまお 編集=アライユキコ 


『愛の不時着』と同じ「スタジオドラゴン」制作の大人気ドラマ『ヴィンチェンツォ』を韓ドラ大好きライター・大山くまおが各話を解説する土曜日。今週は11話、ヴィンチェンツォが悪党たちに施す慈悲が恐ろしい。まさに「悪は悪で処断する」展開を振り返る(11話までのネタバレを含みます)。

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ヴィンチェンツォ流、本気の尋問

爆発的な人気を誇る韓国ドラマ『ヴィンチェンツォ』。マフィアの顧問弁護士、ヴィンチェンツォ・カサノ(ソン・ジュンギ)が、父親を殺された弁護士、ホン・チャヨン(チョン・ヨビン)をパートナーに、チャン・ジュヌ(オク・テギョン)が支配する韓国の悪辣な巨大企業バベルグループと死闘を繰り広げる。全話振り返りレビュー、今週は11話。

「真のボスが──わかった」

バベルグループの真の会長を探しているヴィンチェンツォの視線の先には、まだ正体がバレていないジュヌがいた。チャヨンも振り返るが……実はふたりとも誰がボスなのかわかってない。ヴィンチェンツォは殺し屋から奪ったスマホで「会長」に電話をかける。ジュヌのポケットの中でスマホが振動する。コールしながら近づくヴィンチェンツォ。しかし……バレない。

ヴィンチェンツォは第4話でチャヨンの父、ホン・ユチャン(ユ・ジェミョン)殺害の指示を出していたふたり(キム・テフン、イ・ドグク)を制圧して影武者(猟犬)として使っていた。現場のあと始末をイ社長(ヤン・ギョンウォン)と共に任された事務長(ユン・ビョンヒ)の「兵役経験者は薬きょう回収が得意です」という言葉にリアリティがある。

現場を離れ、ひとりになったジュヌは発狂! 殺し屋を3人使ってもヴィンチェンツォを倒せなかったこと、正体がバレそうになってドキドキしてしまったこと、ヴィンチェンツォに子供扱いされたこと、すべてが“神”になろうとする男にとって、耐え難い屈辱だった。

さて、殺し屋たちへのヴィンチェンツォ流の拷問が始まる。密閉した車の中に3人の殺し屋を閉じ込め、エンジンを空ぶかししてマフラーから排気ガスを車内に流し込むという凶悪なもの。殺し屋たちはバベル製薬の研究者たち、キル院長(ホン・ソジュン)と捜査官、そしてなんの罪もないバベル製薬の被害者遺族4人も殺害したことを認めさせ、チャン・ハンソク会長から指示を受けていることも白状させる。

もちろん、これでヴィンチェンツォとチャヨンの怒りが収まったわけではない。殺し屋が「どうせなら法の審判を受けます」と必死に叫ぶのを聞いたときのチャヨンの笑顔が怖過ぎる。排気ガスをマックスにして立ち去る2人。ヴィンチェンツォは「慈悲を施す」という。

「俺の慈悲は、本人が与えた苦痛よりは少し楽に──罪を償わせることだ」

排気ガスで気を失った殺し屋たちを乗せた車が、池に沈められる。まさに「悪は悪で処断する」というキャッチコピーがふさわしい。

「パク・セロイの偽物だ」「北朝鮮の兵士みたいだ」


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大山くまお

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