『ヴィンチェンツォ』10話「真のボスが、わかった」舞い散る雪の銃撃戦から物語は後半戦へ、デデン!

2021.6.19
Netflixオリジナルシリーズ『ヴィンチェンツォ』独占配信中

文=大山くまお 編集=アライユキコ 


『愛の不時着』と同じ「スタジオドラゴン」制作の大人気ドラマ『ヴィンチェンツォ』を韓ドラ大好きライター・大山くまおが各話を解説する土曜日。今週は10話、真のラスボスの魔の手がすぐそこまで迫ってきた。気づいて! ヴィンチェンツォ……(10話までのネタバレを含みます)。

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「これは正義ではなくて、俺のルールの問題だ」

イタリアからやってきたマフィアの顧問弁護士が、韓国の悪辣な大企業と壮絶なバトルを繰り広げる韓国ドラマ『ヴィンチェンツォ』。全話振り返りレビューも、折り返し点の第10話までやってきた。

爽快極まりなかった第4話が一気に暗転した第9話のラスト。バベル製薬の倉庫の焼き討ちに協力してくれた被害者の遺族たちが、自殺を装って殺害されてしまったのだ……! 現場に向かうとき、ホン・チャヨン(チョン・ヨビン)をさりげなくヴィンチェンツォ(ソン・ジュンギ)が視線を送って心配しているのがわかる。

暗躍していたのは、バベルグループの表向きの会長、チャン・ハンソ(クァク・ドンヨン)。彼が膨大な通話記録を調べて「犯人」を割り出したのだ。“真の会長”のチャン・ジュヌ(オク・テギョン)が「俺たちの怒りをぶつけるぞ」と言うと「キル院長も含めましょう」と呼応するハンソ。悪の兄弟だ。

チャヨンは被害者家族たちが心中したなんて信じていない。彼らは笑顔の写真を送ってきていたのだ。しかし、警察はまったく取り合わない。それもそのはず、刑事たちはバベルグループの手先であるウサン法律事務所から賄賂を受け取っていた。どこまでも腐ってやがる……! ヴィンチェンツォは怒りの炎を燃やす。

「俺は悪党とだけ闘ってきた。殺すか殺されるかの世界だったけど──この4人は悪党とは無縁の人たちだ。彼らを殺したヤツらに、必ずツケを払わせる。これは正義ではなくて、俺のルールの問題だ」

彼が属していたイタリアのマフィアの世界は、ルールに則って争いを行っていた。しかし、チャヨンが言っていたように、韓国は国全体がマフィアのようなもの。自分たちの利益のためなら、誰にだって容赦なく牙を剥く。ルールを破った者は、厳しく裁かれなければならない。ヴィンチェンツォは、影に隠れている“真のボス”を見つけることを誓う。

「見つけた瞬間──その場で殺す」

“神”にになろうとする男


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大山くまお

1972年生まれ。名古屋出身、中日ドラゴンズファン。『エキレビ!』などでドラマレビューを執筆する。

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